ユーザー車検
- 車検は、民間車検場の指定工場だか認定工場だかでやってもらう方法の他に、所有者自身が自動車検査登録事務所へ持ち込む方法があります。
- ユーザー車検自体は、検査手数料(普通)1,800円(400+1,400)だけです。
- 2011年時の重量税(1〜1.5t)は37,800円でした。自賠責保険は金額が毎回見直され、短期間で2万〜3万円を上下しています。
- ユーザー車検は自動車検査登録事務所によって予約方法が違うかもしれません。ここ10年で電話番号や方法が何回も代わっており、ネット予約になってます。
- 検査手数料は同じ日なら落ちて再度受けても1回分の代金で済みます。ですから午前中から受けた方が良いです。
お買い物など準備編
- OCR申請書は代書屋で売っています(用紙代 30円程度)。検査票、重量税納付書は自動車検査登録事務所で無料。
- 車検でも使う「点検整備記録簿」(310円)、整備歴メモの「生涯整備記録簿」(400円)は自動車整備復興会で売っています。(2004年時)
- 自賠責保険は予め何処かで加入しておいても良いです(任意保険に合わせるとか)
- 近くの予備車検場(テスター屋)での光軸調整料は1,550円でした(2004年時)
- 不安な方は、予備車検場がだいたい近くにあるので、そこでテストする事も出来ます。光軸、スピード、排ガス測定できます。金額は知りません。
- ガムテープ、車載工具、空気ポンプ、ヒューズはあった方が良いですよ。鉛筆、ボールペンも一応。
記録簿記入方法:944型エンジン車944〜968の該当なし項目
- 二時空気供給装置の機能は該当なし。
- 排気ガス再循環装置の機能は該当なし。
- ホイール・シリンダの液漏れは該当なし(4輪ディスク車にインナードラムは存在しますが、油圧式ではないのでホイールシリンダーは存在しません)。
記録簿記入方法:注意項目
- ファンベルトの緩み:欄は冷却装置だが、オルタネーターベルトのこと。
- ドラムとライニング:4輪ディスク車でも、パーキングブレーキはインナードラム式のドラムブレーキで、リアブレーキローターの中にあります。
↑駐車専用のブレーキなのでシュー(ライニング)は早々減りませんし、Pで省略でも通ります。
- CO、HCの濃度:Pで省略でも通ります。車検のラインで測りますし。
- ステアリング・ギヤ・ボックス:ラックアンドピニオン式のパワステも含まれます。
ユーザー車検の流れ(一例)
- 自動車検査登録事務所に予約をします。継続検査なら管轄以外の他府県でも可能。
- 2010年頃から、携帯やPCからのネット予約になりました>自動車検査法人
- ネット予約は、アカウント作成をし、それから空きのある日にちとラウンドが表示されるので選びます。
- 点検整備をして点検整備記録簿に記入します。
- 予約当日自動車検査登録事務所へ行きます。車を場内に停めます。
- 行政書士の代書屋へ行きます。OCR検査票購入を購入します。当然、書類作成も頼めますし、自賠責保険の加入も出来ます。
- 自動車検査登録事務所で、車検証を見ながら必要事項を記入します。所有者本人なら印鑑不要。走行距離も記入。
- 自動車整備復興会で、重量税と検査手数料の印紙と証紙を購入して貼ります。納税証明の印を車検証に押してもらいます。
- 自動車検査登録事務所の窓口で、予約の確認と書類の確認を済ませます。
- 検査レーンに車を持ち込み並びます。4WDが検査できるマルチテスターのレーンへ。旧式はブレーキとスピードが別ローラーで、車体を前後させたり面倒。
- レーンの順番待ちの間に、検査員が来ますので指示に従い灯火類や電装品の作動を行います。最近はウォッシャーも動作させます。
- ボンネットを自分で開けて車台番号や原動機形式の確認をしてもらいます。
- 検査レーンでは表示パネルの指示に従い進みます。リトラなので、ヘッドライトをONにして立ち上げ、車幅灯に戻しておきます。
- サイドスリップ(アライメントを見る)をゆっくり通過します。
- ローラーの上に前後輪を落とします。
- スピードメーター検査はこのタイプの場合、自車の駆動でローラーを回します。2速で40Km/hにし、しばらく安定させてからパッシングします。
- ヘッドライト検査はハイビームで行います。終わったらOFFにします。
- フートブレーキ検査はローラーが回り出します。表示板の指示に従い思いっきり踏みます。
- 次はサイドブレーキですが、924系マシンは4輪ディスク車でもインナードラムなのに、やや弱い?ので強めに引きます。
- 前に進んで、種別ボタンを押し、マフラーにプローブを入れて排ガス検査。合格したら、印字機に自動車検査票を入れてスタンプを押します。
- 前に進んで、地下ピットのあるところを進み、前輪を所定のところに落とし込み、エンジンを切ります。ステアリングから手を離します。
- 機械が揺すったり、下から検査官が点検したりします。指示に従いブレーキ踏んだりします。
- 前に進んでスタンプします。全て合格なら検査官の小屋で総合判定してもらいます。
*不合格箇所があればそのままテスター屋で調整し、再度検査レーンに並びます。
- 自動車検査登録事務所の窓口へ書類を出し、新しい車検証とステッカーを受け取ります。
車検:スピードメーター
- 924/944A/924Sはフロントにスピードセンサーがある後輪駆動車です。
- このような車を検査できないラインの陸運支局の場合、スピードメーターの検査はフリーパスでした(大昔)。
- 近年は4WDが検査できる自動設備(マルチテスター)が増えたのでこちらに回される可能性あり。
- しかし、924はフリーパスだったこともあり、検査で計る40Km/hは低速すぎて精度が悪く、不合格になることもあります。
- ギア比とタコメーターで乗り切れます。924Sの場合、2速で2900rpm前後です。(S2ミッション換装なら2700rpm)
- 944B/S/S2/951はMTから、968はABSからスピードパルスを拾うので駆動方式は関係ありません。
- スピードメーター検査をパッシングで合図するタイプのラインではあらかじめヘッドライトを上げて置いてパッシングです。
- 補助灯でパッシングするのではなく、ヘッドライトでします。
- ラインに入る前に、ヘッドライトON→車幅灯に戻す→パッシング。
車検:オドメーター
- 車検証には走行距離表示が記載されます。
- メーター故障などでメーター交換すると距離計が変わってしまいます。が、そのまま順々に書き足されるらしい??
車検:ヘッドライト
- ヘッドライトは落ちた場合近くのテスター屋で調節してもらいましょう。
- '90年式から標準装備された室内から光軸上下調整させるダイヤルは"0"位置、一人乗車で調節します。
- 現在の自動車はロービームで測定し、色は白色のみと検査が厳しくなっていますが、
旧車は旧検査方法です。
ハイビームでの測定なのは1998年8月31日までに製造された車です。黄色も可なのは2005年12月31日までに登録された車です。
光量不足時にハイビームで計測する裏技は2024年8月から準備の出来た車検場から禁止になります。
車検:エンジン形式
- M44型エンジンは車検証の型式欄と刻印が異なり、読替が必要です。
- 例えば、944S2はM44/41型エンジンです。車検証での原動機形式は94442です。
- エンジンブロック刻印(排気側一番後方にあり)は上段に M44/41 下段に 42L0**** とあります。
- 上段の /41 を読むのではなく、下段頭の 42 を読むのかもしれません。
車検:座席
- 日本の車検制度にはリアシート座面長さの規定があります。D車では'93年まで延長用座面がありました。
- 昔問い合わせた時には背もたれの高さには規定が無いと回答をもらった。実際、背もたれ無しでも通っている。
- 968CSはバケットシートで2シーターなので関係ないけど。
車検:その他
- 赤色灯付き懐中電灯が標準の年式で紛失している場合、発煙筒を購入。
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