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No.123.H30.06/27
ボディー


 ペイントナンバー

  • 944/968系はヒューズBOX横にシールが貼ってあります。
    ディーラーでタッチアップペンを購入する場合などに必要です。
    '88年までと'89年以降で表記のしかたが異なります。
  • ポルシェの塗料はグラスリット社。'93モデルから水性塗料を使用。
  • 塗装面は鏡面ではなく、ぬらぬらした塗装肌です。新型のポルシェもです。

 リムーバブルトップ

  • 脱着式サンルーフでFRPの樹脂製です。951のは約9.5kgの重さでトップヘビー。専用ケースが存在します。
  • 電動モデルは後ろ側がチルトします。故障の際はトランク左側壁のモーターにスパークプラグレンチを刺して回します。

  • S2/951:外し方は、イグニッションスイッチをポジション1(ラジオ)にし、ロックが解除されるまでスイッチ後ろ側を押します。
  • そしてフロントヒンジレバーを外し、サンルーフを持ち上げて外します。
  • エンジンがかかっているとチルトが出来るが脱着が出来ない安全設計。

  • この複雑?な動きがうまくいかない場合、リミットスイッチが壊れている可能性有り。

  • カブリオレのトップはグローブボックスに入っているハンドル2本を使ってロックを解除し、電動操作します。
−−−−−S2カブリオレ

 雨漏り

  • 雨漏りは個体差が激しく、漏れない車は高圧洗車でも漏れませんが、リアハッチ周り注意。
  • 水抜きの管も詰まらせないように注意。
  • ホイールハウスポケット(リアサイドの物入れ)やスペアタイヤの空間などが金魚鉢になっていないか点検しましょう。
    ここが溜まる場合、リアハッチ、ハッチのキャッチより、テールランプ周りからの浸水が多いと思います。
    924/944のテールランプユニットの周りの黒いシール材が劣化してべろべろになっている車もみかけます。
  • 968では、リアハッチのキャッチ部分のゴムの覆いがボディー側に変更されています。
    944では、上記のゴムはリアハッチ側にあり、968は雨漏りの対策かもしれません。
  • サンルーフのパッキン劣化も雨漏りします。
  • 944B以降はバッテリーが載っている場所の水抜き穴のゴミ詰まりにも注意して掃除しましょう。
    フェンダーの中に向かって、たしか2カ所ずつ左右にあると思います。

  • ドアの内張裏側はボール紙みたいな水を吸う材質です。カビたり軟化したりしないよう湿気に注意です。

 リア・ブリスターフェンダーの爪

  • リアフェンダー裏側の折り返し部分に違いがあります。
  • フェンダーの爪が前だけではなく、後も上半分が直角以上に折ってある年式や車種が存在します。
  • 951後期('89,'90)は、上半分がべったりとぺちゃんこに折ってあります。
  • 944CS2.7('89)/944S2CS('90)/'91年式の944S2(素、SP01両方)、968(素、CS両方)は、上半分が約135度に折ってあります。
  • '90年までの素944S2や'88年までの951や944は90度の直角です。
    太い225/245タイヤを履かせるためでしょうか。ハコスカGT−Rみたいですね。
    944S2は、'90年式がCSと素でパネルごと違う車種であるのに対し、'91年式はSP01がオプションである事がわかります。
  • 924CSも折ってありません。直角に曲がっています。
  • 事故でフェンダー交換しているかを見分けるポイントにもなります。

 924Sのフェンダーリップ

  • 日本仕様の924Sには、フロントフェンダーにリップが装備されている。
    真上から見るとタイヤが見えてしまうので、FRP製リップを装備して見えなくしている。このリップは松田技術研究所が元型を製作した。
    2017年06月に保安基準の改正によりリップが不要になった可能性がある。

 板金の注意

  • US仕様はフェンダーのサイドウィンカーが無いため、日本輸入時に後付けされています。
  • D車はフェンダーにウィンカーがはじめから付くように凹みがプレスされています。
    ですからUS並行車がフェンダーを事故などで交換する場合、D車用を取ってしまうと左右で違ってしまいます。
  • 同じく後期951やS2CSも事故などで板金するとそこだけ爪折りされていない場合があります。
  • *ボディー左右でホイール面とボディーとの間隔に差がある場合があります。これは結構多いのですが事故ではありません。
  • 944のリアホイール手前のストーンガードのシールは透明な1色だけです。

  • フェンダーを外すには注意が必要です。ボンネット開けて上面のを外したり、下側を外すだけではないのです。
  • 次の画像にあるように、中に縦の仕切があってここに3つボルトがあります。
    タイヤを外し、樹脂製のタイヤハウス(インナーフェンダー)を外してアクセスします。左はキャニスターが邪魔ですが。
    ボルトにはシーラントがたっぷりかぶっていてソケットが入らない場合があるのでそれの除去から始めます。

  • ドリップモールを脱着する場合、クリップが再利用できない場合があります。

  • バルクヘッド(エンジン隔壁)のクラッチマスターシリンダー取り付け部にクラックの入った944/968が数例ありました。部品外すので修理大変です。

  • 944S2のリアエンブレムの貼り間違いの注意!
    S2(クーペ)は右端に貼りますが、「944S」が真ん中、「2」が下と、位置の高さが異なります。カブリオレは異なります。
    S2CSには何もリアエンブレムが貼られません。貼っていないのが944S2CSの正しい姿です。

 亀裂が入る・他

  • 944はドアに亀裂が入る事があります。
    ドアノブのキー穴から真上延長上のウインドーガラスとの水平面に亀裂が入る事があります。
    内部ドア端の補強との端面でヒビが入るのか?ドア閉める時はあまり乱暴にしない事でしょうか?

  • バルクヘッドに亀裂が入る事があります。
    クラッチマスターシリンダーの付け根付近や、タイヤインナーフェンダーとの間が裂けたり。
    修理の話がユウキの944S2CSの中で解説されています。

 塗装とデントリペア「CFRPの塗装」「凹みをデントリペア」

 板金&フィルム「3Mスコッチプリント ラップフィルム1080」

 ノーズパネルとクレストの注意

  • フロントノーズのポルシェエンブレム(クレスト)は最近ピンの位置などが変わったタイプだけになってしまいました。
    本来924系は平らなクレストです。膨らんでいません('94モデルは膨らんでるタイプかも)幅広いし。
    クレストは一回り小さいゴムのベースを引っ張ってはめて装着してあります。
    表から硬い穴のあるゴムプラグを刺したところにクレストのピンを差し込んで固定しているタイプは後ろの小穴から押し出すと外れます。大変だけど。
    フランジナット的板金小物で裏から留めてある場合もあります。
  • 雨ざらしだと?金色のメッキがくすみ、クリアーレッドの部分がピンク色に変色する事があるようです。
  • 968の中で'92モデルの一部はボンネットがクレストの形に凹んでいます。新品はどうやって交換するのでしょう?

  • 951/944S2と924/931のノーズパネルやヘッドライトカバーは似ていますが形が異なります。
    その為951に931の穴あきノーズパネル移植は不可能です。Rが違い先端で3cm近く951が長いです。


 944S2フロントノーズパネルの外し方

  1. 944S2はエアフィルター交換の時フロントノーズパネルを外します。
  2. ヘッドライトを点灯し、ヘッドライトを上げます。
  3. バッテリーのマイナスを外します。
  4. ヘッドライトのスペースのビスを外します。下側のゴムを内側にスライドさせます。
  5. パネル内側のビスは、プラスドライバー外します。
  6. パネル外端は、10mmのソケットにエクステンションとラチェットを組み合わせて外します。
  7. ゴムの下側になる場所の2カ所は8mmのソケットで外します。
  8. プラスドライバー(2番)で、エンジンルーム側の4つのビスを外します。
  9. ヘッドライトのスペースのビスを外します。下側のゴムを内側にスライドさせます。
  10. ワッシャーがあるので無くさぬよう。タッピング?(木ねじみたいなの)ばかりです。

 ストラットタワーバー

  • 通販だと多い Weitmeister のはエンジン部品の頂上部の逃げ方で、944,951,S2で異なります。
  • レーシングダイナミクスのはストラットとの共締めのとこでネジの長さが不足したり削ったり加工が必要です。
  • Brey Krauseやベルグやスパルコでも販売されていました。

 ボンネットフードダンパー

  • へたってきたら交換です(924はつっかえ棒)。新品単体は体重かけても縮まないくらいの反発。
  • 外し方は、上のピンは爪場の部分をラジペンで押し込みハンマーでたたけば抜けます。
  • 下側は、ジョイント部背面の金属カバーをマイナスドライバーで引っ張ることでボールジョイントのストッパーを解除し外せます。

  • ボンネットの裏には遮音材のスポンジが貼ってあるモデルがあります。同じ年式でも無いのもあります。

 ドア開口部のルーバーとカタカタ音

  • ドア側断面にある、ゴム製のダクトと対になっているボディー側の穴に付く樹脂製のルーバー(trim lockpost)が指で動くくらいカタカタしだす事があります。
    ドア側のゴム製ダクトの押しつけが強ければ問題ないのですが・・・
    その状態だと上側にあるストッパーを爪で引き下げながら本体を引き抜くとスポンジはボロボロでしょう。
    カタカタしないよう1mm弱の厚みのある両面テープを巻いて押し込めばカタカタの異音が無くなります。

空力・エアロ


 空気抵抗

  • 年々細部の処理が良くなっています。924に比べて924Sでは窓枠のゴムが滑らかになるなど改良されています。
  • 937と944B以降ではフロントガラスが面一になり、968ではドアミラーが964turboタイプです。
  • 924Sは944のCd値0.35より0.02少なく車重も軽く最高速が220Km/hと高い。
  • リトラクタブルライトを上げると5Km/h最高速が落ちるとなっています。

 アンダーカバーと床下

  • 944/968は樹脂製です。944/968は前向きに車止めに停めては行けません。
    車止めにアンダーカバーが乗り上げて、バックで戻る時にバリバリ壊れてしまいます。

  • アンダーカバーはエンジンルームの熱気を排出させる役目があります。
    整流効果もあるはずです。外しているともしかするとラジエター後方で乱流を起こすかも。
    エンジンルームはクーリングエア吸気口とエンジン下部で圧力差最大になるよう設計されています。

  • 924Sのアンダーカバーはアルミ製で、車体中央部分だけにあり、左右は3.2Carreraと同じく付いていません。
    フロントバランス裏側左右にアンダーカバー作り、タイヤハウス裏側を作れば空力が良くなるかも?

  • 951、968はオイルパン後方にもアルミ製アンダーカバーがあります(968CSは?)。
  • カブリオレは車体補強のためか後方まで二重底になっています。まるでフラットボトムです!

 考察

  • 最近は床下に取り付けてダウンフォースを発生させる空力パーツにグランドエフェクターなどの商品が出ています。BMWなんかは標準装備?

  • 924系はエンジンルームから続くセンタートンネルに触媒とトルクチューブが通っています。そしてトランスミッションがあります。
    が、スペアタイヤが立ちはだかり廃熱の抜けが悪い感じです。
    スペアタイヤの出っ張りを切り取って蓋をし、リアデフューザーでも付けたくなるところだが、リアバンパーが邪魔。
  • それよりも、リアバンパーステー取り付け面のボディーパネルが袋状になっているのが一番空気溜まりになっている気がします。
    袋状パネルとリアバンパーに通気穴を明けるか、空気溜まりにならないよう蓋をするか改造したいところ。

  • 結構最近の車で標準装備化しつつあるのが「タイヤ直前のフェアリング」、タイヤの前についたてを付けてタイヤハウスの乱流を減らすらしい。
    924Sはフロントのタイヤハウス(ホイールハウジングプロテクション)が付いていないので尚更フロントにはフェアリングを付けるべきだがその位置にはアンダーガードが付いていない!
    924/924Sはやはりアンダーガード左右を延長し、フェアリングを付けるべきなのかも。
    924系のリアタイヤの前方はセミトレのアームが伸びているので結構大きな空間になってしまっています。ここを塞ぐようにカバーを付けてフェアリングを生やせば。

  • リア・アンダースポイラーが951とS2には標準装着されています。944も穴を開ければ付けられます。924Sは無理です。
  • カタログによるとこのスポイラーによって、高速安定性の他、ミッション、燃料タンク、マフラーの冷却が促進されるそうです。

 リアスポイラー

  • リアスポイラーはリアハッチゲートのフレームに固定されています。
    日本仕様は'84年式944から標準装備になります。本国は931からですが日本でもごく一部D車で装備されて納車されたようです。
    924Sはゴムの小型のを、944、951(〜'89)、S2(〜'90)はゴムの大型、951('90)、S2('91)、968はウイングタイプを装備します。
    ウイングタイプでは空気抵抗が減少したはず(たしか)、ダウンフォースより整流目的なのでしょうか。
    カブリオレにはリアスポイラーはありません。

  • ウイングタイプスポイラーを944に装着する場合、フレーム状の枠を付けるガラスのネジ穴が違います。改造は可能。
    ウイングタイプスポイラーを社外品の可変リアウイングに交換する時には最後部の部をヘックスで取り外す事から行います。
  • リアハッチは924系同士で互換性があります。
    リアハッチゲート(リアハッチガラス)についてはガラスの項と電装の項も参考にしてください。
    無理な改造をすると強化ガラスが木っ端微塵に爆発します。過去に何台もやってます。

 その他

  • ポルシェはフロント周りや床下、リアスポイラー以外ででも空力気改善が行われています。
    フロントウインドー、ドア・ウエザーストリップ、ドアミラーの項も参照下さい。

ガラス・ミラー


 フロントウィンドー

  • 924/931/944A/924S はウインドー面が一段下がっています。
  • その為、風切り音が大きい場合、窓枠両サイド中に埋まってるはずのゴムが外れている可能性大です。
  • 937と944B以降ではフロントガラスが面一になります。

  • 944B/951/944S/944S2/968Cabは電動アンテナやルーフトップアンテナが無いのでフロントウィンドーにアンテナ線が内蔵されます。
    ガラスアンテナはフロントウィンドー真ん中に縦に1本入ります。
    これがダッシュボード近くの配線とのつなぎ目で断線しラジオ不調になることがあります。
    GPSとか電波は通り抜けるガラスだと思います。

  • 951にはフロントグラデュエーテッドガラスが使用され上面が着色ぼかしになっています。
  • ガラスの室内側が全面樹脂になっている(ガラスの間に樹脂があるのではなく内側表面)のは傷に注意。
    当初は数種類のガラスの色、グラデュエーテッド有無、エアバッグ有無、アンテナ有無と色々在ったようです。
    現在は種類が減っている可能性があり、もしかするとアンテナ&グラデュエーテッド付きしかないのかも??
  • 合わせガラスは中の樹脂層が白く白濁する物もあります。

  • ルームミラーの接着部からガラスが剥がれてクラックが入る例もあります。
  • 解体車からガラスを外すのにフロントガラスを外すのはかなり難しく素人は割ってしまいます。
  • フロントガラス交換(2004年)約10万円だそうです。国内在庫が無いので入荷まで時間もかかります。自動車ガラス屋に直接頼む手もあります。

 車両保険とフロントウィンドー

  • フロントウインドーを割ってガラス交換の場合、車両保険加入者は保険を使った方が良いようです。
  • 飛び石などによるフロントガラス破損、交換は「等級すえおき事故」になるので使っても料率アップしません。
    (保険会社によって違うかもしれないので約款や担当者に確認してください)

 クォーターウィンドー

  • 意外な事に924/944と968では形が違います。
  • ガラスを外す場合、944のは外から押し込んであるだけなので外からゴムごと引っ張り出せます。
    内装の革もウィンドーゴムに挟んであります。
    ポリカーボネートウィンドー交換一番簡単な場所かも。効果薄いでしょうけど。

 リアハッチゲート(リアハッチガラス)・軋み音、トラブル

  • リアハッチゲートは924系で互換性があります。
  • リアスポ無し('83年まで)、ゴムスポイラー(小/924S・大/944A/B/S/S2/951)、ウイングタイプスポイラー(951/944S2/968)、
    リアワイパー無し(前期小穴・後期大穴)、有り(前期小穴・後期大穴)、
    USハイマウントストップランプ(944の電球、968のLED)と、バリエーションがあります。
  • 空力や電装の項も参考にしてください。

  • 雨漏りの項も参考にしてください。
    キャッチの部分は、'91年まではキャッチピン側に水除けのゴムがあり、968はボディー側に防水用のゴムがあります。
    キャッチには排水ホースが付いています。
    キャッチピンの土台はトリプルスクエア(三重四角)M6の皿ビスが使われており、ヘックスは角の角度が違うので駄目です。

  • 軋み音とかの原因の一つにハッチゲートのキャッチが原因の場合があります。調整&潤滑グリスで直る場合も。
  • リアハッチの調整は、ハッチのロックピンとボディーのキャッチで行います。
    ボディーのキャッチ側は、カーペットをめくって、車内のトランクに潜って、キャッチのナットを緩めると微調整できます。
    キャッチを吊ってあるナットを緩め、位置を微調整し、ナットを締めます(944は締めすぎ注意)。
    開け閉めと車内からの調整を繰り返します。ロックピンの固定ナットを緩め、長さを調整し、ナットを締めて固定です。

  • ハッチの周りを一周するゴムパッキンのへたりの場合も? 交換以外の手としては、中空の中に芯を入れたり、当たり面にシリコーングリスなど。
  • ガラスとフレームの間の接着が剥がれ出して軋み音が出る場合があります。
    フレームを外して交換、又は状態の良い中古ハッチと交換、又はフレームとの隙間に接着剤を充填。
  • Cピラーのリアシートベルト取り付けボルトにピラーバーやハーネスバー取り付けて軋み音が軽減する場合もあります。

  • ボデイーとヒンジの間にはガスケットが挟まれています。ハッチごと交換する時には交換になります。
    944.512.413.00は2012年410円(税別)本国オーダーでした。ノンアス素材で自作も出来そうです。
    サイズは、横50.6mm、縦20.6mm、厚1.2mm、穴径9.6mm、穴間(芯芯)24mm。2枚。

  • リアハッチのオープナーは'84年式以降の944?は運転席足下脇のスイッチで開けることも出来ます。
  • 951/944S2などはハッチの開閉がモーターとワイヤーになり、鍵はスイッチを介してモーターを駆動します。
    このタイプはバッテリーが上がるとハッチが開閉できなくなります(924Sは鍵のみでも開閉可能)。右ハンドル車はバッテリーがリア搭載なので注意です。
    鍵穴の向きが縦と横のタイプがある。
  • 鍵のモーターワイヤーが接続する鋳物のクランクは割れる事があります(968にはありません)。
  • 968CSには鍵穴がありません。左クォーターウィンドー下のあたりにワイヤーレバーがあり、これを引いて開けます。
    968は、トランクカーペットをめくるとロッドにワイヤーがあって解除できます。モーターはワイヤーを介していて車体左側にあるようです。

  • 雨天時の高速走行ではリアハッチに水滴は付きません!空気の流れのおかげか?!

  • リアスポイラーに関してはリアスポイラーの項をご覧下さい。リアワイパー、リア熱線は電装系のページをご覧下さい。

 リアハッチゲートダンパー

  • 新品ダンパーは元気にハッチを上げます。944ゴムスポイラーは重いです。
    その為、ダンパーストラットはには、477品番(924/924S用)と、944品番(944/968用)があります。
    944でへたってしまったダンパーでも、924に流用すれば、新品のようにリアハッチを支えられる場合もあります。
  • ハッチゲートのダンパーは熱線の導体の役目も兼ねています。ダンパー内部の導通部分が壊れて断線する事があります(交換するしかない)。
  • ダンパーには左右があり、右側用にはラゲッジランプのON/OFFスイッチが付いています。
  • ダンパーの取り外し方法は、新車時装着の477品番の場合、ジョイント背面の窪みに細いマイナスドライバーを入れて楔を引き出して、本体を引っ張ります。
    944品番と、OEMの477品番の場合は、ジョイント背面にマイナスドライバーを刺して金属クリップを浮かせて、本体を引っ張ります。


 ルームミラー

  • 経年劣化でガラスに張り付いているルームミラーが落っこちることがあります。
    一度落ちると結構落ちまくり。ペーパー掛けて2液式ボンドで付けたり苦労しているようです。
  • フロントウィンドーにベースの金具が張り付いており、そこに上からミラーステーの土台が刺さっています。
  • 防幻機能はレバーの上下で動かします。

 ドアミラー

  • ドアミラーを格納する方向に、鏡面を内側にする説以外に、逆の外側(鏡面外向き)に折る説があります(この方がコンパクト)。
  • ドアミラーは無理に動かすとバキッっと壊れる場合があります(修理できるかもしれない例は後述)。

  • D車は944S2までコンベックス(凸面鏡)です。
  • 968はLHD車の場合、左がプレーン(平面鏡)、右がコンベックス(凸面鏡)です。RHD車はその逆のはず。
  • 944等でアメリカ並行車は、両方平面鏡なので視界がD車より狭く危険です、右側だけでもコンベックスミラーにしましょう。

  • ドアミラーにもタイプがあります。924最初期型の小型な手動式以外にも。
  • 944Bで台座の台形部分の形が変わるので、ゴムパッキンの品番も変わります。
  • 968からバックミラーのデザインが大きく変わります。911で言うところの92ミラーです。
    944までの四角いのはアルミの鋳物で出来ていて片側1.5kgもの重さです。968のミラーは台座アルミ、本体樹脂で1.0kg。

  • ドアミラーはリア熱線ONでミラーの熱線も入ります(除く924最初期型)。
  • 968CSは電動リモコン機能がありません。
  • 968右ミラー下部には外気温センサーがでっぱています。

  • 968のドアミラーは、運転席側が平面鏡で、助手席側が凸面鏡です。

  • 左ハンドルクーペにしては視界がいい924系でも右側合流時に死角があり、結構危険です!
  • 特にUS並行車は右ミラーが平面鏡なので視界がかなり狭いのです。
  • ドアミラーにコンベックスミラー(凸面鏡)を張り付けると良いです!アメリカの通販で売っています。
  • S2CS(銀)さんはルームミラー右横のフロントウィンドーに丸い凸面鏡を補助に貼っていて、Rサイドウィンドー、クォーターウィンドー越しも見ています。
  • 実は視界を良くすることが公道でのスピードアップかもしれない。

  • 944を92ミラーにするには968のを使います。
    928GTSのは無理矢理付けられるらしい噂があります。本体は965や'92-911からのと同じですが、台座が違います。
    ドアミラーは脱着の際、モーターの電線が穴を通りません。特に片側は。コネクターを分解するか、一旦切断するようです。
    92ミラーに四角いミラーのモーターユニットは移植できるみたいです。968CSのを電動化したり修理で使えるかも。
  • 四角いミラーから92ミラーにすると、見にくくなります。特にドライバー側のプレーンは車庫入れでさえ使いにくいので注意。

  • ドアミラーにアメリカの通販で売っている、もっとワイドに映るコンベックスミラー(凸面鏡)を張り付けると合流が楽になります!


 944の四角いミラー応急修理と外し方

あのミラーって動かした時にボキッっと外れてしまうことがあります。
ネジ切ってある中の支柱が緩んで外れた場合(鋳物側ネジ山が無事な場合ですが)応急修理できます。

  1. 鏡面をリモコンスイッチで上向きに操作します。
  2. 鏡面の裏にある固定リングをマイナスドライバーの先などで右へ10度位回すと鏡面が外せます。
  3. モーターユニットが載っているベース留めているボルト3ヶを8mmのボックスで外します。
  4. ミラー本体を外向き(駐車格納の逆)に回します。
  5. 土台部分の回転面に現れる六角穴ボルトを4mmのヘックスで外します。
    (頭にプラカバーが付いている場合があります。その場合は外すと六角穴が出てきます)
  6. ミラーを全部外して968のミラーに改造する場合はミラー側にある配線コネクターを分解する必要があります。

  7. ネジ切ってある中の支柱は強力なスプリングが付いているので押し込みながらねじ込まなければなりません。
  8. とても押し込めない場合、支柱の後端にある割の入った樹脂製のスペーサーを外してしまいます。
  9. これでプライヤーなどで挟みながらねじ込めば、弱くなってしまうものの応急修理は出来、工場へ自走できます。


 牽引フック

  • 924の最初期のみは前後ともフックが溶接されています。924Sはリアがねじ込み式に変わってます。
  • 牽引フックは車載工具に入っていてねじ込んで使います。

  • 944A/B/Sの場合、前は右オーバーライダーのゴムを外してねじ込みます。後ろはバンパー右下のゴムキャップを外してねじ込みます。
  • 951/S2の場合は、前はナンバー上の黒カバーを外してねじ込みます。リアアンダースポイラー付きはバンパーゴムの右の方に四角く外れる場所があるので外してねじ込みます。
  • 968の場合は、前はナンバー上の黒カバーを外してねじ込みます。リアは右下のキャップを外してねじ込みます。

  • AT車が牽引される場合、距離50kmまでです。それ以上は後輪を吊るか積載車呼ぶか。

  • 944S2/カブリオレ/951での牽引
    最大トレーラ重量(ブレーキなし) 500kg
    許容トレーラ重量(ブレーキあり)1200kg
    924Sはもっと少なく1000kg、しかもボディーがきしみます・・・軽以外は助けないように(爆

 ドア

  • ドアのストライカーは'91モデルから樹脂でカバーされたピンに変更になり、ドアの開閉音が変わりました。

  • 924の運転席ドアは閉めた状態でないとロックが出来ない機構です。
  • 944は途中から集中ドアロックになったりセキュリティーが付いたりします。
  • 詳しくは電装系鍵の項をご覧ください。

  • ドアノブ:924/924Sのはゴルフ2のと似ているが木目調です。
    944の中でも'89年までの951にだけPORSCHEロゴが入っています。
    968のドアノブのベースゴムは劣化で割れてきます。部品は安いが脱着が面倒で工賃は高い。

 その他

  • リアゲートのキーシリンダー周りのゴムは経年劣化で割れてきます。477.827.529.A 約300円
    ゴムにはアーマオールの他、信越化学のシリコーン系ラバーグリースも使い道が多いです。

  • 968のフロントグリル奥のメッシュ状のベンチレーションガードは割れやすいので中古車購入時にはチェック。

  • 924はフロントタイヤ後方にタイヤハウスのカバーが無いため、フェンダー外板とエンジン側の壁の間に砂利や土が貯まります。
    左右合わせると結構大量になります。たまに掻き出しましょう。

  • 924Sには無いのに931にはあった装備:リアマッドガード(雨天時効果有り)、サイドアンダーカバー
  • 924Sはサイドアンダーカバーがないのでジャッキアップに失敗して裾の部分が折れ曲がると見えてしまいます。

  • US並行の944/951のリアバンパーは角張っていて案外人気があります。ゴムの塊を外して穴埋めて塗装する方が結構います。

  • 振動:ウェイトが飛んじゃったりしてホイールバランスが崩れても振動が出ます。エンジンマウント劣化でも。

  • 1981年モデルからボディの防錆保証が7年になり、フロアパネルだけでなくボディ全体が対象になりました。
    当時の日本車とは亜鉛鋼板の使用率が違うんでしょうね。

軽量化


 カーボン/FRP化

  • アメリカにはファイバーボディーキットが売っていて、カレラGTRルックの他、くそ重いリアガラスハッチをMR風にしてしまうのもあります。
  • ユウキの924CSはCFPRボンネットです。純正の20kgが10kgになりました。
    デントリペアとカーボンファイバーボンネット輸入記に詳細書きました。
    フードダンパーは付けず、ボンネットを開けておく時は100均の突っ張り棒で支えています。
  • 968Turbo-RS 風可変リアスポイラー装着車も増えています。9Club のページにあるkazさんの工場で作っています。
    −−−−−kaz さんの951

  • 軽量化の仕方によっては車高調整とアライメント調整もした方がよい場合があります。
  • リアばかり軽量化すると足によっては乗り心地の悪化とトラクション不足になります。特に924。

 その他

  • 年式によっても重量が違います。
  • '86-924S-1190kg、'87-924S-1210kg、'88-924S-1240kg
  • '84-'85-944-1180kg、'86-944-1210kg、'87-944-1240kg、'88-944-1260kg、'89-944-1290kg
  • USモデルはやや重い(バンパーのショック分とかでしょう)
  • 本国モデルはACがオプションな年式もあって軽い表記。

  • 何年式からかは不明ですが、ドア内部にサイドインパクトビーム(パイプ)が装備されます。'87-924Sは有り。
    951/S2のドアより2000cc時代のドアの方が全然軽いそうです。最初期型はPWもOPなのでさらに軽いはず。

  • 軽量化で案外コストパフォーマンスが高いのは軽量パネル交換よりドライバッテリー交換かも。

  • 掲示板記事【9625】でサルトルさんが'89-944S2軽量化データカキコしておられます。
  • バケットシート交換+リアシート撤去+内装剥がし+タイヤジャッキ降ろし+カーステ撤去。でだいたい90kg軽量化
  • さらに、エアコンコンプレッサー撤去+カーボンボンネットフェンダー交換。で合計200kg近くの軽量化

924系考察 にシャシーの写真載せてあります。

ジャッキアップの注意は足回り編の一番最後に書いてあります。

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