top
No.341 R05.10.04
エンジン

924は初代Audi100のエンジンをボアアップとSOHC化した物を搭載。逆に二代目Audi100にも搭載
M44エンジンは928の片バンクを流用したようなビッグフォーです。

電装系ページからエンジン関係の電気系だけをここに移動させました。



 タイミングベルト

  • 定期交換部品です。切れた場合吸排気バルブが当たってヘッドOHです!
  • ドイツでは4万Kmが交換の目安だが、東京ではもっと短い方が安全かも。
    どの位の距離で切れるとかではなく、確率的な話であり、使用環境で大幅に異なります。
    エンジンのオイル漏れの場所によってはベルトを犯して早期に切れる場合もあります。
    決して安くはない作業ですが、切れた場合の代償はそれ以上に大きい項目です。
  • 不安なままアクセルを踏み続けるのは精神衛生上良くないです。
  • 記録簿の無い中古車は一度ディーラーなどで張りの調整を兼ねて点検に出すといいでしょう。

  • 968ではオートテンショナーが採用され、調整不要になっています(タイベルのみ)。この部品はS2にも改造取り付けできるかも。
  • 968以外は、交換後1000Km位で張りの調整をすると良い(初期の伸びがあるので)。
  • タイミングベルトは専用の器具がある信頼できるところに頼みましょう。

  • 通常ベルトのローラーも交換します。(二回に一回でいいかも?)
  • カムからのオイル漏れしてる場合はシール(3枚)の同時交換も(オイルがベルトに付着すると良くない)。

  • タイベル交換2回目でウォーターポンプも交換です。ウォポン交換の時タイベルも外すから同時がお得。
    詳しくはウォーターポンプの項も読んで下さい。

  • 上死点を見る窓のゴムプラグが外れて無くなっていることがあります。
    944/951用は2003年時140円、944S2用は2002年時380円。

  • 924S/944/951はタイミングベルトのケースからエアクリーナーBOXへゴムパイプが繋がっています。
    ケース内の熱気を吸い出す冷却用らしいです。ブローバイではありません。
    944/951の'89モデルからは効果がなかったのか?このゴムパイプが廃止されています。

 バランスベルト

  • 944以降のM44型エンジンの特徴に、巨大な4気筒の振動を打ち消すためのバランスシャフトの存在があり、それもベルトで回転しています。
  • 944型エンジン素人工場ではバランスベルト(両刃になっている)を裏表逆に付けたり、シャフト位置が違ったりするミスが結構あるので注意です。
  • バランスベルトは944型SOHC/DOHC/TURBO共に同じ物が使えたと思います。944.102.219.02 タイベルは別。
  • バランスベルトは幅が広いベルトが登場しました。以前のローラーのままで使用可能です。旧15mm、新18.3mm
  • オートテンショナーになった968でもそれはタイミングベルトの方だけで、バランスベルトは無いままですから調整は必要です。

 ポリリブベルト、Vベルト

  • オルタネーター&ACコンプレッサーと、パワステポンプへのベルトも大抵は同時交換。
    純製以外にも、色々なメーカーからベルトは販売されています。OEM品、互換品。
    ボッシュのベルトは純製より泣きやすいようです。コンチネンタルは泣きにくい方みたい。

 タイミングチェーン

  • DOHCモデルのエンジンは2本のカム両方にタイミングベルトがかかるのではなく、排気側だけです。
    吸気側のカムは、排気側からタイミングチェーンによって動かされています。
  • チェーンはエンジン中央にあり、アジャスターがあります。
  • 968のヴァリオカムはこれを動かすことによって吸気側のオーバーラップを変化さています(リフトは固定。排気側は全て固定)。
  • チェーンもだんだん摩耗して伸び、チェーンアジャスターも摩耗や劣化で壊れる事があります。

 DIY?振動が出る

  • 回転数を上げて振動が出る場合バランスベルトの組み付けミスの可能性があります。
  • アイドリングで振動が出るのはエンジンマウント劣化の可能性の方が高いです。

  • 中古車店でタイベル交換済みと言うのは質問しておいた方がよいですよ。DIYで交換してる場合もあるから。
    944のタイベルは別にエンジン降ろさなくても交換出来ますしDIYで出来ない事もないのですが・・・
  • このサイトではディーラーや専門工場での交換を勧めますので数値は載せません。DIY出来る方はその辺わかるでしょうから。
  • 専門店以外でやると組み付け位置が違っていたりテンションがいい加減だったりする場合があります。
    2回目の時期なのにベルトだけ交換でウォポンやローラーの交換をしなかったりします。

  • ローラーの合わせはカバーの切り欠きマークと合わせる。クランクのプーリーはフライホイール側から覗くらしい。
  • 海外通販型録から専用工具が紹介されています。
    STAEGER Belt Gauge(他のだと大きくて使いにくい、専用?高価),Tension Adjiustr(安い),Spurocket Holder


 924S 交換工賃例

  • 1997年東京の当時のディーラー
  • 金額 部品約6万+工賃約3.1万円
  • カムシャフト、バランスシャフトの各ベルトと、ローラー、パワステ、オルタネーターのベルトも同時に交換した値段です。

 968 交換工賃例

  • 2000年東京のディーラー
  • 金額 部品約7万+工賃3.5万円
  • カムシャフトベルト(タイミングベルト)(1.6)、バランスシャフトベルト(2.3)、
  • カムベルトテンションローラー No.1+2 (1.7)、バラベルテンションローラー No.1+2 (1.5)、ロックリング、

 968 交換工賃例

  • 2002年千葉のディーラー
  • 金額 部品約3.9万+工賃4.5万円
  • カムシャフトベルト(タイミングベルト)(1.6)、バランスシャフトベルト(2.4)、のみ
  • ローラーは交換していません。
  • 部品代に入っていませんが、バランスシャフトシール、P/Sベルト、オルタネータベルト交換しています。

 968 調整工賃例(968はバランスベルトのみ)

  • 2002年千葉のディーラー
  • 金額 工賃0.4万円
  • タイベルの調整の値段です。オーナーは1万kmごとにしています。

  • 2001年元ディーラー
  • 金額 工賃1.1万円

 

  • ファミリーカーだったら部品工賃併せて2万円で済んでしまうところが辛い。
  • 参考までにフェラーリF355は、2万Km/2年で、60万円かかるそうです。

 タペット

  • 911(964以前)とは異なり、944(M44エンジンシリーズ)以降のエンジンはタペット調整(バルブクリアランス調整)は不要です。
    エンジンオイルによる油圧タペットにより、バルブシートやカムの摩耗分も自動調整されます。
  • 2000ccの924はスクリューの締め込みで調整。また、4種類のサイズが用意されています。
    温間調整かも?エンジンが冷えない内に素早く調整。
  • 968はエンジン始動直後オイルが行き渡るまで少し音が出ます。
    始動後もずっと音が出るとすれば調整不良ではなく他に原因があります。

 エンジンナンバー

  • エンジンNo.は、エンジンブロックのエキゾースト側のクラッチ寄りに打ってあります('86-) M44/09 ********
  • 車検証の原動機の形式とブロックの刻印では番号が違います。
  • 944以降のエンジンの場合、「44」と言う所だけ読むようです。
  • 924Sの車検証では原動機形式944ですが、ブロックの刻印は、M44/〜と打ってあります。
    「M44」で調べると、ポルシェの原動機形式M44は968なので、2.99Lの968に間違われる恐れがあります。
    ちなみに、944S2の原動機形式は94442です。M44/41なのに。

 

  • 944S2のマグネシウムヘッドカバーの塗装は経年劣化で剥がれることがあります。物自体は944S共に928とほぼ同じ物。
  • カムギヤカバーが劣化すると歪みます。デスビキャップの位置が動き、点火系統が不調になる場合もあります。
    マグネシウムは水に触れ続けると劣化します。そのため塗装をしてあるのです。
  • パワーステアリング関係は操作系のページをご覧下さい。
  • 各ベルト類の品番はこのページ一番下の「でーた」に載せてあります。
  • アイドリングの回転数は、M44/05〜12 エンジン(触媒付き)の場合、840rpm+-40
    アイドル調整/CO調整/DMEはエンジン関係の電気系に書いています。

  • 新車時などに塗布されるエンジンワックスは酸化止めにはなりますが埃で真っ黒になります。
  • CRC-5-5-6等をウエスに付けて塗ってふき取る方が良いかも。ふき取っても浸透しています。

 968エンジン画像

  • 968のDOHCエンジンは944S2と同じ4気筒2990ccです。
    944S/S2と同じく排気側カムにのみタイミングベルトがかけられ吸気側カムは真ん中2−3気筒の間にあるチェーンで動かされます。
    968の大きな違いは可変バルブタイミング機構 Vario Cam が搭載されていることです。このチェーンを動かします。
    圧縮比はS2の10.9から11.0へと上げられ、240HP/6200rpm、31.1kg-m/4100rpmを発揮します。
    Vario Cam が故障して固定状態になってる中古車買っても走るので気付かないかも。
−−−−−968 Vario Cam


 ヘッドカバーガスケットはDIY交換できる

  • 968のようなDOHCエンジンだと、中央2気筒が特にスパークプラグの穴にオイル漏れを起こしやすいです。
  • プラグホールのシーリングリングを交換する場合にはガスケット類も同時に交換しますが、DIYでも可能です。
    ヘッドカバーを外すとカムシャフトが丸見えになるので難しい作業に見えますが、只のカバーなので割と簡単です。
    シリンダーブロックとシリンダーヘッドの組み付けは素人に無理ですが、ヘッドカバーはできますよ。
  • 距離を走ってる場合は、タイミングチェーンとアジャスターの点検も兼ねて専門工場に出した方がよい場合もあります。

 ガスケット、シーリングリング交換方法

  • 968を例にしますが、944S2/944Sも大体同じです。エンジンが止まってて冷えてる時に作業しましょう。

  • まず、ビス留めの金属製カバーを外し、プラグコードを抜いて、爪で引っ掛けてあるプラグコードのプラ製土台?を外します。
  • 968の場合はバリオカムのコネクターを外します。針金のようなのを押してロックを解除します。
  • バリオカムのソレノイドバルブのカバーを外します。ガスケットは再利用出来るので壊さないようにしましょう。
  • フューエルホース、リターンホースを外します。14mm,17mm,19mmのスパナが必要。ガソリンは吹き出ません。
  • ヘッドカバーを留めてある六角穴ボルトを5mmのヘキサゴンレンチで外します。
    固着してる場合、タガネをハンマーで叩いて回したりしますが、このボルトは長くてテンションボルトみたいな感じなので感触が変です。
  • 真っ直ぐにヘッドカバーを引き抜きます。
  • プラグホールに貯まったオイルを拭き取ったり、シリンダーヘッドに残った白い液体ガスケット(液体パッキン)を取り去ります。
  • シリンダーヘッドの四隅に液体ガスケット(液体パッキン)を塗ります。
  • ヘッドカバーのガスケット、シーリングリングを交換してシリンダーヘッドに被せます。ガスケットは外れやすいので工夫しましょう。
  • 六角穴ボルトのプレッシャーリングを交換し、最後まで締め付けます。968のボルトは長いの8本、短いのが四隅と真ん中に5本です。
  • バリオカムのソレノイドバルブのカバーのOリングを交換して取り付けます。コネクターを繋ぎます。
  • フューエルホース、リターンホースを取付、プラグコードの取付をし、金属製カバーを取り付け元に戻します。


 エンジンマウント

  • オイル封入エンジンマウントはヘタリます。新品に交換することによる効果は満足感が高いものです。
  • ヘタルと振動だけではなく、951など、位置が下がったり傾いたりして、エンジンマウントの遮熱板とかがEXとかに当たって異音を発生します。
    S2や968に比べて2.5SOHCエンジンの方が振動が大きいようです。
  • エンジンだけでなくミッションマウントも交換しないと振動が消えないこともあります。

  • 工場によっては交換作業でフロントスタビライザー、ロアアームを外して作業する方法を採ることもあります。
    ディーラーはロアアーム外さずに作業します。

  • 944&968MT用の部品は944ターボと同じに統一強化されています。
  • 旧型のナット留めから新型に交換する際には元のボルトは長すぎるので交換する必要があります。
    左側のエンジンマウントブラケットのボルト穴部の高さが25mmの場合8*42mmボルト[900.378.034.02]+ワッシャー、各2ヶずつ。
    高さが21mmの場合8*38mmボルト[900.378.024.02]+ワッシャー、各2ヶずつ。右側は944系全車?8*38mmボルトです。
  • エンジンマウントが高くなりストラットバー装着車は干渉することがあります。外して作業に出しましょう。

  • 海外通販のエンジンマウントには粗悪な社外品があるので純正以外買わない方がよいでしょう。


 くるまにあ 2001.05.P85 にも出た工賃例

  • 工賃約3万円で、アメリカからの通販部品は当時約3万円(2個)でした。
  • (工賃は951例です、924S/944は時間工賃が気持ち安くなることもあります)

 2002年に東京の有名工場の見積もり

  • 工賃約4万、部品約2.5万*2個

電気系


 エンジンがかからないっ! 

  •  スターターは回る>→DMEリレーの寿命、燃料ポンプの故障、が、まず考えられる。スパークプラグが濡れているか調べる。

  •  スターターが回らない>→スターターモーター本体の故障(摩耗などで引っかかる)。
  •  クランク角センサー(クラッチの上あたりにある)の寿命。プラグに火花が飛んでいるか調べる。
  •  ATの場合、P位置スイッチの接触不良。
  •  イモビライザー(防犯システム)の不具合、またはセットされている。
  •  DMEコンピューターの故障。古いから基板のコンデンサーとかチェック。
  •  944ターボではKLR(ノックコントロールの)故障で始動不良があるそうです(海外情報)

 調子が悪い

  • ダイアグノーシス(故障診断)装置があるモデルは、ツールのあるディーラーや専門工場へ行った方が早く原因発見できる時もあります。

  • 一口で原因は断定できませんが、
  • アイドルスタビライザーの汚れや寿命、詰まり、燃料ポンプ、インジェクター、フューエルレギュレーターの不調、
  • エアフロやスロットル(センサーの接点/バタフライ/エアバルブ)、O2センサー等、
  • クランク角センサー本体やコネクター、ATの不調、などなど不調の原因が考えられます。

  1. まず、スパークプラグの点検、排気ガスの観察。
  2. 次に、燃料が来ているかor濃すぎないか点検、火花が全部飛んでいるか点検。
  3. バッテリーの配線を外してコンピューターの記憶を一旦リセットし10分アイドリングさせてみる(944S以降の場合)。
  4. SOHC車はアイドルスクリューを回してみる(元の位置をマークしておく)。
    (ISCVの自動補正キャンセル方法など詳細は電装系ページを参照)
  5. スロットルポジションセンサー(アクセル戻し全閉時に燃料カットと全開時)などの接点を磨いてみる。エアフロやスロットルを掃除してみる。
  6. 細いバキュームホースが沢山ありますが、これが外れたり裂けていないかチェック。
  7. 最近交換歴がない場合、スパークプラグとディストルビューターキャップとローターを新品と交換してみる。

  • 症状が出たり直ったりの場合電気系が多いかもしれません。
  • 他にも珍しい壊れ方や単なるメンテ不足に過ぎない場合もあり色々です。良い工場を普段から見付けておくのは大事です。

 ダイアグノーシス

  • '90年式から今風なダイアグノーシス(故障診断/自己診断)装置があります。
  • これが在るモデルはグローブボックス裏右端にコネクター(丸くてピン数も結構多い)があり、専用ツールで読み出せます。
    これが在ると懐中電灯フォルダーが干渉するため右側面からグローブボックス裏に移動しています。
  • 968のエアバック車がステアリングを外し!マークが点いたままになった場合もこれでリセット出来ます。

  • 944S/951の'88年式?には、'90年式以降のとは異なる故障診断/自己診断機能が備わり、LEDを使ったツールで調べられます。ツールが違うせいかサービスクリニックではやってくれませんでした。

 大雨に弱い?S2/968

  • 944S2と968は前面部から吸気しています。前車の巻き上げた水を吸い込む可能性が高い構造です。
    吸い込むとエアフロが狂う等でエンジンストールするらしい?
    しばらく始動不能だが、30分以上してからかかる場合もある。
    しかし、酷い場合はエアクリに入った水を吸い込んでウォーターハンマーやってエンジンおシャカです。
  • 他にもエンジンルームで水に弱い部分もあるみたいですが現在研究中です。(水吸い込みのK&Nと純正の違いとかも)


 DME/KLR

  • DME(独語):英語で言うデジタル・エンジン(モーター)・エレクトロニック(DEE)の略で、ボッシュ製モトロニックです。
    BMWもボッシュ製モトロニックを採用しています。
    '81年式931のDITC(点火)と、Lジェトロニック(燃料)を統合進化したような機能です。

  • マップは3パターンしかありません。スロットルポジションスイッチに連動して切り替わります。
    アイドリング/パーシャルスロットル/全開専用 です。
    アイドリング時と全開時にはエアフロの信号を無視しエンジン回転数のみで燃料コントロールします。

  • KLRはノックコントロールとかのコンピューターです。

 M44型用のDME

  • 仕向地の違いは、DMEそのものの違い、コーディングプラグの違い、FQSの違いで性能が変わっています。

  • Coding plug と言うジャンプコードが付いたコネクターがハーネスに付いていて、仕向地別に部品があります(3ピンの組み合わせの違い)。
    日本はカルフォルニアと同じ部品。触媒付き用のマップなんでしょうね。
    DMEは4つの仕向地別マップを持ち、1台のDMEで各国に対応しています。この切替をCoding plug で行います。

  • '82-'85.0にはEU用(ML1.1)とUS&日本用(ML1.2)があります。
    EU用は有鉛ハイオク、US&日本用は無鉛レギュラー&触媒用だと思います。
    EU用(ML1.1)はシンプルなマップです。US等用(ML1.2)にはO2センサーによる補正回路があります。
  • 944A(ML1.2)にはバグがあるそうです。('82-'85.0のUS/カナダ/日本)
    燃料シャット・オフ周波数を1,350rpmから2,000rpmに増加させるためにコード修正すると解決するようです。

  • '85.5-'89(ML3.1)では途中'88モデルでチップ(ROM)の足が24ピンが28ピンに変わります。
    28ピンではデータが増えているので制御が少し細かく滑らか。
    24ピンのでも基盤が28ピン型なら28ピン用ソケットを半田付けして28ピンROM制御に改造も可能。
    ソケット以外に、基盤にジャンパー線を半田付けします。基盤のB700というところ(不明なので要確認)。

  • 951は(ML3.1)らしいが少し違うみたいです。FQSがあります。

  • 944S・944S2 には(ML2.1)が使われます。FQSがあります。
    944S2は'90,'91にはKLRがあるようです。
    '89の944S2はコンピューターチップが256の1ヶのものと2ヶのものがあるらしいです。
    DMEのコネクター部分も端子が2段の配列と3段の配列があるようです。
  • 部品番号で調べると、'89と'90は同じDMEで、'91が別番号になっています。インマニ、インジェクタも'91は違う。
  • '91はレスポンスが良いそうです。'91のDMEユニットを'90に移植する事も可能。

  • 968のDMEは同じサイズの箱ですが中の基盤は今までと別物です、高度に集積され基盤は1枚になっています。
  • 今までのようなFQSは無いようです。

 修理

  • 2005年現在968ならまだ新品のDMEユニットが手に入りますが高いです。
  • 中古品を探すのも手ですが、修理という方法もあります。
  • ディーラーではドイツ本国からリンク品を取り寄せて到着したら交換して下取りに返す方法もあります。リビルト品みたいな物。10万くらいはするみたい?

  • 米国の Focus 9 Technology では、DMEユニット(コア送付交換)や、ソリッドステートリレーを製作販売しています(HP見ただけですが/2023年)

 アイドリング学習法

  • バッテリーを切ったりした後には、コントロールユニットの記憶が消えるのでアイドリングをさせて記憶させます。
  • 取り説によると951,S2、968は10分間です。
  • カタログによると学習能力のあるノックセンサーがどの領域でノッキングしたかを記憶し点火ミスを減少させるとあります。
  • DOHC&TURBOモデルに採用されたノックセンサーは、粗悪なガソリン使用の為ではなく出力や追い越し加速向上など点火タイミングのプログラム特性改善のためである。
    (ですから924S/944には関係ないようです)

 アイドリング調整方法(アイドルスタビISCV作動キャンセル)

  • 951なんかですとスロットルボディーにアイドリング調整のネジが付いています(よく取れて無くなるけど)
    スロットル全閉(アイドリング)時のバイパス回路の原始的な流量調整だと思います。

  • アイドリング調整やCO調整する時にはDMEの自動補正(アイドルスタビライザー[ISCV]作動)を殺して調整する必要があります。
  • ヒューズ/リレーBOX前のキャニスターからの配管の近くに蓋の付いた黒くて丸いコネクターがあります。
    コネクターのLEDを起点に時計回転にLED、C、+、A、B、とあります。
    BとCをジャンプさせます。
  • アイドリングは 840+-40rpm
    −−−−−コネクター画像
  • 普通、エンジン始動直後でも国産車のようなチョーク引いてる見たいなアイドルアップはしません。

  • 944Sはスロットルボディーの穴に細いヘキサゴンレンチみたいなSST突っ込んで回すみたいです?

  • 944S2/968の場合ここでは調整しないのかも?(COテストパイプも無いし)
  • スロットルボディーに調整機構は無く、水路とISCVともう1本のホースがあるだけです。電気的に制御している可能性有り。
  • アイドリングが狂った場合他に原因があるはずです。例えばエアフロやスロットルバルブスイッチの接触不良など。
    試せるのはバッテリー切ってアイドリング学習法するのと上記の接点磨きとISCVの洗浄くらいです。
  • ヘタにいじり壊す前にダイアグノーシスのツールがある専門店で見てもらうのが早道でしょう。

  • アイドルスタビライザー(ISCV)はホースが2本とコネクターがある円筒形のソレノイドバルブ?です。
    944/924Sはインマニの影にあり、944S2はインマニの1番と2番の間にあります。
    Golf2オーナーなんかは不調の時キャブクリーナーで洗浄したりしているようです。その後CRC5-56。
    洗浄して駄目なら交換になります。通電させて微震動すれば生きている。

 FQS調整でエンジンが変わる?! パワーアップ?!

  • FQS(Fuel Quality Switch)とは仕向地のガソリンオクタン価に合わせるスイッチです。
  • DMEボックスの中にあり、黒いキャップを外すと中のロータリスイッチが見えます(968にはこのスイッチはありません)。

  • 実は924系マシンの燃調は販売時のままだと燃調が濃すぎて本来の性能が出ていません。
  • 日本のハイオクはオクタン価100以上が主流なのですが、もっと低いのに合わせた感じなのです。
  • このスイッチの調整を'88-924Sから始め、'90/'91-944S2、'89-944、'85-944 で実験してみるとレスポンスがアップしました。
    この調整(切り替え)だけで、重いエンジンがレスポンスアップしたり、高回転が軽く回るようになるのです。
    流石に出力が倍になるとかまではありませんが、いかに今までが駄目な状態だったかを知ることが出来るでしょう。

  • FQSで改善されるのは、DMEに3パターンあるマップの内のパーシャルスロットルのマップだけのようです。
    全開専用のマップ(エアフロを無視して回転数だけで燃調)は体感できるほどの差は出ないので、ロムチューンで進角させたいところです。

  • 944(ALL)のエアフロ(フラップ式)の内部のバネ調整でも燃調が変わります。

 1988年型924S/944のFQSは間違っている? 何故そのことに気付いたのかっ!

  • M44/09〜M44/12 SOHCエンジンは圧縮比が上がりハイオクタン仕様になっています。シャシダイでパワーチェックしてみました。
  • カタログでは160HPにパワーアップしているはずが実際にはレギュラーガスの'87モデルより著しくパワーダウンして140HP程度しかありません?!!
  • 全開で走ってもプラグは真っ黒に濡れてるし、新車時のFQS設定が間違っているのでは???
  • 新車販売時の位置は左いっぱいのストック0位置なのですが、この位置では空燃比が濃すぎるのです!
    ユウキの924CSに現車合わせチップを製作する時に空燃費をシャシダイ使って計測したところ、めちゃくちゃ濃かった。
    アイドルではA/Fが1:14位でまともなのですが、3000rpm〜4200が1:11、4300〜5900が1:10、6000〜6400がなんと1:9、ここで疑問が・・・
  • 新車販売時のストック位置はレギュラーガス用の位置なのでは?
    ノックセンサーの無いエンジンなので、当時無鉛ハイオクが出たばかりの日本では間違ってレギュラーを入れても壊れないようノッキング防止に濃くしている気がします。
  • ハイオクで本来の性能が出るのは時計回りに2段進めた2の位置の-3%なのでは?

  • 【11677】実験の'88-924Sでも2の位置(左から0,1,2の2)に切り替えることで調子よく、CO値も良くなり燃費も良くなったそうです。
  • エンジンが軽く回るようになり、フィーリングも加速力も良くなります!ギア比も適正になります。
  • これならスポーツカーのエンジンだと言えるレベルにはなることでしょう。

  • '89年式2.7L-944もこのモードでレスポンスアップします。

  • 逆に、レギュラーガス仕様だった'87年式以前のモデル('83-'87)でも効果が出るようです。
    ヨーロッパ仕様では、'86年式で無鉛レギュラーガス仕様エンジンが選べるようになるまで有鉛ハイオク仕様でした。
    そのため、日本ではレギュラーガス&三元触媒仕様だった'87年式以前でもFQS薄くしたらハイオクガソリンを入れる必要があるかもしれません。
    ノッキングがすぐに起きるようでしたらスパークプラグ等を点検してみる必要があります。

 944S2もレスポンスアップ

  • 951、944S以降はノックセンサーが付き、ノッキングを感知すると遅角する仕組みになっています。
    なので、ぎりぎりまでエンジン性能を出し切る燃調や点火時期のプログラムになってると思ったらそうでもなかった。
  • S2もFQSによりレスポンスアップします!【14565】
    3L4気筒で低速トルクは十分あるけど重くて伸びないフィーリングがレスポンスアップします。特に低中回転のピックアップは別物のよう。

  • 944S2(944S)の場合は、FQSを3の位置(左から0,1,2,3の3)にするとレスポンスが良くなります。
  • 浜松太郎さんによると1990年式944S2の空燃比は順に、0,+3%,+6%,-3%,0,+3%,+6%,-3% と思われ、924S/944とは異なるようです。

  • S2では水温がやや高めになる報告がありました。
    チューンでは、燃調を薄くすると発熱量が大きくなるので水温が上がったのでしょうか。
  • 燃費は良くならなかった報告もあります。

  • 944ターボもFQSがあります。効き目があった人もいるようです。968はFQSがスイッチではありません。


 変更方法

  1. バッテリーのマイナスを外します。
  2. DMEの場所は下記チップ交換の文章を参考にして下さい。
  3. BOXを開けなくても黒いプラスチックの丸い栓があるのでこれを外せばFQSが見えます。(開けても良いですけど)
  4. 割り箸等を三角に削ってSSTを作り、これで現在の位置が一番左の0位置にあるか確認します。
  5. 0位置であったら薄くなる位置に回します。クリック感があります。
  6. 944S、944S2はこの後アイドリング学習させます。924S、944Bは不要。

  • 注:これは自己責任でお願いします。DMEによってFQSのモードが違っていますので注意です。
  • 注:出来れば空燃比測定をしながらの調整がお勧めです。スパークプラグの焼け具合も確認して下さい。


 FQSの解説

  • FQS(Fuel Quality Switch)とは仕向地のガソリンオクタン価に合わせるロータリスイッチで、DMEの中にあります。
    オクタン価の低い地域では空燃費を濃くしたり、点火時期を遅角したりするモードが選べます。
    逆にオクタン価の高いハイオクが入れられるのなら適切な空燃費にしないとエンジンの性能が発揮されていない事になります。
    他に、標高(高度)によってもモードを変えるようです。

  • '88年式から924S/944も無鉛ハイオク指定のエンジンになります。
    '87年式まで924S/944はレギュラー指定です。
    ヨーロッパ本国では日本/アメリカと違い'87まで触媒無しの有鉛ハイオク仕様でした。圧縮比も高く出力は163HP仕様。
    並行車の場合セット位置の確認はしておいても損はないでしょう。

  • 一般にレギュラーガスの理想空燃比は 1:14.7 と言われています。
  • パワー空燃比は 1:13.5 と言われています。

  • FQSが販売時のストック位置(一番左の0位置)では濃すぎるので、ハイオクならもっと薄くするべきなのです。
  • FQSを−3%のモードに切り替える事により、パーシャルスロットル時のマップが適正化されレスポンスアップします。
  • 全開時はエアフロを無視するのでFQSでは体感変化無く、やるならロムチューンが必要。

  • 924S(944B)のDMEボックス画像
  • Full CCW 反時計回り(左目一杯)がストック位置0、そこから時計回りに7種類の空燃比と点火時期の組み合わせの補正が出来ます。
    ボリュームではないので注意です、セレクタースイッチによるモード切り替えです。
    ストック位置0とはじめの3つは点火時期基準値のまま、次からの4つは約−3度(遅角?)です。
    944A/944B/924S/951の空燃比は順に、0,+3%,-3%,+6%,0,+3%,-3%,+6% で、遅角の度合いが異なるだけで空燃比のモードは同じ配列です。
    944S/944S2は、海外サイトの配列に反して3の位置が良いようです。
    燃料の増減は噴射時間で調整するのかもしれません?
    空燃比(AF)−−− 空気重量÷燃料重量 −−−例→ 燃料1g:空気14g
    −−−−−FRWilk.com-FQS
    −−−−−ProMAX Motorsport

  • 944A(ML1.2)の場合?O2センサーが空燃比を14.7に固定させてしまうそうです。
    アイドリング時など低負荷時は理想空燃比14.7がベストですが、高負荷時はもっと濃くしなければなりません。
    O2(ラムダ)センサーを殺して13.5〜12.5にするとパワーが出るようです。(パワー空燃比は 1:13.5)

  • こちらのサイトが参考になります。The 944 Motronic DME
    インフォシーク訳

FQS(Fuel Quality Switch)
ポジション0(左目一杯)
空燃比924S/944+3%−3%+6%+3%−3%+6%
空燃比944S2+3%+6%−3%+3%+6%−3%
点火タイミング
約−3度(遅角?)

 コンピューターROMのチューン

  • M44型のDMEのコンピューターチップ(ROM)交換はゲタが初めから付いていて簡単です。ハンダをはがしたりしなくてもいいのです。
    ('83-911-3.2Carrera のは24ピンのが半田で固定されていましたので初期の944はハンダかも?)
    DMEのバージョンと年式でチップは違います。
    '88年式から28ピンに変わりますが、24ピンDMEでも28ピンに改造可能な場合があります。

  • アメリカなどから通販で簡単にチューンドロムが取り寄せられますが、そのままではパワーアップしません! 損するだけです!
    Coding plug と言うジャンプコードで読むマップが異なり、この組み替えもしなければ意味が無いチップもあります。

 ポン付けロムの解説

  • Weltmeister社のTC-5800パワーロムを海外通販で購入し、ロム交換をしてみました。1995年頃の話です。
  • しかし、実際にはこのまま交換しても全然パワーアップしませんでした。
    中を調べると、このロムは点火時期だけ純正より進めてあり、空燃比は純正のままでした。レブリミットは7,000rpmへ引き上げられています。
    純正のロムも空燃費を調べましたら、めちゃくちゃ濃い数値でした。純正と空燃費が同じと言うことは、このロムでも濃いと言うことです。
  • 空燃比をいじってからでないと、このロムの進角効果は出ないのだと思われます。
    1988年型924S/944はFQSで空燃比を薄くし、パワーロム交換で点火時期を進めるチューニングならパワーアップするのかもしれません。

  • 944ターボ(951)、特に後期型なんかはポン付けで300Psにパワーアップ!? この世代の車だと300HPって凄い馬力です。
    売ってる商品は、2つのチップだけではなく、ウエストゲートの調整シム部品がセットになっております。
  • 944ターボは特にサブコンなどでまだまだパワーアップさせる余地があります。素944エンジンは2倍の出力に耐える設計だったらしい。それ以上だとガスケットが持たないらしい。

  • FQSでは遅角に出来ますが、進角は出来ません。燃えにくいハイオクで進角させるのにはロムチューンしかありません。
  • FQSでは差が感じられない全開時のパワーアップにはロムチューンでしょう!
  • ポルシェ様純正もイイが、現車合わせで作るのがベストです。通販のポン付けロムより現車合わせの方が断然良かったです。

  • 某所で作った現車合わせのオリジナルロムは薄くして進角という内容だが、全開時はパワー空燃比よりまだ濃いだったかも?

  • 2007年、浜松太郎さんが944S2(全年式)用チューンドロムチップを作りました。レスポンス重視設計です。
  • 浜松太郎さんは924S/944(1988年式)用のチューンドロムチップも作りました。ノーマルミッションでも944S2のに換装したのでもOK。


 DMEコンピューターBOXの開け方

  • DME(Bosch ECU)は924の場合インパネの下、944後期は助手席のフットボード(ベニア板)の裏です。

  • 951はDMEとKLRがあります。
    DMEとKLRのボックスが助手席足下にあり、DMEは大きい箱の方です。
    KLRはノックコントロールとかの箱でインテークマニホールドから室内へ白いホースが伸びてきて接続されています。

  • 開け方は、画像の緑丸(金属板のフック)を解除して取り出し、カシメている爪を起こして開けます。
  • 中身を取り出しましたら、画像の黄色丸の支柱のジョイントを静かに外します。
  • 924Sの場合、基盤の抜け止めのストッパーを解除して引き出し、開きます。
  • 944Sの場合、コネクターの内側のストッパーを解除し、一番上の段の端子の列を引き下げて基盤ごと抜きます。

  • DMEコンピューター画像の画像を見てください、画像の赤丸で囲んだところがチップです。
  • コンピューターチップ(ROM)の交換はゲタが初めから付いていて簡単です。ハンダをはがしたりしなくてもいいのです。
  • チップの切り欠きの向きに注意して交換します。


 DMEコーディングとVariant switch

  • 944S、944S2のDME(DEE)は、仕向地の仕様に合わせた変更をするジャンパー線のコネクターがあります。
    ワークショップマニュアルの、「28−103」「28−107」にあります。
  • Variant switch (DMEに繋がるハーネスから出ているコネクターに繋ぐジャンパー線のプラグ)で仕向地に合わせた変更を行うようになっています。
  • 例えば、944S2の場合、「USAと世界中の触媒付きモデル」「カリフォルニアと日本の触媒付きモデル」「世界中の触媒の無いモデル」の3仕様になります。

 '89-951 の助手席周り

  • グローブBOXの裏にカーステのパワーアンプがぶら下がっています。
  • 足下、右壁面(懐中電灯ホルダーのところ)のカーペットを剥がすとABSのらしいコンピューターあり。
    BOSCH製、928.618.119.05
  • 足下カーペットを剥がすと黒いベニア製トーボードがありその裏側にコンピューターがあります。
    BOSCH製、TYP951MW-02、DME:951.618.121.09
    BOSCH製、TYP951KRW-02、KLR:951.618.113.09
    HELLA製、Alarm-Steuergeraet


 センサーについて

  • TDC(上死点)を基準にしたパルスを拾います。
    TDC(TOP DEAD CENTER SENDER)はPETではTiming mark sender と載っています。

  • 944SOHC車のスピードセンサーはスターターギアの歯を使い、クランクシャフトセンサーはフライホイールのねじを使用します。
    944S・944S2・968 は専用のタイミングホイールが使われています。これらはクランク角センサーと呼ばれます。

 クランク角センサー

  • これが劣化するとエンジンが調子悪くなり、やがてエンジンがかからなくなります。
    冷間時はエンジンが掛かり、暖まってから再始動が出来なかったりの場合も可能性あり。

  • IMPULSE SENDER (クランク角センサー)は、931、968に1個使われます。
  • 944の場合は、SPEED SENDER とか、REFERENCE SENDER となっている書物もありますが同じIMPULSE SENDER を2個使います。ただし、944S2の'91モデルのみ1個のようです?
    944のは944.606.115.00 で968も同じ物です(2007年時税別26,300円)。BOSCH製です。BOSCH品番 0 261 210 003
    コネクターの付いたコードが付いていて本体は黒色、銀色の筒の中はコイルになっています。これがクラッチハウジングの上辺りに付きます。
    コードはシールドケーブルになっていてコネクターの3ピンの内の1ピンがシールドのアースのようです。
  • センサーと歯面とのクリアランスは0.8mmに調整します。

 hall-sender(カムポジションセンサー)

  • DOHC車はヒーターバルブの上辺りにこの部品のハーネスのコネクターが固定されています。
    このコネクターが熱劣化して粉々に割れます。割れるのはセンサー側のオスで、ハーネス側のメスではありません。
    この付近は、コネクター、ヒーターバルブ&ホース、パワステタンクのホースが熱で劣化する場所です。冷却風か遮熱板が欲しいところ。
  • コネクター部分だけのパーツは出ていません。通常はセンサーごと交換になります。
  • 応急修理方法は、3ピンの順番をメモし、劣化破片を除去してシリコーンシーラント(黒色)などで固めるというものです。
    コネクター部分はクランク角センサーのコネクターとほぼ同じ形状なので、ニコイチに出来るかもしれません。ホルダー位置には固定できません。
  • このセンサーは外れたままでもエンジンは回りますが、点火時期が遅角にセットされるようです。パワーダウンの場合、これが壊れてる可能性が考えられます。

 エアフロセンサー

  • 924/931はボッシュのKジェトロニックです。
  • 944/951/944S/924S/944S2はLジェトロでエアフロがフラップ式(ベーン式)です。
  • 968はホットワイヤー式です。

 944〜S2のフラップ式エアフロ

  • 944S2と964(911)のエアフロケース自体は全く同じ大きさです。流用には中のバネの力がちょっと違うようで調整しないとやばいかも。
    エアフロケースはガスケットを使うので脱着ではガスケットを新調する場合もあります。

  • レスポンスアップに、抵抗の少ないホットワイヤー式に改造する例がありますが、これだけでは大差ないようです。
    964には、ホットワイヤー式に改造する社外品の商品があるようです。

  • エアフロ電圧はフラップの動きで変わります。温度センサーも中に入っていて、これも関係する??
  • DMEがML3.1になる944B以降は安定した5V電源になっているようです(944Aは12V)。

  • エアフロの接点は削れて行き二筋の跡が出来てきます。
  • 削れすぎた場合、弧型の抵抗とワイパーとの接点をずらすよう調節することで延命できます。
    同じ軌跡ばかり使わないように改造です。フラップも滑らかに動くか。

  • BMWにも同じようなエアフロが使われているモデルが長く存在しました。
    ケースを解体し、中の円盤等を回して調整することにより、燃調を濃くしたり薄くしたり微調整する方が普通におります。

 スロットルバルブスイッチ

  • スロットルバルブスイッチ(スロットルポジションセンサー)は接点不良を起こすことがあります。
    スロットルの全閉(アイドリング)と全開を検出するだけの機構ですが接触不良/調整不良で不調になります。
  • アクセルオフ(全閉)なのに回転数が落ちなくなったり、アイドリングが安定しなくなったり。
    全開なのに全開の信号が出なかったり。と、なります。


 944/924Sスロットルボディー脱着洗浄点検

  • スロットルボディー本体の外し方です。
    本体のIN側はゴムパイプがバンドで絞められているだけです。OUT側はゴムのOリングなので何回も脱着出来るはず。
    944/924Sの脱着は、ゴムパイプとインマニ上のベース板を外し、5mmの首振りヘキサゴンレンチで4本の六角穴付きボルトを抜いて外します。
    バキュームホースを外してボディーを抜いてから、コネクターを(先に針金のようなクリップを外す)外します。
  • 外したならついでにクリーニング、特にアイドル時のバイパス回路の穴は汚れが詰まっているのでよく洗浄しましょう。
    (ユウキは泡が出る呉工業のエンジンコンディショナーを使用、調整のアイドルスクリュー付けたままでも汚れが落とせます)

  • スロットルのワイヤーの付くカムの反対側にある黒い小箱がスロットルスイッチです。コネクターを外し点検します。
    スロットルスイッチの接点は普通のテスター(サーキットテスター・デジタルマルチメーター)で点検出来ます。抵抗測定や導通テストモードを使います。
    944/924S、944S2は3つ、951は6つで計る端子番号が違います。951は可変抵抗回路併用かも。黒いBOSCHの箱の方を測ります。
  • 黒いBOSCHの箱のステーにはスロート穴があり、ユウキ号のはビスの頭が時計回り方向の端にあって、黄色いマーキングがしてありました。
  • バタフライ全閉時に全閉のスイッチが入る位置で調整されているようで、全閉直前でカチッと音がします。遊びはほとんど無く1°くらいでした。
    検出できないと全閉なのに回転数が上がってしまったりするトラブルがあるそうです。
  • 全開の接点はスロットルカムがストッパーに当たる10°位手前で入るようですが音はしません。テスターで調べます。
  • 端子2番(スロットルIN側)と端子18番(真ん中)の導通を測ると全閉時にのみ導通があります。
  • 端子3番(スロットルOUT側)と端子18番(真ん中)の導通を測ると全開の手前10°くらいから全開で導通があります。

  • ちなみに951の場合、上から巡に1〜6番です。全閉は4番と6番で測ります。同じく全閉直前でカチッと音がします。

 

  • 水温センサーも劣化しボケてきます。数カ所付いています。
  • O2センサーはフロントパイプにあります。これも劣化でボケますが気付くほど不調にならないみたい。
  • 車速は左フロントのワイヤー、ミッション、ABSと、モデルによってセンサーが異なります。


 スパークプラグ

  • プラグは特に珍しい物を使っているわけではありません。各社対応表参照。
    968だけは側方電極が3本になっています。
  • 新形状の物やイリジウム又はプラチナを使用した物への交換により、性能が良くなる場合があります。
  • 工具は純正21mmの車載の首を振るのが便利。中に落下防止ゴムがあったはず。(六角二面の巾は20.6)

 ハイテンションコード

  • ポルシェ純正のBERU 製は社外品より高品質で優秀です。
    特にブーツやプラグとのフィッティングが社外品より良いです。4本の抵抗値も揃ってます。
  • 皮膜の劣化等で交換する場合、財布に余裕があれば純正品の方がよいでしょう。

  • 国産旧型車では定番の永井電子の赤いシリコーンプラグコードは924系ほぼ全車設定あります。灰色なども注文可。
    [924] [924S,944,951] [944S,944S2] [968]−−−931はカタログに無いが過去に製作実績があります。
    −−−−−永井電子

  • 社外品の売り文句は、大抵の純正品がコスト重視でカーボン繊維の導線を使っている(コード長に比例して抵抗値がバラバラ)から良くないと言うことです。
  • ところが、ポルシェは「銅線+固定抵抗」なので長さで抵抗値は変わらず、4本共ほぼ同じなのです。その抵抗値は永井電子製とほとんど同じです。
    わざわざ抵抗を入れるのは電子機器への影響が大きいからと、プラグの寿命からのようです。閉磁型コイルではこのような値になるそうです。

  • ノロジーやホットワイヤーと言う、コードに編線皮膜とアースがしてあるコンデンサー的作用のプラグコードも海外通販にあります。

  • ナロー911なんかは、劣化するコード部だけ作り直して作りの良いキャップ部は接点を磨いて再利用したりします。
  • 2000ccの924には、日産L型4気筒用が流用できます。センターコードが少々長いので詰めて使用します。

 ディストリビューター

  • 944以降のディストリビューター(デスビ)は分配機能だけで進角装置はありません(DMEで行う)。
  • ディストリビューターキャップ/ローターは消耗部品です。
    ボッシュのHPによるとおすすめ交換時期は5年または50,000kmごと。
  • 944型SOHC車のローターはディーラーで買うとダストブーツやボルトとのセットになりますが、通販などでBOSCH単品で出ます。
  • 高負荷時のエンジンのザラザラ感が出始めたら試しにデスビキャップの中の点検清掃してみてはいかがでしょう?

  • 944型SOHC車のデスビキャップはドライバーで押しながら回すと中でフックが外れて外せます(はめる時は押し回し)。
  • 944型SOHC車のローターは3mmのヘキサゴンを使います。
  • DOHC車のデスビキャップは短いマイナスのスタビドライバーを使います。
  • DOHC車のローターは4mmのヘキサゴンを使います。

  • 924(2000cc)の本国仕様は'79までポイント式ですが日本/US仕様は全てフルトラです。進角は?

  • カムギヤのカバーにデスビが付いていますが、944S2のカムギヤカバーは塗装されたマグネシウム製で、経年劣化?で変形すると点火系統が不調になります。アルミ製の対策品が出ています。

 

  • イグニッションコイルのトラブルや交換例は少ないようです。

  • イグナイター(イグニッションスイッチ)は、944型SOHC車の場合DMEにその機能が内蔵されています。
    944S2は別体で独立しています。エンジンルームの左インナーフェンダー(エキスパンションタンク下方)にあるのがそれ。

 アーシング

  • 錆や汚れで端子の接触抵抗が増えてきた場合やボディーアースにしてある場所の電流を確実に戻す考えです。
  • 944以降は、元々バッテリーマイナスとバルクヘッド、エンジンブロックの間に太いアース線があり追加の効果はあまりないようです。
  • 2000ccの924は各種トラブル解消のためにも追加アーシングが必要です。
詳しくは、−−−−−アーシングのページ

 広報チューン

  • ミツワがジャーナリストに貸し出していた広報車には市販車と異なる点がありました。
  • アーシングがしてあったのです。当時の雑誌などの画像で確認できます。
  • カムハウジングのフューエルレールステー固定ボルトと、バルクヘッドの車台番号刻印下のネジの間です。
  • 黒色のケーブルが見えます。14スケア位でしょうか? 
  • 1986年モデル:944turbo:黒色と白色の2台
  • 1987年モデル:924S:赤色(MT)と白色(AT)の2台

電流グッズ(アーシング、コンデンサー、ノイズ)のページへ


 ヒューズとリレー

  • 何かあった時にフューズが切れるのは当然ですから点検の基本です。
  • が、何分古いマシンなので、924/924S/944Aのスティック型(棒のようなやつ)は接触不良起こします。
    電気系はリレーやヒューズ等接点を試しに磨いてみましょう。酸化皮膜で接触不良は良くあります。

  • リレーとヒューズは精神衛生上の見地からスペアを積んでいてもいいでしょう。
  • オーナーズマニュアルに書いていないリレーが他の場所に設置されている車種もあります。

  • リレーは幾つもありますが、よく壊れて困る事になる代表が2個あります。
  • DMEリレー(フューエルポンプリレー)と、電動ファンのリレーです。詳しくは下記に。

 DMEリレー(フューエルポンプリレー)

  • エンジンがかからない場合でセルは回るし点火もしているような場合、ガソリンが来ていないかもしれません。
  • ガソリンが来ない場合でフューエルポンプの音がそんなにうるさくない場合はDMEリレーが原因かもしれません。
  • 疑われる場合、下記DMEリレーをジャンプさせる方法を使って試してみてください。

  • DMEリレーをジャンプさせる方法は、大きな端子3つを全部ジャンプさせる配線を作ってやればエンジンかかります。
  • で、肝心なのは、エンジンを切ってもポンプが回りっぱなしになるので抜き忘れないことです!
  • 車載の勧め:944品番の場合スペアに買って積んでおくか上記画像のようなジャンプさせる配線を作って積んでおきましょう。

  • DMEリレーには寿命があります。944品番は古く弱いです。対作品は993品番で、末尾00も弱く末尾01に。
    DMEリレーの値段はディーラーのPCで、3,300円です(2003年9月)、※何倍にも値上がっているようです。
    OEM以外に互換品が何社かからあり、海外通販会社の他、Amazon、楽天市場、Yahoo!ショップ等でも入手可能ですが、品質は色々です。ドイツ製が特に悪い噂。

  • 購入経験はありませんが、米国の Focus 9 Technology ではソリッドステートリレー(SSR)を製作販売しています(2023年)
  • 一般的にリレーにはメカ的にコイルと接点に寿命がありますが、SSRは半導体でON/OFFします。放熱条件を良くする必要があります。

 電動ファンとリレーとスイッチ

  • 電動ファンのリレーがいかれると回りっぱなしになったりハンチング起こします。
  • ファン側のスイッチや水温センサー、レジスター故障で動かなかったりハンチング(ON/OFF繰り返し)したりします。

  • 951ではエンジン切っても大抵長時間ファンが回っているので壊れても気付かずバッテリー上がりまで起こすことがあります。
    アルミ地ケースで大きな951/S2等用のリレー 944.615.104.03 は2004年11月現在税込み24,570円もします。
    回りっぱなしの場合、内部の接点が溶着している場合もあります。カバーを外して中を見て接点が溶着しているようでしたら剥がしてヤスリ掛けしてみましょう。
    回りっぱなしの場合、リレーを抜けば止まるはずです。(熱くなっているので注意)
  • 頻繁にON/OFFを繰り返す場合、リレーよりもレジスター寿命の方が多いようです。

  • ラジエター電動ファンが回わらない場合で、エアコンONでファンが回るのなら、サーモスイッチ故障かもしれません。
    エアコンをONにした場合、水温が低い状態でも関係なく強制的に2個最強で回ります。
    応急処置サーモスイッチ故障の場合エアコンをONにすることにより応急的に走行を続けることが可能です。

  • ヘッドの水温センサーが壊れるとメーター不調の他、DMEの信号が狂って濃くなり若干のパワーダウンと若干の燃費悪化を起こします。
    S2はインマニの影、アイドルスタビの下に付いています。インマニ外さなくても外せるそうです。

  • 電動ファンは水温92度で作動し87度になるまで回り続けます。(サーモスイッチに刻印 92°87°)
  • 944B以降の場合、通常走行で指針がいつも中央上側で安定している(常に少し高い)場合、サーモスイッチ劣化の可能性があります。電動ファンの作動が遅いか調べます。
    サーモスイッチはエンジン形式によって異なりますが、1つではなく3個くらいあります。
    ラジエターのサーモスイッチはラジエター左側、アッパーホースの下に付いています。取り付けナットは大きい。シールリングは22*27mm
  • サーモスイッチを低い設定の物に換えればもっと低い温度からファンが回るようになります。
    (逆にウォポンの中にあるサーモスタットをローテンプチャー物に交換すると常に低めなので回りにくいです:サーキット専用)。
    暑い日にこれから飛ばすぞっていう時、自動でファンが最強になってからでは遅いのではじめから最強で回るように手動で電動ファンが最強で回るようにスイッチを作ると良いそうです。
    メーターの読み方は「車内」のページを参考にしてください。
  • エンジンを切った後でも水温が高い間は電動ファンが回り続けます。924Sは片側だけ回るんだったかも?

  • 924Sは電動ファン回りっぱなしでフューズを抜いて止めても、イグニッションON位置では回ります。ヒューズはアフタークーリング用みたいです。

  • 電動ファンにはレジスター(抵抗器)があります。低速と高速の切替などに関係します。S2(LHD)/951はバッテリー横フロントグラス下に丸いのが2個。
    951:52.5W-0.9OHM、944S2:70W-0.6OHM
  • 右ハンドル車のファンレジスターは、アクセルペダルの上方(天井)にアルミベースごと吊られています。

 ターボタイマー

  • 951のタービン軸受けは水冷式なだけではなく、エンジン停止後25秒以上電動ウォーターポンプで冷却します。
    ですから951にターボタイマーは不要です。
  • 普通のタービンである931へのターボタイマーの取り付けは、
    イグニッションは15番の黒色のコードから取ります。ヒューズボックスから取る場合、リレーボードはE2です。

電装系のページへ

液体系


 ウォーターポンプ

  • 寿命があります。定期交換部品と思ってください。冷却水漏れします。

  • 2回目のタイミングベルト交換時にウォーターポンプ同時交換を勧められるはずです。4万km×2で8万km位。
    タイベル交換と同時の方が作業が重複しないで済むことからお得なのです。

  • ウォーターポンプにサーモスタットが入っています。年式が古く多走行車の場合ついでに交換しておいてもいいかも。
  • 水回りでついでに交換するなら、サーモスタットとサーモスイッチ(水温センサー)。エキスパンションタンクのキャップ。
  • ヒーターバルブ(ディスクバルブ)かヒーターホースも同時交換した方がよいかも。

  • タイミングベルトだけ交換することにより張りが強くなってガタが来ていたポンプが壊れることがあります。
    一気に冷却水漏れの場合もあり、その際にはダメージもあり得ますので注意です。
    今現在水漏れしていなくても、ベアリングにガタが出たり、インペラーが外れてオーバーヒートもあります。

  • 純正品でインペラーが黒い樹脂で出来ている物もあります。どの品番かは不明。
    ガタが来たり歪んだりカラーがゆるんだりして羽が当たり、最悪ベルトが回っていても中の羽が止まっていてオーバーヒートするタイプです。

  • 1986年以前のオーバーヒートぎみ944未改造車は対策品に要交換。
  • 944.106.021.13/16/20/22/24 品番は旧型です、定期交換ですしタイベル交換時に951品番の対策品に交換しましょう。
    対策品交換の際、専門店でないとタイベルケースカバーを切り忘れるおそれがあります。
  • 現在はさらにバラベルが当たらないようガイドが取り付けられる新型に改良されています。ケースに支柱2本があります!
    この対策品は(951.106.021.10 らしい)で2003年現在 56,200円で、ガイドなどのパーツは別です。
  • ウォポン本体には2.5Lと、2.7Lの排気量の刻印があり、3.0L車は2.7Lを使います。968はS2と別みたいです。
    951はNAと同じ2.5Lです。2.7Lはインペラーが大きいのでこれを使えば強化品になるのかも?

 リビルド品の注意

  • リビルド品の場合、古いケースを使うのでバラベルが当たらないガイドが取り付けられないタイプの可能性があり注意が必要です。
  • アメリカのリビルド品にはインペラーの羽の枚数が6枚しかない(純正8枚)のがあり、水温が少し高めになってしまいます。
    ウォポンやタービンのリビルト品の中には粗悪品が確認されていますので輸入などの購入元には注意しましょう。
  • 次の画像は、2.7L 6枚羽根、2.7L 8枚羽根、2.5L 小型インペラー


 968 ウォポン&タイベル交換工賃例

  • 2012年東京の専門工場
  • 金額 工賃5.6万円
  • ウォポン(リビルト品4.2万円)、ベルト4本、LLC等、部品代別
  • タイベル等ベルト交換のみの場合は工賃3.0万円

 ウォーターポンプ交換

  • 掲示板過去ログ記事【4208】より2001年四国の工場
    タイミングベルト交換と同時で工賃約7.5万+部品約5.1万の追加
  • 2002年元ディーラー、968ウォーターポンプとタイミングベルト同時交換工賃約5.5万円

 LLC交換工賃例

  • 2000年頃の有名工場での968、LLC(冷却水)交換:5600円/4L
  • 2002年頃の有名工場での924Sサーモスイッチ交換
    LLC工賃約0.7万+サーモスイッチ工賃約0.5万+部品約0.3万

 水温計

  • 水温計の動き方は国産車とは違います。
  • 924Sで渋滞を走った場合、水温計の針はレッドぎりぎりまで上がって電動ファンが勢い良く回り一気に下がります。正常です。
    クーラーを入れている場合はファンが2機廻るので水温計は余り動きません。

  • 何時でも針が水平な国産車の水温計に慣れていると、動くポルシェには驚きますがこれがメーターと言う物なのです。
  • 国産車の中には酷い物もあります、一見メーターの形をしていて実の役割は警告灯と言う代物。

  • 944B以降のメーターでは、指針は常に中央の範囲にあります。エンジン負荷が高まるとレッドゾーンに近づきますが負荷が減れば戻ります。
  • オーバーヒートではなく水温計の故障もあります。これは「センサーと電動ファン」項を参考にして下さい。
    水温計の故障でオーバーヒートと間違うことがあります。
    特に2000cc車はエンジン側のアース線が焼けてセンサーが誤作動している場合があります。

  • オーバーヒートなど以異常がある場合、「センサーと電動ファン」「ウォーターポンプ」の項を参考に点検して下さい。

 水廻り

  • ラジエターファンの異常は上記参照。リレー、サーモスイッチ、レジスター(ヒューズ切れ?)など。
  • 電装系(空調)のページでも書いていますが、ヒーターバルブの故障も良くあります。冷房なのに熱風とか。

  • エキスパンション・タンク(冷却水リザーバータンク)のキャップは経年劣化して圧がかからなくなることがあります。
    ユウキの931のオーバーヒート原因でした、冷却水が沸騰し、ぶしゅぶしゅ外に溢れ出します。
  • 応急処置、温風ヒーターを全開にすれば第2のラジエターになって少し冷えます。

  • 日本車の旧型車のようにオーバーヒートの応急処置でサーモスタットを抜く技は使えません。
    931のサーモスタットは抜くとラジエターに湯水が廻らなくなりダメです。
  • 同じようにサーモスタットの固着でもラジエターに水が廻らなくなる場合があります。
  • 944以降のエンジンはラジエターからのロアーホースがウォーターポンプに入り、ここにサーモスタットが入っています。
    その直ぐ横のBLOCK OFF PLATEの中にはターボ車の場合ここにも小さなサーモが入っています(NA車は空っぽ)

  • サーモスタット固着やウォーターポンプのインペラーが壊れたり空回りしたりするとラジエターに湯が回らず温かくなりません。

  • 944/944S/924Sは水冷式オイルクーラー付きです。
  • AT車のATFはラジエターの中を通ります。
  • エキスパンションタンク内が白濁しオイルが混じった場合、オイルクーラーの項を参考にして下さい。

  • ヒーターホースやヒーターバルブ(ディスクバルブ)が廃熱劣化で割れて冷却水漏れが起きます。
    944/924Sでは、ヒーターへ行くパイプへ繋がるゴムパイプが一番早く劣化破裂するようです(オイルフィルターの上辺りにある)。
    944S2/968では、ヒーターバルブが劣化破裂するようです(オイルフィルターの上辺りにある)。
    ヒーターバルブは2つのパーツを接着(溶着?)して組み立てられているのでそこが剥がれるように割れる場合があります。応急処置で瞬間接着剤が使えるかも?
    ウォーターポンプ交換のついでに交換しておくと安心だと思います。

  • だんだんゴム部品が劣化硬化してくると、エンジンかけ始めに冷却水漏れするようになる場合も。暖まると漏れが停まる。

  • 951の場合熱でエキスパンション・タンクが膨らんだり劣化したり変色したりが激しく圧がかかるのでクラックがないか注意です。
    951のタンクは他の944/968と異なりホースの口が横後方にもある専用品です。タービンが水冷なのです。
    新品にすると見た目が綺麗になります。

  • 扱いの悪い中古車ではラジエターが詰まっていたりホースが劣化していることも、冷却系全交換はかなりの出費になります。
  • 10年を過ぎて悪いメンテだったマシンはラジエターの詰まりなどが発生しています。試しに薬品で垢落としも。自動車用品店でも売っています。

 シリンダーヘッドガスケット

  • 944S2は20年を前にしてガスケットの劣化により冷却水循環不良温度上昇が発生し始めています。ヘッド外してガスケット交換です。
    944S2、968は、シリンダーヘッドガスケットをサードメーカーのメタルガスケットに交換する手段があります。
  • 951は、ブーストアップなどのパワーアップでガスケットが抜ける事があります。やはり、メタルガスケットにする必要があります。

  • M44エンジンは、シリンダーブロックの上にシリンダーヘッドがあり、そこにカムシャフトがあって、ヘッドカバーが載っています。

 LLC(クーラント)

  • 冷却水は、アルミエンジン、アルミラジエターに適合したものが勧められていました。
    オートバックス(自動車用品店)の緑色のクーラントは輸入車禁止って書いてあります。
    オートバックスの欧州車ベンツ、VW、アウディ等用は黄色い色で2倍に希釈するタイプです。寒冷地的な凍結温度でした。
    アルクール(AL COOL TYP.PRO) とかはアルミ用酸化防止です。4L入りでだいたい倍に薄めて使用するらしい。

  • しかし、現在のディーラーPCでは944/968に普通の緑色LLCを使用しています。787円(税別)/L 2005年現在。
    986や996では黄色い希釈しないポルシェ純正を使用しますがかなり高価らしいです。
  • 924Sのオーナーズマニュアルでは冷却水は7.8Lも入りますが、ラジエターコアのドレンから抜けるのは3L位です。944S2もそうです。


 冷却水(LLC)交換・エア抜き方法

 冷却水の交換方法は'88-924Sまではオーナーズマニュアルに書いてあります。
 ('90年頃?以降はスパンが伸びたのか工場での交換推奨なのか交換方法は書いてありません)
  1. '87までの924Sはそのまま作業可能ですが、'88-924Sや944B以降はアンダーカバーを外します。
  2. ドレンはラジエターコア左下の青いプラグです。コインドライバー又は10円玉で回す('86まではプライヤー)。
    冷却水量は944型以降全車 7.8Lとなっていますがラジエターコアのドレンから3L程度しか排出できず、全量の場合'88年式まではクランクケース側からも行います(が、通常やらない)。
    部品:ラジエターのドレンプラグ+パッキン約800円(樹脂製なので10年に1度くらいは交換しないと折れるかも)

  3. 注入は、ヒーターを最高(暖)にし、エア抜きのブリーダースクリュー(アッパーの一番高いとこのスクリュ)を緩めてから行います。
  4. エキスパンション・タンク半分を過ぎるまでゆっくり冷却水を注入しブリーダーから排出し続けます。
  5. ブリーダースクリューは半分入った状態でエア抜きの穴からエアが出る状態にしてからエンジンを始動させます。
  6. ヒーター全開、アイドリングを少しアップし運転温度まで上げます。気泡が出なくなったらブリーダースクリューを締めます。
  7. 冷却水レベルがタンクのMAXになるようにします。
 # 冷却水全量排出は、ラジエター、クランクケース以外に、ウォーターポンプ(サーモスタッド)から抜く方法もあります。
  • 冷却水で間違ったエア抜き作業をしてエア咬みしている症状の1つにヒーターが効かないと言う症状があります。
    エンジンを壊してしまう場合があります。

  • 冷却水量、924:7L、951/944S2/968:7.8L


 オイル漏れ

  • 911とは違って基本的にエンジンからオイル漏れや滲みはしないエンジンです。
  • 100%化学合成を入れても漏れや滲みは起きないのが普通です。
    滲む場合、パッキン交換せずとも下側の粘度を15W以上にしたり鉱物油にすると収まる場合もあります。

  • 滲む場所は見える場所だけはなく、カム/バランスシャフト等のシールからも漏れます。
    この場所のシールはタイベル交換と同時に交換しておく場所です。
  • オイル漏れで場所によってはタイミングベルトやバランスベルトなどを犯して早期に切れる場合もあります。
    足回りのブッシュにオイルが付着するとゴムを犯し劣化させます。Aアームのブッシュなどは吸ってしまって膨張しちゃいます。
  • プラグホールにオイルが溜まっている場合もあります。
    この場合、ヘッドの上のヘッドカバーを外してシーリングリングやガスケットを交換するだけです。

  • 距離も乗ると白煙が出る場合もあります。エンジン内部のオイル上がりなどの他、924ターボ等はタービンのシールとかからオイル漏れします。
  • オーナーズマニュアルによると1000kmで1L位消費するとありますが実際にはそんなには減りません。
    1L減るくらいなら問題ないという意味でしょう。1.5Lも減るなら工場に行った方がよいかも。
  • 圧縮を測るには大抵スパークプラグ穴にゲージを立てると思います。

  • 冷却水のエキスパンションタンク内が白濁/コーヒー牛乳化している場合、オイル漏れでしょう。オイルクーラーの項を参照。

 オイル規格

  • 新車時ポルシェの指定は15W-50でした。しかし、粘度指定や鉱物油/化学合成油の外にも注意が必要です。
  • 現代からすると古いエンジンなので、環境対策がされたSM規格より新しいオイルを使うと、亜鉛(Zn)とリン(P)が不足し摩耗が増えるようです。
    亜鉛(Zn)とリン(P)が0.12%以上必要です。オイルの成分を調べましょう。ZDDP
    ちなみに、ガソリンの有鉛ハイオクとは別の話です。エンジンオイルの話です。

 オイル交換と点検

  • ディップスティックによるオイル量点検は、エンジンを止めてからオイルパンにオイルが戻る数分を待ってから計ります。
    ディップスティックのMAXとMINの間は1.5Lあります(944/968)

  • エンジンオイルの交換に関して、別に特殊な車ではありません。量販店でも出来ます。
  • 新車時ポルシェの指定は15W-50でした。ミツワ当時の銘柄はシェル。
  • 当時のカタログでは20,000km交換でしたが日本の場合大抵はもっと短く交換になるでしょう。

  • 924S/944は約6.5L、951は約7.0L、968は約6.5Lです。
    '90年式944S2/951のマニュアルによるとプラスティック・オイル・サンプ装着車は約7.5Lとあるが何の事か不明?
    2000ccの924は約5.0L説と約4.0L説があります。931は約5.5Lとカタログに記載。
    少なめに入れて確認し足しましょう。

  • 951はオイルタンクの後方に横断するフロントパイプをカバーするアルミ製アンダーガードがぶら下がっているので下抜きの際はこれも外します。
  • ドレンボルトを回すのに、ラチェットは、15mmのソケットを使います。
  • 硬くて回らない場合、スピンナハンドルにパイプを柄に継ぎ足して回せば力が入ります。
  • ドレンのガスケットはアルミ製です。944型エンジンは、27*22*1.5mmです。車種でサイズ異なります。
    1回位は再使用可能。30円(2003年時)
    ドレンボルトには磁石があるので掃除しましょう。

  • オイルフィルターの取り外しはフィルターの中のオイルがこぼれないように反転させるスペースがないので養生しましょう。
    フィルターにドライバーのようなもので穴をあけて中のオイルを落とす方法もあるようです。
  • 924S/944等はセンターコードを外し、ヘッドライトを上げてアームを下げておくと楽です。
  • フィルターを外す専用のカップを使うのが一般的です。
    汎用のフィルターレンチを使う場合はパワステオイルタンクをどかして作業することに。
  • スロープ状にした角材と、フロアジャッキを使うと作業がかなり楽になります。
    924以外はアングル角に注意。車高が低いとかフロントアンダースポイラー付けたりしてると無理です。

  • 944/968 オイルフィルターですが、PORSCHE 純正ではなく、MAHALE OC142 や KENCHT を通販などで購入する方が多いようです。
    PORSCHE 純正の方が背が高いそうです。
  • 924(2000cc)は KENCHT の場合No.90000 ですが、VWゴルフ('85-'94)やAudi80(2000cc以下)と共通です。
  • 944用がVWゴルフ3に装着できました。外観のサイズとネジはほぼ同じなのでしょう。しかし外観同じでも濾過能力や弁の設定が違うでしょう。

  • 924はシリンダーヘッドカバーのキャップのとこからオイルを入れます。
    M44型エンジンはオイルセパレーターと言うパーツの黄色いキャップのところから入れます。

 油圧

  • 油圧はエンジンが暖まっている時、5000rpmで、4barです('88-924Sオーナーズマニュアルより)
    油温が高い時にアイドリング回転では油圧が若干下がり、ランプがうすく点灯する場合があっても問題ないそうです。
    大抵は冷間時や2000rpm回していれば5まで振り切っているでしょう(931の油圧計は10スケールなので違うでしょうけど)
    オイルの銘柄によってもアイドリングでの油圧は違いが出るようです。カストロールRSは高めかな。
  • 走行中突然油圧低下した場合は緊急事態ですので車を停めましょう。
  • M44型エンジンのオイルプレッシャーセンサーはオイルフィルターの下側にあります。

 オイルクーラー

  • 931は空冷オイルクーラーがバンパー下部の右側にありルーバーから冷却風が入ります。
    オイルフィルターブロックから配管が2本出ているはずです。

  • 944/924S(M44-01〜12)、944S(M44-40)エンジンは水冷式オイルクーラー付きです。
  • 水冷オイルクーラーはオイルフィルターの付くブロックです。エンジン側内部に熱交換機部分があります。
  • エンジン始動直後は先に暖まるオイルで冷却水を暖めるので早くヒーターが使用可能になります。
    (951、S2,968は電気ヒーター)

  • 水冷オイルクーラーが壊れた場合オイルと水が混じります。
    酷い場合エキスパンションタンクの冷却水がオイルで白濁するのでわかります。
    '87年途中?でOリングなどが対策型に変わります(924S/944/944S/951)。
  • '88以降のモデルで冷却水にオイルが混じった場合エンジンブロック(ガスケット)からの可能性が高いです。
    このことからもエンジンオイルや冷却水の点検も大事です。

  • 951では普通の空冷式オイルクーラー(縦型)になります。
  • 944S2/968も空冷式のオイルクーラー(横型)になっています。
  • 逆に、水冷オイルクーラーは無く、オイルフィルターの付くブロックは中身が無く、サーモスタットと、油圧センサーだけです。
    このブロックの取り付け部のパッキンからオイルがにじみ出す951もあります。
  • 水冷オイルクーラーが無く、全車MTである951、S2で、冷却水白濁はエンジンブロック(ガスケット)からの漏れの可能性が高いでしょう。

  • AT車はATFのラインがラジエターの中を通っています。オイル漏れすれば混じります。

 ブローバイガスの戻しとオイルセパレーター

  • ブローバイガスとはシリンダーなどから漏れてヘッドやクランクケースに廻ったオイルミストを含む未燃焼ガスです。
    このガスは有毒なので大気解放せず吸気へ戻す事になっています。
  • サーキット走行では一般にオイルミストが増えてインマニがオイルだらけになってしまうためブローバイのホースにオイルキャッチタンクを装備します。
    インマニに戻さず大気解放する場合は排気量以上の容量のオイルキャッチタンク装着を義務づけるサーキットが多いです。

  • 924ターボは標準でオイルセパレーターが装備されています!(銀色のタンク)まるでレーシングカーです!
  • M44型エンジン(944以降)は標準でオイルセパレーターが装備されています!(オイル注ぎ口下)
    これはオイルキャッチタンク(オイルを貯めるだけ)より高度なパーツで、溜まったオイルをオイルパンへ戻す機構なのです。

  • M44型エンジンのエンジンオイル注ぎ口は実はただのフィラーではなく、オイルセパレーターと言うV字になった黒い樹脂パーツです(キャップは黄色)。
    オイル注入口ではない方の蓋にはホースが接続され、そのホースはスロットルボディー上流側に繋がっています。
    これは出てきたブローバイガスをオイルセパレーターでオイル分を分離し、オイルをオイルパンに戻す構造なのです。
    分離したガスはホースを通ってスロットルボディー上流側で吸気に合流します。大気解放をしていません。
    ('88年式までのエアクリーナーBOXに繋がっているゴムホースはタイミングベルトケースの熱気吸い出し用でブローバイではありません)

  • JAF国内競技車両規則第1編第4章第18条オイルキャッチ装置(2000年版抜粋)
    オイルがコースに流出することを防ぐための確実な装置を備えなければならない。
    気筒容積が2,000ccを超える車両に関しては3Lの容積、透明な窓を備えた物でなければならない。
    オイルを重力によりエンジンへ還流させるシステムの取り付けは認められる。
  • これが適用されるのはスピードC車両以上(ナンバー付きの一般車は適用外とも読めます)


 燃料タンクとフューエルフィルター

  • 924Sや944Aは鉄製ガソリンタンクです。。
  • 944B以降のタンクは80Lに大きくなっていて樹脂製です。予備8Lが含まれます。
    このタイプ(968も)は残り8Lでメーターの残量コントロールランプが点灯します。

  • 2001年頃ディラーにてのフューエルフィルター交換は、工賃約0.4万+部品約0.5万
    昔のディーラー整備は1万kmの定期交換部品でした。某工場HPでは4万km交換推奨でした。
    VWゴルフ3は樹脂製燃料タンクなので指定は7万km位。そうすると944B以降の樹脂製タンクでは上記の4万km位でよいのかも。

  • 一般に言うフューエルフィルターは、2000cc車のNAとターボと944以降で場所とかが違います。
    924ターボ以降?フューエルフィルター交換は丸ごとです(濾紙だけとかではないです)。
  • フューエルフィルターは、924ターボでは、ワイパーモーター近くにあります。
    944以降(924S含む)は、下から覗いても見にくいのですが右ドライブシャフトの上の方にぶら下がっています。

  • 944以降(924S含む)は、インタンク(ガソリンタンクの中)の吸い口(ストレーナー)にスクリーンがあります。
    ストレーナースクリーンは、もう1つのフューエルフィルターみたいな物です。これも交換部品です。

 フューエルポンプ

  • エンジンが掛からなくなる原因の1つにガソリンが来なくなるのがあります。
  • 上記の1つですが、フューエルポンプが壊れるより、フューエルポンプを制御するDMEリレーが壊れることの方が多いです。

  • フューエルポンプはガソリンタンクの近くにあります。
  • 2000ccエンジン車はフューエルポンプが2つあります。in Tank の方は、944以降の場合フィルター(ストレーナスクリーン)になっています。
    924/931はKジェトロなので燃圧も高いかもなので寿命はもっと短いでしょう。

  • フューエルポンプは壊れる予兆があります。だんだんガタが来て音が大きくなっていきます。(924はむき出しなのでわかる)
    フューエルポンプは正常でもビーっと音はします。タンク内のガソリンが暖まっても音が大きくなる気がします?
  • 951/944B以降のポンプはゴムで覆われ、さらにカバーの中に格納されるので音が出てもほとんど気付かないでしょう。
    924なら出先で止まった時にハンマーで叩いて一時的に動かす事も出来るかもしれませんが951/944B以降は難しい。
    ガタが来て突然噛んで止まることもあるので、10万km過ぎたら要注意です。

 燃料系統、ガソリン臭

  • 燃料ホース リコール部品です!対策済みのスッテカーの無い車はリコール出しましょう。
  • 「リコール 外-352-0」1985年09月〜1988年07月の924S,944,944S,944turbo,944turbo-S
    内容:レギュレーターに接続しているホースに劣化防止処理がなされていない。

  • 944B以降の燃料タンクが大きくなった車種は、タンク下のポンプが入ってるカバーの中のホースが特に劣化するそうです。
    目視点検するにはカバーを外す必要があります。継ぎ手の金属が腐ったり、ホースが硬化してガソリンが滲み出るそうです。
  • 逆に、鉄タンク車の場合、ホースが全て目視できる代わり、何かに接触して傷がつく恐れがあります。
  • ホースはアルコール分などで、ホース内面から侵される場合もあるようです。

  • ガソリン臭、ここから滲む可能性が!
    燃料残量ゲージのセンサー(レベルゲージ)が要注意です。特に968が多いようです。トランクカーペットを外し、黒い丸い蓋を外すとセンサーの頭が見えます。
  • レベルゲージは、964や993ではタンク内部で錆びてポンプ故障の原因になっています。

  • フューエルタンクキャップにはガスケットが付いてるので、試しに交換してみる。924Sは、944.201.553.00

  • 給油口の淵の部分に水抜きの穴がありますが、このドレンチューブは右リアの小物入れを通って車外へ出ています。チューブが車内へ抜けていると、ガソリンがこぼれた後ガソリン臭がします。

  • 停車中に発生したタンク内の蒸発ガスを一時的に吸着させるチャコールキャニスター(活性炭)は左フロントフェンダー内側の黒い筒です。
  • 回路中に一方通行になるバルブが付いていて、流れはガソリンタンクからキャニスターへ入る、キャニスターからインマニへ吸われる、浄化した空気がキャニスター下部から大気解放される用になている。
    キャニスターの点検はバルブの点検になります。

  • 中古車を購入する時、タイベル交換、オイル交換はしてあっても、多走行の古い車でさえ燃料系統の交換はしていないのではないでしょうか?
    フューエルフィルターは当然として、タンク内のフィルター(ストレーナースクリーン)、燃料ホース、燃料ポンプ、ダンパー、燃圧レギュレーター、インジェクターも注意してみるのはどうでしょうか。

  • 944/968は、EX側の上をフューエルラインが通るので断熱材を巻くと調子が良くなることがあります。
    924ターボのボンネットにすれば、NASAダクトから冷気がこのフューエルラインに当たるようになりそうです。
  • フューエルラインはダンパーを通ってレールからインジェクターに分配されます。もう1本のラインは燃圧レギュレーターを通って燃料タンクへの戻りのラインです。
    燃圧レギュレーターが不調になって調子を崩す場合もまれにあるようです。
    ダンパーとレギュレーターはインマニからのバキュームラインで制御されているみたいです?
  • 燃圧計を付けてみたい場合、944型SOHCエンジンならフューエルレールの末端のキャップナットを外しアダプターを付ければ装着できそうです。

  • 給油口からのフィラーネックは'90年式から樹脂でカバーされたタイプに代わり中のフュエルシャットオフバルブも(ピンポン球に)変わりました。
    旧型のゴムホース接続部は滲みそうな感じがしませんか?新旧で互換性はありません。
    上記パイプ部を見るのに右内装をはぐって鉄製のカバーを外しますがべったり張り付いていて剥がすのは大変です。
    耐油と言うのは耐ガソリン性能は無いので注意です。樹脂製タンクは金属用だと接着しないし、本来交換がベストですね。
  • 給油口の淵の水抜きの穴からのドレンチューブは右リアの小物入れを通って車外へ出ています。

 オクタン価とガソリンスタンド

  • 日本でのオクタン価の違いは、レギュラーが90RON以上、ハイオクが96RON以上(各銘柄の公称は100RON)です。

  • M44.07/08('87-924S/944圧縮比9.5:1)のガソリンの指定は無鉛91RON以上になっています。
    ちなみにM44.05/06('86)のヨーロッパ仕様は96RON以上(触媒が無く有鉛ハイオク)です。プラグもDMEも異なり、944Aでは4タイプDMEあり。
    NA車のSOHCエンジンにはノックセンサーがありません。不明の場合はハイオクを入れましょう。

  • M44.09/10/11/12('88-924S/944B圧縮比10.2:1,'89-944)のガソリンの指定は無鉛95RON以上になっています。
    日本のD車はハイオク指定になっていますが、FQSがレギュラー用なので変更しないとパワーが出ません。
  • ノックセンサーのある('90-944S2/951)は指定は無鉛95RON以上、低付加走行なら91RON以上使用可。

  • 968(968圧縮比11.0:1)の指定は無鉛98RON以上で最高性能を発揮、無鉛プレミアム95RONでは自動的に点火タイミングを補正。
    DOHC/TURBO エンジンにはノックセンサーがあり、これに学習機能があります。詳しくは電装系のページ参照。
    968にレギュラーを入れて走るとパワー不足だけでなく乗り心地まで悪くなります。

  • D車のFQSはレギュラーガス相当になっています。FQSのところを参考に再設定してみては。

  • ガソリンの給油はオートストップ作動時点で満タンです('90取り説より)。
    大抵のマシンは普通に満タンまで入れても、キャニスターに流れ込んだり臭いが出たりしないと思いますけど?
  • ガソリンスタンドでよくやられるのですがキャップの閉め忘れに注意です。横Gで車体にこぼれ出します。

吸排気系


 エアクリーナー/吸気系

  • 924S/944の交換 簡単です。長いプラスドライバーを使って交換です。
  • 968の交換は工具無しで簡単ですので自分でやりましょう。ディーラーに頼むと工賃がかかりますよ。
  • 944S2のエアクリはフロントノーズパネルの下にあります。交換にはパネルを外す必要があります。 ボディー編をご覧下さい。

  • K&Nエアフィルターも各種あります。オイル&クリーナーセットは国内のオートバックスなどでも入手可能です。
  • 931にはフォルザ(?)の‘赤いスポンジ’のような筒型のスポーツエアクリーナーのプレリュード用がジャストフィットだそうです。

  • 951はアイドリング調整のスクリューネジが取れて無くなってエンジンが不安定になることがよくあるようです。
    応急処置は塞ぐこと。 調整方法は電気系の項をご覧下さい。

  • M44/01〜12、M44/51エンジンは左フェンダー内から吸気しています。
    M44/41(944S2)、M44/43,42(968)はフロント正面から吸気しています。
    944S2はナンバーの上(951だとICが入ってるところ)から入った空気は逃げ場無くエアクリBOXに入るのでラムエアー効果があるかも。その代わり豪雨に注意。
    968は正面からですが吸気口はバンパーの中に下向きに付いています。S2のラムエアー式は問題があった?

  • 944S2のエアクリーナーボックスの中には仕切があるのですが片側ばかりに風が当たる構造です。
    ブロアーで吹いてエレメントを反対向きにすればもう一回使える? S2は他のタイプと違ってエアクリの汚れでパワーダウンしてしまうようです。

  • *エアフロは電装系のページをご覧下さい。スロットルバルブスイッチ(ポジションセンサー)は電装系のページをご覧下さい。

  • イオン発生でパワーアップするかも?
    Geやトルマリンをエアクリやインテークホースに貼るだけで?

 マフラー

  • 924系のマフラー触媒間の取り付けフランジ部にはタイプがあります。ガスケットは丸いリングです。
    924S(他もそうだと思う)ではフランジを止めるボルトのナットがロックナットでした。30Nm
  • ターボ(931/951)と968はフランジが■でボルト4本で固定。
  • NAはフランジが▼でボルト3本で固定。

  • 944Sは944用と異なり互換性無しです。パイプや太鼓も大きくなり、サブマフラーも付いて消音効果向上しています。
    パイプ径もガスケットリングも少し太くなり、ボルト穴位置も異なります。センターの吊り方も異なります。鉄製重さ15kg
    '88年式のMT車だけは924S/944も944Sマフラーになっています。S2のセミステンマフラーとも互換性あります。
  • 944S2は944Sと同じ形状ですがセミステンレス製重さ16kgです。('89-944も?)
    ほとんどがステンですが、太鼓内部の隔壁とマフラーエンドパイプが鉄製です。太鼓の半分から後側が黒くスプレーされています。
    −−−−−944S/944S2
  • 951は後期型でパワーアップしマフラー太鼓も大きくなります。951って直管マフラー?
  • 968はドライブシャフトをくぐる場所で断面積を稼げるよう2本のパイプでメインマフラーに入ります。20kgもの重さです。
    968のガスケットリングは951と同じ物です。

  • 社外品にANSA等924/944用マフラーもあります。
    昔、イ●ター●ッツ●でもマフラー出していましたが、たしか触媒レスストレートとペアだった気もする。
    アメリカの通販でも色々ありますが送料とか考えると・・・
  • 最近はワンオフで何でも作れる時代ですのでターボ車はワンオフもいいかも。NAは改悪になる場合があります。
  • 純正は重いのですがワンオフでチタンにするとリア加重が減りすぎるのでステンで十分かも。

  • 汎用太鼓を利用してセミワンオフってのもあります。
    −−−−−Cocoファクトリー

  • 劣化でマフラー太鼓の後方の付け根でパイプが錆びて折れる(当然吊りステーから外れるので落ちます)マシンも出てきています。
    951が特に多い!タイコはステンでもテールパイプとステーが鉄だから?
  • 国産種の中にはマフラーにアースしている車種もあります。錆び防止のようです。
    最近は静電気除去で排気をスムーズにする目的もあるようですが、錆び防止にマフラーアースも自作なら安いです(平編み導線使用)

  • マフラーを吊るゴムがセンター部にもあるタイプは熱で劣化硬化していることがありますが部品は割高。

 エキゾースト

  • EXパイプにある、COテストのパイプが折れます。折れると排気漏れを起こします。
    現在はステーの付いた対策品がありますが、塞いで殺しても問題ありません。正規の蓋も存在します。
  • COテストのパイプはエンジン調整時にエンジンルーム側から触媒前のCOを計るのにプローブを入れる為のただの管です。
    944S2以降?はパイプは無く、点検口があるだけになります。

  • 951はエキゾーストのスタッドボルトが折れたり、どっか割れたりします。(1本は蛇腹になってるのに)
    951はタービンへ行くまでに温度が下がらないよう二重構造になっていて重いのも
  • 951は'87モデルでエキゾースト(フロントパイプ)が分割式になります。ウェストゲートへのパイプにフランジが出来ます。
    このことによってクラッチ交換などの作業性が大幅に向上します。解体部品を確保済みならクラッチ交換時についでに交換も良し。
  • 951の詳細は後述していますのでそちらもご覧ください。

  • 944は'86モデルから鋼板製になり軽量化

 警告ランプ/触媒

  • 排気温度警告灯ですが、日本でだけ必要なものなので並行車は後付でセンサーなどを付けています。
  • 全開にして走り続けるとEXランプが点灯することがありますが大抵は心配ありません。
  • オーナーズマニュアルでは速度を落とし3〜4分すると消えるとあります。すぐエンジンが故障するわけではありません。
  • 点火系の失火などが考えられると書いてあります。(プラグコード&プラグ交換が効くかも)
  • 他に、油圧低下、オーバーヒートも伴なってる場合、1気筒死んでいる場合もあるそうです。
  • 調子がよい場合、センサーの接触不良や外れ等で誤作動している場合が多いようです。
  • 点灯させにくくする対策方法は、触媒に付いているセンサー取り付け座にワッシャーを挟んで後退させるのです。

  • 触媒は消音効果も兼ねているようです。NA車の触媒無しストレートは爆音の元。最近厳しいし。
  • 燃調が狂っていたりしていると触媒の劣化が進み砕け散ったり詰まったりします。
    触媒が詰まっているのを調べるにはCOテストの所を外してみれば一気にアイドリングが変わったりしてわかります。

  • D車で車検証がEで始まるのが昭和53年度排出ガス規制車で、新車時はほぼ間違いなく触媒付き。
  • 2000cc時代は特に年式仕向地で排ガス対策が異なります。EGRや二次エアポンプ付きもあります。D車は車検証がCで始まる?
  • '80年式あたりで酸化触媒から三元触媒に変わります。(触媒断面が格子状)
  • '88年式でヨーロッパ仕様にも三元触媒が付きます。
  • '92年式でメタルキャタライザー採用。(触媒断面がS字に巻かれているはず?)

  • 余談だが、平成10年度から車検証がGFとかで始まる(1.0%,300ppm以下)の規制が出来、これより2年ごとぐらいに様々な規制とアルファベットが出来ます。

  • 触媒の遮熱板や排気温度警告灯が無くても車検通るようになりました。
    平成9年あたりから、フルトラ点火車は失火が無いであろうという事でOKになったようです。ですから924系D車は全車OK。
  • 遮熱板の取り付けボルトが緩んだりすると固有回転数でびびり音が出ることがあり、外してる方も多いようです。

  • O2センサー・ラムダコントロール付きのポルシェは触媒無しでも車検のCO値をクリアーできる性能がだいたいあります。
    CO調整は触媒で浄化される前の状態を測って調整します。車検時のマフラー出口での数値(触媒浄化後)とは異なります。
    触媒に入る前の所でCOを測ってエンジン調整するのでそこにプローブを入れるCOテストパイプor穴(ボルト)が存在します。
    COが増えるのはO2不足の不完全燃焼から起きます。

  • 車検時にCO値が4.5%以下なら合格です。ポルシェは触媒前でもCOは0.6(1.5%)程度ですから触媒に関係なく数値はクリアーしています。
    * M44.05-12エンジンは、Co level 0.5 (1.5%)
    触媒付きならほとんど0に近いので、それがわかる検査官が見ればノーマルの外観でも触媒の有無はばれます。

  • 車検時にHC値が1200ppm以下なら合格です。
    * M44.05-12エンジンは、HC levels 300以下

  • アイドリングやCO調整は電装系ページ>アイドリング調整方法を参考に。
    951などはDME自動補正をコネクターでキャンセルしてスロットルボディーの調整ネジを回します。
    944S2/968はほとんど調整不能。アイドリング学習法で自動調整。

  • 951はウエストゲートからの余剰排気を別のパイプで触媒をパスしマフラーに入る構造。

ターボ


 ターボ(&ウエストゲート&ブローオフバルブ)

  • ターボ車にはウエストゲートがあり、踏んでる途中から開きだし排圧を逃がします。
    タービンにアクチュエーターが付いているだけのとは違います。

  • ブローオフバルブ(cat-off valve / Compressor Bypass Valve)は急なアクセルオフによる圧をインマニ側から逃がします。
  • ブローオフバルブはポルシェの特許らしく、世界初の搭載市販車は930Turbo。タービンを守りレスポンスを良くします。

  • ポルシェのタービンは伝統的にKKK製です。

 951(944TURBO M44/51,M44/52)

  • ノーズの中に正面置きの大形インタークーラーがあります。正面上段からエアが行きます。
  • タービンは普通のターボ車と異なり吸気側(左側)にあります!フロントパイプ(CROSSOVER PIPE)がクラッチの下を横断しているのです。
  • そう、951は長いフロントパイプのおかげでターボのくせにたこ足なんです!(4in2in1)

  • ウエストゲートの場所は、4-2-1で合流した後フロントパイプがクラッチの下横切る場所から枝分かれした所にあります。
  • ウエストゲートからの排気は触媒の横を別パイプでバイパスし、触媒の出口より後ろで合流しマフラーへ行きます。

  • 正常な951は踏んでる途中でウエストゲートからの排気音で音が変わるのがわかるはずです。

  • ウエストゲートが固着したりするトラブルがあります。そうなるとハイブーストになるので速くなります。
    点検としてはウエストゲートにエアを送ってみてカチャカチャ音がすれば動いているって事でしょう。
  • 他にもウエストゲート絡みの故障に、ウエストゲートを作動させるホースの破れなどがあります。
    インマニ3番4番の裏側あたりに樹脂製のパーツがあり(Timed Valve ?)これが折れるとウエストゲートが開かなくなります。
    踏んで加速してゆくと、3速くらいまではもの凄く速くなるそうです。4速まで加速させてゆくと安全装置が働く領域になって不調になります。

  • エンジンのノッキングを感知すると過給圧を下げるそうです。ある意味電気制御?
  • VVCを取り付けてブーストコントロールする場合、ウエストゲートへのホースの途中に取り付けます。
    −−−−−メーターの読み方にブースト計の見方載せています。

  • '86年モデルはウエストゲートへのパイプが一体式で作業性が悪いです。
    クラッチの下を横断しているエキゾーストの2-1部分から脇に出るウエストゲートへのパイプが分割式かどうかの違いです。
    '87からは分割式になるので、'86オーナーは何かのついでの際に分割式の部品を入手して交換しておく手もあります。
    クラッチ交換でもエキゾースト関係がじゃまするので、長く乗るなら価値があるかも。

  • ブローオフバルブの場所は、インタークーラーからスロットルバルブへ行くアルミパイプから分岐した黒い樹脂の部品です。
    エキスパンションタンクの直ぐ隣です。BOSCH 0.280.142.102
  • 逃がした空気は、直ぐ下のエアフロからタービンへ行く曲がったゴムパイプに戻します。国産車ではリサーキュレーションバルブとも言う。

  • 曲がったゴムパイプからブローオフバルブを抜いて、曲がったパイプに栓をすれば、ブローオフバルブは大気解放になります。
    高過給時に急なアクセルオフをすればパシューと音が出るようになります。
    大気解放は、エアフロの測定値が違ってしまうかもしれません。車検でも問題が出るかもしれません。
    ユウキの951では不調にならず、パシューと音が出せました。

  • ブローオフバルブへのパイプを塞ぎ、機能を殺しても、バックタービン音は何故か出ません。
    圧を逃がせなくなると、サージングを起こし、タービンの寿命を縮めると言われています。

  • タービンの軸は水冷になっており、ウォーターポンプとは別の電動ポンプでエンジン停止後も冷却されます。ターボタイマー不要です。
  • エキゾーストマニホールドの内の1本には蛇腹が付いています。それでもどこかが割れたりすることが多いです。スタッドボルト抜けたり。

 931(924TURBO)

  • インタークーラーがありません。カレラGTにはあります。GTS/GTRは正面置き。

  • ターボタイマーを取り付けるには電装系のページを参照。(イグニッションは15番の黒色のコードから)

  • D車/米がヨーロッパ仕様に比べ、レギャラーガスと排ガス規制でブースト圧やパワーがかなり落とされています。
  • 対策なのか?各所ガスケットなどが変更入っています。'80年式はタービン3タイプあるらしい。部品注意です。
    図書目録ぺージ紹介の、Parts & Technical Reference Catalog に変更内容が紹介されています。
  • タービンにエキゾーストを固定するボルトにチタン製の対策したマシンもあります。

  • ウエストゲートは、2方向にあるエキマニの片方の出口から出たパイプに付きます。
    そしてウエストゲートから触媒の辺りにパイプが伸びています。

おまけ


パワーアップについて

複数の個体でテストや計測をして、様々な事がわかりました。
アメリカ通販のチップをNA車にポン付けするのはお金の無駄です。
944S2までのDMEは、FQS調整するだけでレスポンスアップとパワーアップが出来ます!(ユウキ)

NAの場合コストパフォーマンスが高い方法は、大量のエアー導入+燃料増量+点火強化+排気効率アップ+ROMチューンだと思います。
但しROMチューンはUS製を購入して付けかえるのではなく、現車合わせがお勧めです。(968の飯島さん)

951場合、電装系のページを参照下さい。ポン付けチップとウエストゲートのシムと燃圧レギュレーターのセットでさえ効果があります。
エンジンのガスケットは始めから薄いので、薄いガスケットに交換して圧縮を上げる手は使えなさそうです。
そればかりか、ターボをハイパワーに改造した場合、純正ガスケットでは保ちません。アフターマーケットのメタルにしませう。

エンジンパワーが多少上がったら、ミッションの見直しもお勧めです。
サーキットでは話が別ですが、公道ではもう少しハイギヤードにした方が乗りやすい。
944/924Sなら944S2のミッションに換装。ついでにS2CSのにすればLSD入りになります。


でーた


Camshaft
エンジンM44.01-04
944A
M44.05-10
944B
M44.11-12
2.7L
インテーク開1度1度1度
インテーク閉49度49度49度
エキゾースト開43度47度47度
エキゾースト閉3度1度1度

  • エンジン '85/2-'89(M44.05-M44.12)
  • アイドリング 840rpm+-40
  • Co level 0.5 (1.5%)
  • HC levels <300

  • Electric fuel pump Delivery rate min.850cm3/30s
  • Fuel pump relay bridged 2.5+-0.2ber ('89:3.8+-0.2bar)
  • Check value for idle approx 2.0bar ('89:3.3bar)

  • タイミングベルト (944.105.157.04)
  • バランスシャフトベルト(944ALL/968) (944.102.219.02)
  • パワーステアリングポンプ V-belt 9.5*950 (999.192.241.50)
  • ACコンプレッサー&オルタ(944A) Polyrib K5 1005Lw(999.192.206.50)
  • ACコンプレッサー&オルタ(944B/951) Polyrib K6 1000Lw(999.192.299.50)
  • ACレス仕様(オルタネーターのみの場合、オルタのconsoleと言う取り付けステーが異なります)
    Polyrib K5 736Lw,K6 720Lw

MT車のエンジン
  • 1982年までは、924、924S、924TURBO、924TURBO−Sがありました。
  • 2500ccの924Sが登場する1986年までヨーロッパでは2000ccの924が発売されていました。
  • ヨーロッパでは924Sが登場する1986年まで無煙ガソリン仕様の944が発売されていました。
  • ヨーロッパの944は1982年から1992年まで販売されています。
  • ヨーロッパの944ターボは1985年から1990年まで販売され、ターボカブリオレが1991年から1992年に販売されています。
  • ヨーロッパの944Sは1986年から1988年まで販売されています。
  • 968には968TURBO−Sがありました。S2、968にはカブリオレもあります。形式末尾にkが入ります。
  • エンジン形式は各国仕様、MT/ATで異なります。924Sは車検証上では944型エンジンと記載されています。
  • 日本の車検証でディーラー車は形式の前にEが付きます、これは53年排ガス規制適合車で、Cと言う51年規制適合車も。
924S(2.5L 155HP)
M44/07 E-924
(M44/09 160HP)
944(2.5L 155HP)
M44/02 E-944
944B(2.5L 155HP)
M44/07 E-944
(M44/09 160HP)
944(2.7L 165HP)
M44/11 E-9444
944S(DOHC 190HP)
M44/40 E-944
944S2(DOHC 211HP)
M44/41 E-94442
944TURBO(220HP)
M44/51 E-951
944TURBO-S(250HP)
M44/52
944TURBO(250HP)
M44/52 E-951
968(バリオカム 240HP)
M44/43 E-968
968CS(同上 240HP)
M44/43 E-968

top