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馬力測定グラフ(トルク/出力補正グラフ)

2002年3月10日、東京都江東区東雲(しののめ)の スーパーオートバックスでパワーチェックしました。
ユウキ号(924CS−88年MT−走行32,723km)

ついに連続測定によって通販のチップの実力を暴きました!

Weltmeisterチップ

グラフ

  • カタログ出力:160PS/5900rpm
  • (Weltmeisterチップ165PS仕様)
  • 補正最高出力:138.9PS/5590rpm
  • カタログトルク:21.4kg/m/4500rpm
  • 最高トルク:19.8kg/m/4370rpm

純正ノーマルチップ

グラフ

  • カタログ出力:160PS/5900rpm
  • 補正最高出力:138.6PS/5830rpm
  • カタログトルク:21.4kg/m/4500rpm
  • 最高トルク:19.7kg/m/3760rpm

去年の馬力測定(924CS−88年MT−走行30500km)

ノーマルとANSAマフラーの比較
グラフ

  • 2001.03/25と、2000.01/09
  • スーパーオートバックス東雲にて
  • カタログ出力:160PS/5900rpm
  • (Weltmeisterチップ165PS仕様)
  • 補正最高出力:142.1PS/5820rpm
  • カタログトルク:21.4kg/m/4500rpm
  • 最高トルク:19.9kg/m/4410rpm


  • 944Sと同じ'88-924S-MT純正マフラーに戻してリベンジ。
  • 青い線が今回の純正マフラー、赤い線がANSAマフラー。
  • 今回は7000rpmが最高回転です。前回はレッドまでにしていました。
  • 3000rpm以下がANSAの方がトルクあって、上の曲線は全く一緒?!
  • ANSAマフラーの方が良かったかも・・・。

NAはポルシェ純正の方が優れている!金返せ!

一見、ポン付けチューニングロムチップの方が出力がわずかながら高く見えますが間違いです。
連続測定すると後から計った方がわずかに低くなることがあるので誤差の範囲内なのです。

グラフを良く見ると、
ノーマルの方が低い回転数で最高トルクが出て高回転まで比較的フラットになっています。
そして、最高出力はより高回転側で発生しています。

最高トルク発生回転数と最高出力発生回転数の間が広い方がトルクバンドが広くてシフトチェンジしやすいはずです。

ではまたグラフを良く見て下さい、純正ノーマルの方が全てに渡って優れていることがわかります。
グラフの単位が違うのはチューニングロムのリミッターが7000rpmになってるからですが必要ありません。

実際にノーマルに戻して走らせると排気音が良くなっていました!
燃調をいじって排気音が悪くなった時の逆です。

ターボ車はポン付けで交換しても良いですがポルシェのNAは駄目です!
NAでやるなら現車合わせでセッティング出せば良いですが金額の割に効果は薄いでしょう。 メカチューンを進めていった先での調整なら意味ありますけど。

現車合わせでコンピューターチューン

パワーが出ていないので2004年6月、メッツスピードで調査してもらいました。

前準備としてディストリビューターなどを交換しました。最近の整備はこんな感じです。

工場でシャシーダイナモに載せて計測すると燃調(空燃比)がめちゃくちゃ濃いのが判明しました。146.1HP
アイドルは1:14位でまともなのですが、3000rpm〜4200が11台、4300〜5900が10台、6000〜6400がなんと9台です。
パワー空燃比1:12.5 とはかけ離れて濃い。回りませんよね。

仕様は、純正チップ、K&Nエアフィルター、944S2マフラーと言うほぼノーマル状態です。

Weltmeisterチップ165PS仕様を解析してもらいました。レブリミットの引き上げと点火の進角だけでした。燃料はいじられていません。
一応は純正よりパワーが出るはずの仕様になってるみたいだが結局は出なかったわけですしね。

そこで、このチップも参考に燃調を薄く現車合わせでチューニングしてもらいました。
ボッシュモトロニックにはスロットルポジションセンサーの信号によりアイドル/パーシャル/全開の3パターンのマップが使われます。 全開のマップだけ書き換えました。

今年は猛暑だったため、冬場を考慮し、まだやや濃いめです。4700までが11台、4800以上が10台です。
しかし、これだけでパワーが157.2HPになりました!


実は個人的に1988年式944/924Sのエンジンは燃調が輸入時から濃いめなんじゃないかと考えています。

1987年までの155HPに対し、圧縮比アップとフューエルレギュレーター変更とインマニ変更とマフラー変更がなされ160HPになっています。
オーナーズマニュアルによるとガソリンもハイオク指定になっています。
が、実は無鉛レギュラーガソリンに合わせた状態がFQスイッチ0位置なのではないかと・・・
ようするに濃い方がノッキングしにくいので、圧縮比アップしたもののノッキング防止のために濃くしていると考えられませんか?
(ノックセンサーが付いていない)
だとするとハイオクならFQSは2の位置で−3%設定になります。他のM44ではレスポンスアップしたと多くのデータが届いています。
試しにFQS廻したら空燃比A/Fは1以上変わるそうです。COも変わる。
ただし、FQSではパーシャル時しか改善されなく、全開はほとんど変わらないという感じらしい。

チップチューンの順番が逆になってしまいましたが、FQSでパーシャルを改善し、全開マップは現車合わせでロムチューニングすれば完璧なはず!


実際に運転すると、全開では100Km/hまでの到達時間とかが速くなって感じます。
やっとアクセルにボディーが付いてくるようになった感じで、シフトアップの繋がりが良くなりました。
高回転の回転上昇の重さが減りました。
パーシャルも悪くないですね。

まあ、所詮は157HPなのですが良くなりました。'88モデルは空燃比チェックすべしです。

他に、'89-944も同じくFQSを2クリックさせたらレスポンスアップしたそうです。
'88-944Sと、'90-944S2は、3クリックさせたらレスポンスアップしたそうです。


浜松太郎さんが944S2用のチューンチップを製作しました。良かったらお問い合わせ下さい。(2007年)

マイナーポルシェ奮闘記


SI単位系従来単位換算率換算値
動力KWPS1KW=1.36PS*0.735
モーメントN・mkgf・m1N・m=0.102kgf・m*9.80
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