top
No.295.R05.09/14
電装系

電源


 バッテリー

  • バッテリーの端子は13mmのスパナを使います。ボトム部の固定ステーのナットは17mmのボックスか、純正車載工具。

  • 左ハンドル車はボンネット下にあり、バッテリーに載せる黒いプラカバーがあります(ショート防止?)。
    高いバッテリーを間違って積まないように。175mmの高さの物を使用します。

  • 右ハンドル車はホイールハウスポケット(リアの左サイド)の中にあります。
    エンジンルームとバッテリー間のエクステンションのコネクター接点が接触不良で不具合が出る場合もあります。
    交換の際、リアハッチの鍵は電動式なのでバッテリー外したままハッチ閉じると開けられなくなります。
    928だとエンジンルームにジャンプ用ソケットがあるのですが、S2などは車内から潜ってカーペット裏のモーター先のクランクのようなのを回して解錠します。

  • 車種により発電容量が変わり、バッテリー容量も異なります。
    12V,63Ah(924S,944S2,968)、12V,64Ah(968Tip)
  • DIN品番の読み方:例えば、「56818」の場合、「568-18」と分けて読むとします。
    頭の100の桁が5の場合12V用、10と1の桁の2桁が20時間率の容量で、68ならば68Ahです。
  • 「56818」にはほぼ同じ大きさの互換品「57113」の方が入手しやすい場合があります。71Ahです。「56312」なら63Ahです。
    BOSCHだと7Hとか? SLX-7H:75Ah, 278×175×175 、容量減らして気持ち軽量化→SLX-6H:61Ah, 242×175×175 (Silver-X 2011年)
  • 電解液量の管理が必要な開放型は減っています。密閉式SMF、メンテナンスフリーMFタイプが増えています。

  • POMEC やオデッセイ等の完全シールド小型軽量バッテリーも軽量化には期待できます。20kgが5kgに!
    ただ、個体差が激しく長寿なのも有れば不良品みたいなのもあるしでアフターサービスに注意です(発売当時の話)。
  • 最近は、AGMバッテリー、ドライバッテリー(極板間に液を染みこませた繊維)というのが普通にラインナップしています。
  • 924Sに、「54519」という2000cc用の容量の小さなバッテリーにして18kgを14Kgにしましたが問題なく長期間使えました。乗り方にもよるでしょうけど。
    バッテリーの大きさ、奥行き175mm前後、高さ175mm前後で、幅が280mmより短ければ良いので、上記バッテリーは幅だけ短く、固定は同じでした。

  • まれにエンジンがかかったりかからなくなったりするのにスターターモーターの不良もあります(ピニオンが飛び出なくなったり)。
  • どうもヨーロッパ車はあるとこまで使うと一気にクランキング不能になり突然死する傾向があります。
  • ホットイナズマもどきを付けてバッテリーが長寿になったと思う人がいます。

 オルタネーター

  • 交流発電機です。端子では既に整流されて直流プラスになっています。
    プラス端子以外のもう1つの細いコードの端子はチャージ警告の配線?かも?
  • ブラシは消耗品ですが10万kmは持つはずです。13万kmあたりから突然死が増えますのでチャージ状況にも注意しましょう。
    キーON(バッテリーのみ)の電圧と、エンジンON(アイドリング)の電圧を比べればある程度わかります。

  • オルタネーターは冷えている方が効率が良く、ターボやS2には冷却カバーとダクトが伸びています。
    968最終型まで古いタイプのボッシュです。後方から冷却風を吸い込み露出したファンで排気しています。

  • 2000ccの924のは、オルタネーターがゴムブッシュを介して固定してあるので、ブッシュが劣化するとガタガタになります。

  • オルタネーターは発電容量などでいくつかの品番があります。
    944S2、968、968CSM573(AC付)のオルタは、928.603.011.04 です。
  • 本国などエアコンレスのタイプでは取り付けステーが異なり、位置も低いです。詳細はエアコンの項で。
    968CSの本国仕様(エアコンレス)は924Sと同じ 944.603.109.00 です。
    軽量化考えるのなら、新型の小型高性能オルタとそれに合うように取り付けステーを作りたいところ(VWポロ辺りの付かないかな?)

 オルタネーター リビルト品とブラシ交換

  • 交換ブラシはレギュレーターと一体のAssyになっています。'86以降 PN:928.603.142.00 (BOSCH品番 1197311021-850)
  • ただ、ブラシだけが摩耗する訳ではなく、軸側のスリップリングやベアリングも摩耗します。
  • オルタネーターはリビルトも可能です。通常はリビルトしたリンク品と交換した方がお得です。ディーラーでも相談乗ってくれるかも。
  • リビルト品は、ブラシ&レギュレーターAssyだけではなく、スリップリング、ベアリングも交換して綺麗になっているはずです。

  • 本来はリビルトしたリンク品との交換が良いのですが、ブラシ&レギュレーターAssyだけ可能な車種は本体脱着せずベルト調整もしないで安く延命出来ます。
  • 944S2の場合、インテーク周りを外さずに冷却カバーを外して交換する事が可能です。
    ただし、冷却カバーのナットは工具(8mm)が入りにくく様々な工具を駆使します。劣化したガスケットが砕けるので注意。
    924S/944の場合はエアクリーナーBOXをエアフロに付けたまま、ゴムを曲げてずらしてアクセスします。
  • ブラシ&レギュレーターAssyは後方に+ネジで留まっています。穴が金属になってる側がマイナスなので、アーシングはここに(リスクあり他ページ参照)。
    −−−−−944S2 作業画像
    −−−−−944S2 オルタ背面
  • VWゴルフ2/ジェッタのブラシ&レギュレーターAssyと互換があるようです('85年式までかも?)。
  • 純製コンデンサー(ノイズ防止)も交換部品出ます。


 スターターモーター

  • クラッチハウジング左下にあり、黒い筒が2つ付いている外観です。
  • M44型エンジンMT車の場合、リングギアはフライホイールではなく、クラッチカバーに当たるプレッシャープレートに付いています。
    そのため、プレッシャープレートはごついです。国産車のクラッチカバーみたいな薄いプレスではありません。
    フライホイール側にはクランク角センサーのための凸凹があるようです。

  • スターターはイグニッションキーの信号でマグネットスイッチが働きピニオンギヤを押し出し、モーターで回転させ、引っ込めます。
  • モーター自体のトラブルは少ないはずで、あればマグネットスイッチ側でしょう。ピニオンギヤが引っ込まなかったり出なかったり。

ランプ/ワイパー


 ヘッドライトと改造

  • US並行はヘッドライトがシールドビームであることが多いです。下記に詳細あり。
  • 924/931では新車時のヘッドランプが電球です!レンズは同じ構造なのですがハロゲンランプに交換する際はH4Eを使います。
  • '90年式より室内から光軸上下調整可能になります。駆動モーターはヘッドランプ斜め下にあります。
  • '88年式からヘッドライトは477品番から944品番になり、ベース部分がプラスチック製になりレンズユニットの爪の部分も変わります。
    既に'88年式から光軸調整モーター取り付け可能な部品に変わってると思われます。

  • 経年劣化と屈曲動作でヘッドライト配線がショートする事があります。944の場合リトラのボディー側が注意。ゴムチューブの中の硬化した配線皮膜が裂けます。
    一カ所ではショートしませんから数カ所やられているはずです。
  • 絶縁するだけではなく、ある程度の範囲で引き直す方が良いかも。リレーハーネス配線で引き直す方法もあります(後述コネクターに注意)。
  • 配線はヘッドランプ自体がH4でも、ダストブーツから配線が伸びて専用コネクターに繋がります。
    リレーハーネス配線に改造する場合、H4バルブの電極に直接コネクターが差せるようにダストブーツを他の物に交換する必要があります。
    ホンダ2代目シティー(GA-2)のも利用出来ます。ラバーカバー[33105-SH3-003]450円(1994年)
  • 911ではポルシェはBOSCHでしょうと言うことでBOSCHのBSH-1HLを注文して引き直しました。当時の定価6300円

  • マルチリフレクターランプなどに改造する場合は固定枠が必要になるのでUSのシールドビームの部品を使うと良いです。

  • HIDに改造した944オーナーも結構います。初期の頃はバーナーの出入りスペースやバラスト固定、製品不良などで苦労したようです。これからはLEDでしょうか。

  • 924カレラGTRのような固定式ライトに改造するのにアメリカ製のキットがありますが出来が悪いのでかなり手を入れる事になります。
    低走行中にライト付けてるとこもった熱でライトカバーが変形します。

  • 924と951/S2のヘッドライトカバーは微妙に形が違います。ノーズパネルも違います。
  • 968は樹脂製ヘッドライト本体カバーにクラックが入りやすいです。経年劣化かも。上げると確認できます。
  • ヘッドランプのレンズは内側が埃?で曇ることがありますが、レンズはほぼ分解不可能に近いようです。

 ヘッドライトモーター

  • 924/944はコントロールシャフトの片側にある1つのモーターで動かします。968は左右別々です。
  • リトラクタブルヘッドランプはモーター故障時に手動で開閉できます。モーターのカバーを外しノブを回します。
  • 944のヘッドライトが開閉を繰り返し止まらなくなった場合なんかはモーターユニットに付いているリレーが壊れたのかも。
  • モーターのゴムカバーは経年劣化で破けます。交換の時コネクターを分解するのですが、引き抜き工具があると便利そうです。日本圧着端子製造のなんか使えそうな気が?

  • 924/944のヘッドランプリンケージはグリースアップポイントです。
    968のモータークランクとスイベルフレームを結ぶロッドのジョイントは錆びます。グリースアップすべきです。スイベル側は針金を抜くと抜けます。モーター側は何故か硬いので分解せずグリス圧入。

  • 968は片側だけ壊れる事もあります。片側が上がらないと、両方のロービーム/ハイビームが点灯しなくなります。車幅灯は点きます。
    原因は、リレーにある場合、配線にある場合、モーターにある場合、ヒューズ切れなどが考えられます。
    モーターに直接電気を流す場合、ヘッドライト格納スペースにある3つの配線の内、大きなコネクターがモーターなのでこれを外してテストできます。
    コネクターの1番と5番がモーターなのでここに電圧を掛けるとモーターがぐるぐる回り続けます。2・3・4番は位置決め信号用でしょう。
    リレーはG17+G18です。4番:30Lが左モーター、2番:30Rが右モーターです。モーターのコネクターを外していると位置決め信号来ないので電気流れません。
  • 968の右のモーターユニットは、イグニッションコイルを外して、この空間から交換できます。手動でアーム位置を動かしたり、捻りながら出し入れします。
    モーターブラケットは3つのナットで底面に固定されています。ロッドはスイベル側を外します。針金がボールジョイントのストッパーになってるので外します。
    モーターのクランクは、脱着する必要がある場合は、位置角度をマジックでマークする必要があります。スプラインがあるだけなのでどの位置か判らなくなります。


 ヘッドランプ交換

  • 年式により異なります。
    '88年式からヘッドライトユニットの部品が光軸調整モーター取り付け可能なタイプに変わるためと思われます。

  • 1987年式まで:ライトを上げてエンジンを切り、前面のプラスチックカバーを外し、レンズ枠を外します。
    ('88-924Sマニュアルではこの方法で紹介されていますが下記の方法で作業してください)

  • '88-'91年式:ライトを上げてエンジンを切り、ヘッドライトカバーの3つのネジを回して取り外します。
    ヘッドライトカバーはカシメてあるかのように固く閉まっていますが前面のカバーを外すと少し外しやすくなります。

  • 968:ライトを上げてエンジンを切り、ライトOFF、フィルター周りのプラカバーを外し、三角の取っ手を軸方向に引っ張ります。
    ピンが抜けてライトを手動で前へ倒すことが出来るようになります。*ピンを戻せばライトは倒れた位置で固定されます。
    樹脂製ヘッドライト本体真ん中のネジをフォリップスクリュを緩めて本体を前方へ押し出しコネクタを外します。

 光軸調整

  • 924/944の調整は向かって右上のネジが横方向の調整、左下が縦方向の調整です。

  • 968は樹脂製ヘッドライト本体後方寄りにそれぞれに穴が左右2ヶ所あり、ここで調整します。
    穴の中に白い歯車が見えます。
    *調整時は適正空気圧、ポジション0、運転席に75kg荷重で調整します。


 シールドビーム改造

  • US並行はヘッドライトがシールドビームであることが多いです。暗いです。
    7inch(180mm)サイズ(規格品みたい)。
  • H4用のレンズユニットに交換すると明るくなります。
    ちなみにアメリカ通販で売っているH4のレンズは右側通行用なので使えません。
    純正解体品が確実でしょうか。
  • 替え玉式のランプハウスにボルトオン交換する手もあります。
    替え玉式H4マルチリフレクターランプ(レイブリック130W相当)ロードスター、パジェロミニなど適応品など。
    ハロゲンシールドランプと言う替え玉式ではない物もありますが替え玉式の方が楽しめるでしょう。

 924の補助灯

  • 924/931のD車の補助灯は日本の法規のために本国と異なる異常な連動方式です。
  • まず、ドライビングランプ(補助灯)があるのにスイッチは存在しません。
  • ウィンカーレバーは前(奥)に押し込めません。ハイビームはライトON時に手前に1回、解除1回です。
  • ロービームに強制連動し、ハイビームで消灯。
  • ヘッドライトOFF時にパッシングしても補助灯は点灯せず、格納したリトラの中でハイビームが虚しく光っています。

  • 924S(2.5L)もウィンカーレバーが樹脂製になったものの操作方法は同じまま。
    ただ、配線はハイビーム連動に変わっています。ヘッドライトOFF時にパッシングすると補助灯とハイビームが点きます。

  • 924/931はウインカーレバーでパッシング出来るように改造できます!
    補助灯の配線がはずされている場合配線をつなぎます。
    インパネの裏の配線が改造してある場合は、本国仕様の配線に改造します。
    車検の時、検査員によって見解が異なる場合がありますので注意。補助灯のヒューズを抜いて点かなくする事もある。
  • 補助灯を独立したスイッチで操作させるにはシガーライター左のメクラ蓋のところに純正スイッチを入れる方法があります(配線はあるのか不明)。
    {924/931は仕向地によって、左向きに照射している絵(ドライビング&リアフォグ)と、右向きの絵(リアフォグのみ)のスイッチが存在します}
    944Aで使われているスイッチでも代用出来ます。スイッチと内蔵ランプユニットは別パーツです。


 924の補助灯のランプ交換

  • ウィンカーとの間にあるゴム部品に外側からタッピングスクリューが刺さっています。
    途中から空回りしますので、ドライバーを斜めにしてネジ山がゴムの壁面に当たるようにして回して外します。
    隠れていた2本のビスと、内側の1本を外すとレンズユニットが引き出せます。コネクターのダストブーツは劣化してぼろぼろかも。
  • 補助灯は普通のH3が使えるはずです。前記理由により配線とかがいじられている可能性もあるので注意です。
  • 車幅灯は口金に入る部分にぼっちが2個飛び出ている電球です。4Wです。ウェッジ球じゃないです。
    国産中心の用品店だと8Wしか売っていなかったりして困りましたが、L.E.D.の5Wも'04年頃から売られるようになりました。K&M.CO.,

 944の補助灯

  • 944/944S(除く'83,'89)はバンパーにドライビングと車幅灯、下部スポイラーにフォグです。
  • 944/944Sのフォグは記憶だと中が窮屈でランプ交換後の配線収納が大変でした。

  • 951/944S2は補助灯が4灯式です。H3
  • US並行の951は補助灯/車幅灯が日本仕様とは違います。ドライビングが無く反射板になっていて、車幅灯がありません。
  • 951/S2のD車は車幅灯がフォグランプのケースの中にあります。
  • D車は補助灯(フォグ、ドライビング)が同時に点灯しないような回路になっています。

  • フォグランプのスイッチがあります。'90/'91年式は隣りにリアフォグのスイッチがあります。
  • フォグランプ点灯時にウィンカーレバーでハイビームにするとフォグが消えてドライビングが点灯します。
    ハイビーム時にはフォグ消灯時でもドライビングランプが点灯します。ドライビング単体での操作はできません。
    フォグはヘッドライトがロービーム時、ドライビングはハイビーム時に使用可能です。D車は6灯全部同時点灯しません。
  • ヘッドライトOFF時にパッシングするとドライビングランプがパッシングします。

  • US並行の951はパッシングするとドライビングが無いのでフォグランプがパッシングします。

  • 951/S2の補助灯は日産R32エアロフォルムバンパー用が同じ物です。
    車幅灯が内蔵されないのかコネクターは違います。しかし、レンズやネジ穴はまったく同じですので代用可能です。
    日産ツィンフォグランプセット:B6101-01u01,B6102-01u01 (各々 45,540円 2003年3月現在生産中止中)

  • 補助灯も外から光軸調整できます。
  • 内部リフレクターの押さえが壊れやすいため、光軸調整不能になりやすいです。
    薄い樹脂のヒンジが切れるのです。壊れたらアルミ板加工で自作した方がよいかも。

  • 968も951/S2と同じ感じだと思います。
  • 968の車幅灯はヘッドランプの中の上の方についています。
  • 968のフォグはウインカー横のプロジェクタータイプ?のです。ドライビングが内側。

  • US並行の968は車幅灯にしてもヘッドランプの中は光りません。

 ウインカー

  • 1981年以降の場合のサイドウインカーの交換方法。
    レンズを進行方向後ろ側へ水平にずらし、引っかけてある爪を穴から出して外します。
  • VWゴルフ2と同じ部品なので、VWゴルフ2用のクリアーウインカーでドレスアップも可能です。
  • 951のUS仕様はフェンダーにウインカーが無いので凹みもありません。並行車は後付です。

  • 951/S2のD車のフロントウインカーは内側にある電球が横向きに入り外側が点滅します。'91-944S2のみ内側です。
    951/S2のUS仕様の場合、内側にマーカーが入ります。
  • 968のフロントウインカーは964のと似ていますが違います。

  • ちなみに、944B以降のモデルは924Sに比べてウインカー点滅速度が遅いです。
  • もし速くてハイフラになっていたら球切れでしょう(爆)、間違ったW数のを入れてもハイフラぎみになります。
    US仕様は本来点滅式ではなく明減式かもしれませんが、日本では点滅式になっているはず。

  • LED電球に交換するとW数が変わるのでハイフラになります。
    LED用ハイフラ防止リレーというのが世の中(孫市屋等)にはあるので、944B以降(928品番)はトヨタ用3ピンに交換して防止できます。

  • US並行車はフロントバンパーサイドとリアフェンダーサイドにマーカーランプのレンズが付いています。924はリフレクター。

 リアの集合ランプ

  • 924/944のリアのテールレンズユニットはブチルゴムのようなので周りをシールしてあります。
    シールしないと雨漏りの元です。レンズは小部屋に仕切られています。レンズの中に水が溜まる事も。内側にでも水抜き穴開けるしかないかな。
  • リアフォグは昭和63年に保安基準が出来たので、日本仕様D車の場合'90年の944S2/951以降から装着されたようです。
    '89までのD車はリアフォグ部分のソケットもありません。
    '90以降のリア集合ランプユニットも基本的に同じですから解体車から中身とスイッチをゲットして改造も可能と思われます。
    並行輸入車などで内側のマスのレンズ色が濃い物もあります。テールランプが明るいのもあります。
    D車で装着されている場合、フロントのフォグを点灯している場合にのみ点灯可能です。左側が点灯します。
    この空きをフォグではなくブレーキランプ連動に改造したオーナーもいます。

  • キーを抜いた停車時にウィンカーを出すと、片側の車幅灯と尾灯が点灯しています。←外車だね

 ハイマウントストップランプ

  • US並行車にはハイマウントストップランプ(サードランプ)が944ならリアハッチ上部に電球式、968ならリアウイング下部にLED式があります。
    アメリカではカブリオレにも当然装着されます。

  • 最近の車に比べると尾灯も制動灯も目立たないのかもしれません。968でさえ。
    追突されないよう、ハイマウントストップランプをUS並行944のようなリアハッチ内部の最上部に薄いLED式のを装着しては?

  • 車検では配線されている物が1つでも不点灯だと不合格なので、LEDの粒が一部不点灯ならばユニットを外すか、配線外してカバーして隠します。
  • 物にもよりますが、ユニットを分解して修理する場合、新しいLEDの粒だけ古いのより明るくなってしまうかも。全部打ち換えるのなら抵抗も変える場合があります。

 その他ランプ

  • 室内灯はフロントグラス近くの上部にあります。経年劣化でプラが割れたりするかもしれないので交換はやさしく。
    ランプ自体はガラス管式のです。焼けきれないで中で折れて点いたり消えたりって事がありました。
  • トランクルーム部や、グローブボックス内や、エンジンルーム(ボンネット裏)にも照明があります。
  • 小さい照明は、メーター以外に、944B以降のヘッドライトのつまみにもありますし、センターベントのデフォッガ印にもあるし、灰皿にもあります。
  • 944B以降の液晶デジタル時計(温度計)にもバックライトはあります。これらが点灯しない場合球切れになっています。
    操作系のページも参考にしてください。

  • エンジンルーム(ボンネット裏)の作業灯は968CS以外に装備されています。
    944S2まではボンネットを開けて車幅灯点灯することによって点灯します。
    968は開けると点灯するので、このスイッチが壊れると点灯したままになってバッテリー上がりもありえます。

 リアハッチの電線

  • ラゲッジルームランプはリアハッチの開閉に連動させる事も出来ます。スイッチ接点はハッチの右ダンパーにあります。
  • リアワイパーはちゃんとコードが伸びています。コネクターは内装を外したラゲッジ左側ルームランプの当たりにあります。
  • 熱線の給電線は左右のダンパー金属部分を利用しています。ダンパー自身に導通が無くなって熱線が入らなくなった事があります。


 フロント・ワイパー

  • 924/944のワイパーって結構ビビリがあります。掲示板ではPIAAがビビら無い報告です。
  • 944S2/968はワイパーモーターのリコールが出ています。対策済みスッテカーの無い車はリコール出しましょう。
  • 「リコール 外-537-0」1990年08月〜1991年12月
    LHD車のモーター上部カバーの形状が小さいため、当該モーター内部に水が入るおそれがある。
    −−−−−リコール検索
  • フロントワイパーモーターは、配線の来ているケースの中の円盤が錆びて故障することがあります。
    ビス5個を外し開けて錆を落とします。接点も磨きます。グリスを塗ります。
  • 944B以降のフロントワイパーモーターの交換はワイパーアームを外しアルミ製のベース部分ごと外しますがコツがいるようです。
  • 924/924Sの運転席側ワイパーには高速時の浮き上がり防止スポイラーが付いています。旧車の証かも(爆
  • 944S2などはワイパーアームの内蔵スプリングがダブル(2本)になっています。

 リア・ワイパー

  • '89モデル途中でリアワイパーのデザインが変わり、立てておくことが出来なくなりました。
    同時に、リアワイパー軸の貫通するリアガラスの穴が16mmから26mmに変更になっており、シャフト径、グロメットなど全て変更になってます。
    支持方法もガラス側だけでなく、フレーム側も変わっています。フレーム側にM6ナット溶接が、モーターベース側にM5ナット溶接になります。
    後期型の軸を通そうとガラスを削ると爆発します。たった1mm削っても全面粉々です。
  • リアワイパーのグロメットが劣化すると雨漏りします。グロメットとモーターベースが密着するように。
    944のリアスポイラーの水抜き穴が詰まって穴まで水が溜まると余計漏る気がします。
    予防的改造として、プラ製のモーターケースに水抜き穴を開けておくと良いでしょう。
  • リアワイパーの配線のボディー側は、Cピラーの中に入って、その先にコネクターがあります。
    コネクターは、トランクの照明の下辺りのサイドカーペットの中です。'90年以降はリアシートベルトリールの下の方です。

 ウォッシャー

  • ヘッドライトウォッシャーはヘッドライトON状態時にワイパーレバーを前方に押し出します。
  • 944以降はウィンドウォッシャーのノズルにヒーターが内蔵されます。
    その為か?逆流防止のチェックバルブが付き、これが詰まったりして圧がかけられなくなるとウォッシャーが出なくなります。
    何も無いT字やL字ジョイントに交換したり、中のバルブを動くように自分で分解修理する手もあります。

  • ウォッシャータンクは'88年型でキャップの形が変わります。そして同じ後期型でも大形タンクと小型タンクが存在しました。
    ヘッドライトウォッシャー付きはタンクが大きいようです。下の方にもひょうたん型にタンクが伸びています。
  • タンクの洗浄方法:944S2小型タンクの場合:ヘッドライトを上げて、タンク底のキャップを回して外します。
  • 968は、右側ボンネットダンパーの近くに注ぎ口があります。容量は6.5Lです。
    968の場合、ヘッドライトウォッシャー付きでも同じ場所で同じ容量だと思われます。

鍵・PW


 キー

  • 鍵や電池については「小物改造」のページを参照下さい。
    −−−−−小物改造

 防犯装置/バッテリーの消費

  • イモビライザー、アラームシステム、D車は'89-951,'90-944S2以降に設定。米国は'87から?
    ドア閉めてロックするとドアロックピン上部の赤色LEDが点滅します。
  • US並行車には鍵穴がもう1つある車もあります(使い方忘れました)。
  • ドア、ハッチ、ボンネットを無理に開けようとすると30秒警報ホーンが鳴ります。
    作動中にハッチゲートを開けると閉めるまでの間作動を中断します。
  • 968のイモビが働くとブザーの断続音とハザードが点滅しますが、944S2はブザーのみです。

  • 968の防犯装置をOFFにしてドアを閉める方法があります。詳細は下記に。

  • 911(964前期型)ではバッテリー上がりで問題になっていますが、944/968はそんなに消費しないようです。
  • もし、バッテリー上がりが起きるのなら暗電流/リークなどを疑いましょう。グローブボックスの照明スイッチ不良での誤点灯など。

  • イモビの不具合でエンジンが掛からなくなることもあるようです。ドアを開けたままスタートさせてみて診断しましょう。


 イモビを停止させた状態でドアロック

  • ネット上で拾った、バッテリー上がりに悩む964オーナーの情報を968で試してみました。
  • 助手席のドアを開けた状態で、コンソールの集中ドアロックスイッチを入れます。
  • ドアレバーを握った状態でドアを閉めます。
  • これでドアロックピンの点滅しません。開ける時は鍵で開けられます。

 ドアロックとパワーウィンドー

  • 924や944Aには集中電動ドアロックはありません。付くのは951以降。
  • 968CSには付いていません。ドアロックピンにL.E.Dは入っていません。
    リアハッチのオープナーもスイッチ式では無くワイヤー式です(左クォーターウィンドー下のあたりにレバーがあり)。
  • 951/944S2などのリアハッチはバッテリーが無いと鍵で開けようとしても電動なので開けることが出来ません。

  • キーレスエントリー(ワイヤレスリモコン)は時代が時代なので元々設定はありません。
  • 社外のトゥーフィット等のキットを装着した方もいます。
  • 944S2の例:【11182】京都の944さんは、ステアリングシャフトにぶら下がるように付いている黒いコントロールBOXから配線しています。
    アンロックの線(赤/茶)、ロックの線(白/茶)はアースに落とすとそれぞれ作動します。
  • 968の例:993と同じで助手席ダッシュ下から配線を取り出します。配線の色は944とは違い993に同じらしい?
  • 924Sの例:集中ドアロックのアクチュエーター取り付け改造を含めた改造になります。

  • ダッシュボードの中で「カッジジジジ、カッジジジジ」と鍵を抜いた状態でも音がする事があれば、スイッチの接触不良によるリレーの音かもしれません。
    PWのリレーはS2の場合インパネ裏クラッチ上方の黒カバーの中、924Sもインパネの裏の方だったと思います。
    ドアを開けた時に見えるピンの出たスイッチが接触不良を起こしてくると誤作動を起こす場合があるのでココの状態を直せば良くなります。

  • ドアハンドルのロッド(ドアの中の)の端のフック部分(樹脂部品)が割れることがあります。

  • 日本仕様は968CSもパワーウィンドー付きです。(本国は手動レギュレーター)
  • ワンタッチパワーウィンドーの機能は最後までありませんでした。
  • 911の改造キットを流用すれば出来そうな気もしますけど?

 リアハッチの鍵

  • '84年式以降、リアハッチは運転席のスイッチでモーターを動かし、リアハッチを解除できますが、鍵でも開ける事が出来ます(968CS除く)。
    924Sは別として、944S2や968はバッテリーが上がると鍵で開閉する事が出来なくなります。鍵はスイッチに過ぎないのです。
  • 944B/S2などは、モーターのアルミ製クランクが割れます。現在は鉄製?の厚くなったクランクが対策品として出ています。
  • 特に968は、鍵と開閉ロッドが完全に分離していて別パーツになっています。鍵は円盤(カム)を回してマイクロスイッチを押すだけです。
    マイクロスイッチ不調の場合、壊れる以外にクリアランスの不良が考えられます。アクチュエーター(スイッチ板)を変形さして調節します。

 

  • メーター内の警告は他ページ参照。
  • 968にはライト点灯時にドアを開けると警報音が鳴るタイプがあります。
    運転席下のリレーでスピーカー付きのリレーがあればそのタイプですが、リレー差し替えでは改造できません。

空調


 空調

  • 924系の空調/エアコンは結構よく効きます。効かない場合、トラブルやガス漏れが考えられます。
  • 944、944S、924Sは水冷オイルクーラーのおかげでヒーターが早く使えるようになります。

  • 924、944A、924Sはエアコンではなくクーラーです。クーラーONでヒーターの送風はOFFに切り替わります。
    内気循環は無く、ファンスイッチ0でも微風が出ています。暖かい乾燥した空気が出せないので雨の時はどちらか選ぶ。

  • 951、944B以降はオートエアコンで内気循環も装備。デフロスターモードになるスイッチも備わります。

  • 944A、944B、944S、924S、は水冷オイルクーラーがヒーターの効きを早める設計です。
    951、944S2、968、には水冷オイルクーラーが無い代わり電熱線ヒーターがあるらしい。それでヒーターの効きが早い?

  • 最終型968('94-)には外気取り入れ口にエアフィルターが2個付いていますので汚れたら交換しましょう。風力落ちます。

  • 951を例に構造を説明すると、助手席奥にエアコンのエバポレーターはありません。
    ワイパー下のブロアの更に下にエバポレーターが斜めに傾けて取り付けられています。
    横にエキスパンションバルブがあるようです。
    エバポの隣り、室内側にヒーターコアがあります。
    空気流路の間にフラップがあり、作動ロッドは左側にあります。このロッドの支持部も劣化して壊れるようです。
    ヒーターコアもエバポレーターも奥深く、たどり着くにはダッシュボードを外してコアを割るので大変です。
    ヒーターコアのみならば、周りを外した状態からホースを外して助手席側に引き抜くことが出来ます。
    一番下にゴム製のドレンホースがありますがカーステの奥側に位置します。その為カーステ交換で配線などを押しつけすぎるとドレンの水が詰まって車内に漏れたりします。

  • 944B以降のコントロールユニットは968までほとんど同じ。
  • 劣化によりスイッチの抜け留めが割れたり、透明樹脂パネルパーツが割れたりします。
    取り付け部分は透明な樹脂で出来ていて中には劣化してヒビが入っていたり割れて固定が出来ない状態の物も出てきています。
    スイッチは小さな出っ張りで留まっていてこれも割れやすく、抜けると中の小さなスプリング等が飛び出します。
    風量調節ボリュームも割れます。注意しましょう。
    外し方は、スライドレバーを引っこ抜いて黒い全面カバーを外すとネジ4本が見えて外せます。
  • ACコントロールユニットの部品は単品の部品番号があります。Assyでは新品はなくリビルト交換になります。

S2・968用ACコントロールユニット(AC付き:M573)2006年02月
control switch ACコントロールユニット944.653.021.04196,000円リビルト交換
trim clear 透明樹脂パネル944.653.912.005,050円本国欠品
tip switch 内気/デフロ944.653.921.0012,100円
tip switch ACスイッチ944.653.922.006,700円

 熱風地獄

  • 944B以降の空調でのトラブルに、熱風が出放しになるというのがあります。
  • 温風ではなく熱風が出て制御出来ないのは故障です。下記項目の動きが悪い可能性があります。
  • ACがぬるい場合も関連がある場合があります。が、温風はACとは関係なくヒーターである場合が多い。

  • フラップの切り替えロッドのクリップ破損が多い!
  • 944S2の部品番号(PET6 heater and AC 図の13,14,15番、クリップはbearingと記されている)
    品番:944.572.314.00 が割れます。2005年7月現在126円
    品番:944.572.217.00 は73円(クリップを押さえる金属カバー)
    ロッドは左ハンの場合、運転席足下右のカバーの中です。フラップ駆動のモーターは3つあります(944S2)

  • ヒーター(冷却水)の切り替えバルブ(ヒーターバルブ)の故障が新車時は一番多かったらしい。
    場所はM44エンジンの場合、エキマニの上を通りヒーターコアへ行くパイプの手前(オイルフィルターの近く)です。
    ヒーターバルブにはバキュームホースが繋がっています。
  • バキュームホースのヒビやダイヤフラムの固着でも不調になります。
  • 室温等のセンサーやコントロールユニット故障もあります。

 温風出ない

  • エンジン冷却水にエアーが入ってヒーターコアに温水が回らない事があり、エンジンに悪いので至急修理です。
  • ヒーターバルブを制御するバキュームラインが真空のままでは温風出ません。コントロールユニット故障でもなります。
    グローブボックス裏手(S2の場合)の電磁弁(air valve)故障(2個ある片方)、
    電磁弁のリレー(S2の場合ファンリレーG10が制御)の故障でもなります。

 

  • 944B以降で足下からカチカチ音がする場合、バキュームバルブ不良の可能性も。
    ヒーターコア右側(助手席足下)に2個一組のバルブがあるそうです。


 ポーレンフィルター付きに!

  • 最終型968('94-)には外気取り入れ口にエアフィルター(ポーレンフィルター)が2個付いています。
  • 都心部での汚れた大気や花粉?除去に欲しいですよね。
  • '93以前の968/944Bでも、ブロアの上ケースを交換改造すればフィルター付きにできるかも?掲示板【4160】【11596】記事参照。
  • バキュームで動作するアクチュエータの取り付けステーが異なるのでここを改造するか、他の部品を買うかすれば改造可能です。

  • 2003年3月にディラーで部品代を調べてみました。注:2005年時、遙かに値上がりしています。
  • ハウジングアッパープレート : 944.572.105.02 : 8,750円
  • ポーレンフィルター : 944.572.477.00 : 5,450円*2個使用

  • *'93までの944B〜968の金網にフィルターを貼る改造だと風量がかなり落ちます。'94モデルのは斜めに搭載して表面積を稼いでいます。
  • 上ケースが約1万2千円は買いでしょう!もしドイツに在庫があれば約3週間です。
  • 純正ポーレンフィルターは値上がりして約3万円もします。使い捨て消耗品なのに。ここは軽自動車用のを切り貼りして代用でしょう!
  • フィルター自体はプラスチックの枠などは無く、紙の枠に交換時に引っ張りやすい紙のベロが付いているだけです。
  • 小さな軽自動車用のを探し、長ければ切り、隙間が空けばスポンジと両面テープで埋めればよいだけです。
  • 改造作業の際は、ついでにFANやエアコンエバポレーターを掃除しましょう。エアコン洗浄スプレーなども使って。

 エアコン

  • 1993年式から冷媒のフロンはR12から134aに変わりました。
    R12は環境問題から製造中止になっています。市場では在庫品が売られていて時価です。
    間違えて入れるとパッキンやリングが溶けて壊れる可能性があります(バルブが違うはずなので間違えないはずですが)。分子が134aの方が小さいため漏れが酷くなる場合もあります。
  • ポルシェから純正でエアコン・レトロフィット・パーツと言うのが出ています。
    R12仕様を134a仕様に改造するキットです。ディーラーで工賃込み85,680円(2002年UCG19号広告)です。
    掲示板【6927】より(924S/944B,S,T)の部品は、レシーバータンク(17,000)、チャージバルブアダプター、PAGオイル、小物少々とR134aです。
    しかしこれはガス漏れしていたりコンプレッサーが壊れているエアコンを直すものではありません。
  • 基本的に134aはR12より効率が悪く改造だと冷えが悪くなるようです。

  • R12生産終了時の頃は、代換品ガスを入れてコンプレッサー壊したり、134a仕様に改造したりしていましたが、壊れない代換品ガスがわかってきたようです。
    R12対応品の炭化水素系(ハイドロカーボン)のガスが登場したからです。
    ドタバタしていた頃は、R12仕様に134aガスと特殊オイルを混ぜて入れて代用(代換品)しようとしてコンプレッサー壊していたのかも?
    もう、高価なレトロフィット改造や、本物R12フロンを使用したりする必要はなくなったのかもしれません。
  • R12対応品は比重が違うので、空から入れるとR12が4缶(250g)必要なところ、3缶で満タンです。
    個体差かもしれませんが、コンプレッサー負荷が増えて重くなる場合もあるようです。商品に寄る違いか?負荷が減るはずなのに?入れすぎ?
    R12対応品は、今までの鉱物油系オイルにも混ざりますが、R12の継ぎ足しより、一旦真空引きで旧オイルとか吸ってから、入れ直した方が安心かもしれません。

  • ガス補充は、2001年頃ディーラーで工賃約1.2万+フロン代です。電装屋で工賃約0.3万円+フロン代。
  • 作動中にサイトグラスを通る気泡の量で冷媒の量がわかります。詳しくはオーナーズマニュアルなど参照。位置は後述します。
  • 空っぽの場合4缶位は入ります。(Refrigerant volume 924S/944A-850g,944B-950g)低圧側から入れます。
  • エアコンには冷凍機オイルも入っていてミスト状になって回っています。
  • ガスと一緒に漏れるので、酷く漏れた場合、オイルと埃で黒くなってるのを探すことによって漏れた場所がわかる場合があります。
    ほとんど空になった状態からのガス補充では、冷凍機オイルも足さないとコンプレッサーを壊す羽目になる場合もあります。
    しかし、中のオイルが全部無くなることは無いはずですので足さないですます場合もあります。
  • ガス漏れは、オイルと埃で黒くなってる所を探したり、検知器を使うほか、ガスに蛍光材や着色剤を混ぜる方法があります。

  • 冬だろうと月に一回はシール保護などのためにエアコンを回すことを推奨されています。

  • マイクロロンエアーコンディショナーフィックス添加剤は作動時のショックが減ったりエンジン負荷が減ったとのレポートがあります。
  • スーパーシールと言う漏れ止め材は水分と反応して配管の漏れを止める働きがあるそうです。事前にレシーバードライヤーを交換しておきます。【10379】

  • エキスパンションバルブ(膨張弁)やレシーバータンク(別名レシーバー・ドライヤー/リキッドタンク)の詰まりもあります。つまり気味の場合、スイッチ入れてしばらくは冷えますがだんだん冷えなくなります。
  • 944B/968の場合、エバポ等にたどり着くにはエンジン側ブロアファン外し、室内側ダッシュ外し、ユニットコア割りしてたどり着きます。
    エキスパンションバルブだけ交換ならグローブボックス外してそこから行ける噂も?

  • 944B以降の空調と言うよりオートエアコンで、冷風と温風が交互にハンチングする場合があります。
    交互になるのは設定温度が外気と近すぎて、そういった運転をしてしまうだけの場合もあります。
  • エアコンガス不足でも温風/冷風のハンチングは起きるようです。
  • 異常高圧/異常低圧でカットするスイッチがあります。異常なガス不足になるとコンプレッサーが電磁クラッチで切れて動きません。

  • 968(特にCS?)ではエアコンコンプレッサー下側にある調節ロッド(strut)や取り付けステーやボルトが折れる報告が聞かれます。
    調節ロッドなら交換でそれの済みますが、取り付けステーの場合は、本体が壊れるのと同じですから、コンプレッサーごと交換になっちゃいます。
    944S2より、968の方がコンプレッサーやパワステポンプの取り付け部が壊れる気がするのですが・・・?

  • エアコンコンプレッサーは日本デンソー製なので修理はデンソーサービスでも出来ます。
  • エアコンコンプレッサーはリビルト品が安い(新品はデンソーから買えない)。解体品は要オーバーホールかも?
  • 電磁クラッチも壊れることがあります。
  • 過去ログにアメリカ通販他メーカーのキットの話とかあります。【10000】SELTEC(改造少ないコンバートキット)、【9989】VERTEX(サンデン製汎用CP+マウントキット、配管等要改造)

  • 944S2のはDENSO 047200-4162 30-0015 R12 HIGH SIDE 30kg/cm2 LOW SIDE 15kg/cm2
  • 924SのはDENSO 047300-3242 と書かれていました。日本製。

 サイトグラス(冷媒の量を見る点検窓)

  • サイトグラスは、エンジンルーム左前側のレシーバータンク(別名レシーバー・ドライヤー/リキッドタンク)のところです。近くのバルブは高圧側です。
    作動中にサイトグラスを通る気泡の量で冷媒の量がわかります。詳しくはオーナーズマニュアルなど参照。
  • レシーバータンクは新車時純正アルミ製で高価です。
    鉄製黒色の社外品はサイトグラスに保護シールが貼られたままのがあるので剥がしましょう。
    968等のはサイトグラス部分が凹んでいてヘキサゴンのメクラで塞いであるように見えますが、ホコリが貯まってるだけなので掃除するとグラスが見えます。

 低圧側バルブ

  • ガス補充は低圧側から行います。
  • 低圧側は室内の冷気が出るエバポレーターからコンプレッサーへの戻りの区間だけです。高圧より太い配管で、作動中触ると冷たいです。
  • バルブはタイヤのバルブみたいな虫になっていて黒い樹脂キャップが付いています。

  • 924Sの低圧側バルブはバルクヘッドのエンジンヘッド近くにあります。
    (高圧側バルブはレシーバータンクのIN側にあります)
  • 951/944S2はコンプレッサーの低圧側バルブを使います。
    (高圧側バルブは左ストラットのところにあります)
    まれに左ストラットに高低2本の配管があるタイプもあります(1986年車だけ?)。
  • 968はコンプレッサーの低圧側バルブを使います。
    (高圧側バルブはレシーバータンクのIN側にあります)
    968は左前輪タイヤハウスのスタビライザー付近に樹脂製点検ハッチがあるので、そこを外すと低圧側バルブが見えると思います。

  • たまたまアンダーカバー外していたのでコンプレッサーの低圧側バルブから補充している画像あります。左が前側です。

 エアコンレス

  • 日本仕様では924時代からほとんどAC標準装備、968CSも標準装備でした。対して本国などではオプションでした。
  • ACが無い場合、当然エアコンコンプレッサーがありません。ですからレース用に外す事も可能です。
  • その場合、オルタネーター取り付け部品(944S2等:944.603.134.02)とベルトを交換します。
    エアコンコンプレッサーのあった低い位置にオルタネーターが来る感じになります。
  • エアコンコンプレッサーの撤去とコンデンサーの撤去により、軽量化と低抵抗化とラジエターの風当たりが良くなります。
  • 電装品が少ない968CSなら本国と同じようにオルタを924Sと同じ小型に、バッテリーも容量減らしが可能だと思います。

オーディオ


 カーステ等

  • 944S2/968は純正オーディオ本体のリコールが出ています。対策済みスッテカーの無い車はリコール出しましょう。
  • 「リコール 外-665-0」1990年08月〜1995年09月、「リコール 外-770-0」1990年07月〜1991年07月
  • 古いため国土交通省の検索から削除されました。ディーラーに聞きましょう。
    −−−−−リコール検索
  • 枠はDINサイズです。
  • 951以降は改造で2DINも可能です。が、下段は奥が浅いのでカーステの取り付けは厳しい場合もあります。
    取り付け金具を改造して段違いにする必要がある場合もあります。
  • 2DINのを入れるには真ん中の仕切を切断し、取り付け枠を改造し、隙間を埋める化粧板が必要です。
  • 944と似ている968ですが、カーステの下段にアナログ時計が付きます(CSにはありません)。

  • 純正オプションの10連奏CDチェンジャーは左ハンドルの場合、リアサイドのポケット(左)に格納されています。

 スピーカー

  • 2000ccの924/931はラジオがダッシュ上面の1個、カーステがリアサイドの2個と言う振り分けです。

  • 968CSと924S/944B/S/S2/951は通常4スピーカーです。 [4"*6"] [10*15] サイズ

  • 968は8スピーカーです。ドア上部にトゥイーター、肘掛け下にミッドとウーハー、
    通常とほぼ同じ内張のドアポケット部にスピーカーの入ったボックスが取り付けられている構造です。
    リアサイドに1個ウーハー。
  • '88-944Turbo-S (他一部オプション装着車)もほぼ同じです(ミッドのスピーカーのみ同じ品番)

  • '88でリア・スピーカーグリルと取り付け方法が変わります。
    カブリオレのリアスピーカーはクーペと異なります。
  • '88-951のリアを分解したところ、楕円のスピーカー以外に正円のスピーカーも取り付けられる穴が空いていました。取り付けネジ間対角で175mmです。
  • この車のスピーカーはSONYの4Ω 45W 2WAY 370g 楕円が4個でした。
  • 4スピーカーのフロントはウィンドーのガイドレールがあって奥行きが浅いため、45mm厚程度までしか入りません。
    取り付けネジ間は縦123mm、横73mm、スピーカー枠外周サイズは長円150mm、短円96mmです。

  • S2のフロントのスピーカーグリルはよく落っこちます。
    標準でベース板の裏にスペーサーが付いていますが、これにさらに3mm位かさ上げするとグリルがしっかりはまる場合があります。

  • どの車も結構年式が古いのでスピーカーコーンのエッジが破けて音が悪くなってきたりしているマシンも出てきています。そうなったら換え時です。
  • PIONEER ヨーロッパ用 TS-4677 (4Ω 50W 550g) はネジ位置ピッタリですが、 厚みでレールにぶつかるためスペーサー代わりに5mm厚程度のバッフル板を木工加工で作る必要があります。
  • 他にも楕円のスピーカーで合うのはあるようです。【6636】ボストン707e、CX7e、レインボー、パイオニアTS-H463、Infinity 462cf 未確認ながら合いそうな気も?
  • BM BOSCHMANN TRADE-IN SERIES PR-4625EU (日産用)は安いながら純正より良いそうです。取り付け穴が幾つかあるがそのまま入るそうです。

  • スピーカー画像
  • 左から、[SONY XS-5H801 45W (純正)] [PIONEER TS-4677 50W] [BOSTON CX7e 40W] [Infinity 462cf 55W]

  • インナーバッフルにMDFと言う材料を使う場合、吸湿性があるので耐水性を出すために塗装します。
  • バッフル又はスペーサーを付けないとスピーカーマグネットがドアガラスのレールにぶつかる事があります。
  • 逆に、厚すぎると、ドアを閉めた際にスピーカーグリルがダッシュボードにぶつかり閉まらなくなります。
     厚くしたい場合、フロントドアスピーカーは四角い形を諦めて変形スタイルにするか、別の場所に作るようです。

 配線

  • カーステの交換は俗に言うヨーロッパ規格ですから配線キットは無く、1本1本ギボシを繋ぎます。
  • 924CSのオーディオ配線は、常時電源:赤/白(細い方)、ACC:赤/青、イルミ:燈、アース:茶、アンテナリレー:赤/白(太い方)、アンテナ線:アンテナ線
    車種年式で多少変わりますが、アースの茶色は全車共通です。ACC(アクセサリー)は緑/白とか色々あり。924Sは赤だったかな??
  • スピーカー配線の色はだいたい共通です。各色に茶が混じったのがマイナスです。
    前左:白系、前右:黒系、後左:黄系、後右:赤系、
  • 968はスピーカーのコネクターが妙な物になっているらしい?
  • ヘッドユニットを新型に交換する際、純正でフェーダー(前後バランス)のボリュームがある場合は直に引き直した方が良いかも。
  • 別体のアンプがグローブボックス下にあるタイプは下記の'89/'90-951/S2の覧を参照。配線の色が違います。

 カーステの取り付け方(924/944A/924S)

  • 1DINしかヘッドユニットのスペースがない924は、カーステ背後に『コ』の字形をした金属板があり、カーステ取り付けが大変です。
    『コ』の字形をした金属板に、カーステの後端部を入れるのですが、これが正面を向いていない場合引っかかって押し込めません。
    取り付ける時には、30cmのアクリル定規を準備し、これを金属板内側に入れ、ガイドにして押し込みます。
    背後の配線の振り分けには注意しましょう、上手く分けないとそのせいで入りません。

 アンテナ

  • 924/931/924S の左ハンドル車のアンテナは右フェンダーにあります。D車は手動ではなく電動収縮式だと思います。
  • 944A のアンテナは日本仕様だけでしょうか?右リアフェンダー(給油口とテールレンズの間)にあります。
  • 944A でもUS並行などの左ハンドル車は左フェンダーにあるはずです。
  • 944B/944S/951/944S2/968K はフロントガラスがツライチになりそこにプリントアンテナがあります。
  • 924CS/968クーペ のアンテナはルーフトップタイプで台座からロッドが外せます。

  • 924/931/944A/924S の電動アンテナはラジオONで伸びます。灰皿の前にあるスイッチで伸ばす高さを止められます。
    '80-931のヘッドユニットを交換するときパワーアンテナコントロールで苦労しました。そのまま繋いでもうまく行かずスイッチを増設したような?
  • 944B以降のフロントウィンドーにプリントしてあるアンテナはガラス下段などで断線しやすく、ラジオの入りが悪い場合疑う。
  • 968クーペは短いロッドのヘリカルアンテナ(VW用コックス製)に換えたりおしゃれもできます。(924CSはピッチが違う)
    −−−−−参:COX

    VW用も2種ネジサイズがあります、5mmを使います。ゴルフ4のはスパイラルなデザインです。

 車速パルスの取り方

  • カーナビとかで必用な車速パルスも取れます。
  • 七郷君のサイトに画像付きで出ています。'90-951はメーターを外して裏から取り出したそうです。
  • '90-944S2/951では、3つのコネクターの内の1つ真ん中の縦になっているBコネクターの、青地に赤のライン(14番)の配線がそれです。
  • '88-944Sでは、過去ログ【7449】車速パルスで、車速の補正をしています。
  • 968では助手席トーボード下のコンピューターBOX26ピンコネクターから赤地に黒のラインから取るらしいです。

  • 3眼メーターはケーブル式速度計です。電気式ではありません。DMEには SPEED TRANSMITTER から黄色と黒のラインが来ていますが使えるかは現在不明。
  • オプションのテンポスタッド(クルーズコントロール)のセンサーが使えるのかは現在不明。
  • ゴルフ2ネタを流用する事も出来るかもしれません。
  • スピードメーターケーブルの途中にウルトラのパルス発生器をかます方法です。
    1994年資料では「スピードセンサーNo.6580-80(ゴルフ・アウディ・BMWのVDO100km/hセンサー付きに適合 4パルス)6,800円」が使えるのかも。
    −−−−−永井電子
  • ケーブルの加工は日本計器サービスで出来るらしいです。古い資料では永井電子でも受けています。
    どうせならケーブルは新品を使用したいですね。
  • 944Aや924Sの場合、ミッションを944S2等のに交換すれば、純正のスピードセンサーを改造利用することができるかも?

 その他

  • イグニッションキーにカギを差しただけで(回していなくても)電気が流れます。バッテリー上がりに注意です。
  • シガーライターソケットは常時電源になっています(右ハンドルを除く)。
  • S2右ハンドルは国産車みたいに切れるようです。

 音を良くする

  • オルタネーターB端子からのプラスライン(太さ12mm)、又は、オーディオのプラス電源ラインにフェライトコアを付けると音が良くなります。
    音がクリアーになって、高音が良く響くようになります。

 '89/'90-951/S2

  • '89年式944ターボはターボSと同じ8スピーカーの車もあります(D車/US共に)
  • 4スピーカーのD車でもパワーアンプがグローブボックスの下に張り付いているタイプがあります。以下に紹介。

  • カーステは SONY XR-5H903、チューナー:AM/FM(TV1.3)、カセット:DOLBY NR、
    盗難防止ハンドルで引き出せます。
    リア左へのCDチェンジャー配線が備わっている場合があります(枠の裏でコネクターは外されています)

  • 別体のパワーアンプへRCAピンプラグで配線が行き、アンプのコネクターからスピーカー配線が出ています。
    このスピーカーへの配線は20cm位たどると(助手席足下)途中ギボシで継いであります。

  • カーステのヘッドユニットを車外品に交換する場合、取り付けキットと別体アンプを外します。
    先のギボシ部分で配線を外し、車体のスピーカー配線をコンソール側に引き込んでここに直接新しいカーステ配線を繋ぎます。
    スピーカー配線の色は924Sとほぼ同じだと思います。白系、黒系、黄系、赤系

  • バッテリー:赤色(純正カーステ側配線は黄色いフューズのある配線)
  • ACC:緑/白、アンテナリモート:黒、イルミネーション:燈
  • アース:茶(純正カーステはボルトにアース落とししてあり茶色は未使用)

交換・3 にヒューズとリレーの対応表準備してあります。

top