TOYOTA COROLLA FX

FX

1991年4月14日鬼押し出しにて

No.A27

トヨタ カローラFX−ZS (AE−91後期型) (1989年)

あえてGTの1600ccではなく1500cc車を新車で購入!

カローラFXの改造を後述する CARBOY (1994-7)プライベートチューニングレポートにて紹介しました。内容はスポーツエンジン(4A-G)のAE-92ではなく、1500cc(5A-FHE)のAE-91をベースに失敗の少ない入門用チューニングとしてボルトオン改造を紹介しました。 始めは乗り換えることが多いので、元のノーマルに戻せる(切った貼ったしない)方が得だと考えたからです。

新車購入時の悩み

平成元年(1989)7月、車を買うのに悩んでいた。その時は何にでも使えて便利なFF2BOXを候補に考え、シビックを狙った。
グランドシビックはSiではない中古でも130万位した。新車は秋にマイナーチェンジを控えているし、 もっと古いワンダーシビックも好きなので安いワンダーにしようかとも思っていた。
しかし、ちょうど5月にマイナーチェンジしたカローラFXが外観はそんなに好きではないが、全車ツインカム!全車EFI化!
グランドシビックがSOHC16とデュアルキャブなのに対してなんと近代的!
なんせカローラベースだから値段の割に豪華だ!EFI−S搭載車なら古典的なアナログ7連メーター!これにしよう!

新車は何店かカローラ店で相見積取った。長く乗る予定だったので色々考えた。グレードはGTではなく維持費の安い1500ccのZS。
ミッションは5速マニュアルにした。エアコンはオートを選んだ。
そして税金対策で990Kgの車重に10Kg分のオプションだけ付けた。それは大型ルーフエンドスポイラーとサイドガーニッシュのエアロセット。
パワーウィンドやムーンルーフは付けませんでした。当時'80年代の中古車は雨の日によく壊れたので、長年乗るなら壊れない手巻きだと考えたからです。

納車されてしばらくするとGTのパーツに魅力を感じ、少しずつ上記のように改造してゆくのでありました。

当時、まだLED式のハイマウントストップランプ(リアスポに埋め込み)が珍しかったので、夜中信号待ちしていると後ろの友人から 「眩しいからサイドで停めてくれ」とよく言われました。

ちなみにFXって機密性が高いのでドアを閉めるとき「バフッ」っと言って閉まりにくいです、半ドアに注意です。 閉めるとき、Cピラーのルーバーやワイパー取り付け部の外気取り入れ口からエアーが勢いよく出ます。でもたんないのかな?

平成12年(2000)、私が乗った後、元カローラクーペSL使いの父が足車に使っていましたが車検切れでついに廃車にし、その後東北へ仮ナンバーで自走し譲ってきました。

FX[KB]

AE90系はセダンもクーペも最もスタイルが良く、スタイルにほれて86レビンに92のボディーをかぶせた方がいるくらいです(四駆の96セダンにクーペボディーを被せてもいいかも)。90系FXも今頃良いスタイルな気がしてきました。


▼1984年10月 5代目カローラに最上級FF2BOXのFXが追加される。初めてFF車に4A-G搭載。AE80系ではFXの方が86レビンより売れたらしい。
▼1987年5月 カローラ史上最も売れたと思うAE90系にモデルチェンジ。レビン/トレノを含めてFFです(FXはあまり人気なし)。ボディーは3ドアと5ドアHBの2タイプ。
▼1989年1月 FX−GTリミテッド、昔はブラック(M)が特別仕様色って感じでした。純正エアロにブロンズティンテッドガラス等。
▼1989年5月 FXの後期型では、1600ccのスポーツツインカムの他に1500ccのエンジンが2タイプあり、ハイメカツインカム16バルブとEFI-S(インジェクション)で105PSと、 かっこいいホンダのグランドシビック(SOHC16とデュアルキャブ)より金がつぎ込まれてました。 黒色(メタ)がカタログカラーで設定されました。3ドアでは大型サイドガーニッシュとの組み合わせでツートーンカラーも選べました。広告「これが走りのFX」
今思うとメーカー製ドレスアップです。エアロパーツの充実、ツートンカラーのチョイス。FXのリアガーニッシュはまるで社外品の定番パーツのようだ。
▼1992年5月 一年遅れでAE100系になるが既に若者のFF2BOX離れから人気はなかった。3ドアHBのみ。
▼1996年   セダンのAE110系登場と共に消えましたが、ヨーロッパでは販売されており、ラリーでは「カローラWRカー」もデビューしました。
▼2001年1月 COROLLA RUNX として国内再登場。123型は2ZZ-GE型1800cc、121型は2WD、124型は4WDの1500cc で、5ドアHBのみ。


ハンドルボス
ハンドルを交換した際、ハンドルボスは社外の市販品を使いました。ところが直進状態でハンドルが真っ直ぐになりません。
いくら調整しても駄目だったのですが、ボスを上下反対に付け直したら真っ直ぐになりました!
ウィンカーのリターンピンも合ったのでこの状態が上だと思っていたら反対だったのです。

■フロントウィンドウに貼るテープで自動的にワイパーゴムを研ぐやつ、これは凄い効果でした! 本当にワイパーゴムがいつまでも新品状態!(減るまで)でも、換えゴムの売れ行きが落ちるせいか店頭から消えました。

■追記:AE110系も出て、TRDの製品でも古い90系に流用できる物が出て製品が増えました。
L.S.D.では機械式1.5/2WAYが41301-AW004で出ているだけではなく、 ハンドリングへの影響が少なくノーマルミッションオイルも使えメンテが楽なヘリカル式(ストリート用)41301-AE000も出ました。

■純製ヘッドライトはバルブが黄色です。ハロゲンの周りに黄色いガラスカバーが付いてました。(平成18年製造以降の車は禁止になりましたが、それ以前のは合法)
このカバーのせいで暗いので、当時出たばかりのフィリップス社製ゴールドバルブに交換しました。霧に強くて暗くならない上に、斜めから見ると虹色に輝き綺麗でした。

■あと、ユーザー車検を何回もやりましたが楽勝です。しかし、状態の見極めが出来ない人や人任せな人は金を払って工場で見てもらった方がいいでしょう。

■私のFXで起きたトラブルは、以下の通りです。(距離、年、忘れた)

  • ハッチバックのダンパーが右だけ何回も抜けてしまいます。(どうも欠陥だと思える)
  • 空調の風量調節1だけファンが回らなくなった。接点がすり減って交換と聞いたが、レジスターが焼き切れたのかも。
  • エンジンブロックとラヂエターパイプの間のパッキンが砕けて冷却水が漏れた。
  • ミッションマウントのボルトが脱落した。(ガコガコ凄い音が出た)
  • リアワイパー故障(リアウィンドーからの雨漏りの疑い有り)

インパネ[KB]
お気に入りの7連メーター!セリカ用モモステ。

プライベートチューニングレポート(改訂版)
■まずプラグを白金にするとアクセルが軽くなります(3日で忘れる)。5A後期はエアクリーナーBOXが大型化されて、エアクリーナーホースNo.2が4A-G前期と同じ物になっている、そこで形状がストレートな4A-G後期の物と交換すると吸気音が少しいい感じになります。 5A-FHEはエキゾーストがなんと4in2in1になっていてフロントパイプ以後が4A-Gと同じです(5A-FEは違う)。ですからマフラーも同じでFX−GT後期用社外品に交換できるはずです。
ショックにカヤバのクライムギアを入れたらめちゃくちゃ堅かった。ついでにフロントアッパーマウントをTRDの強化品にするといいです。GT標準のパフォーマンスロッドは社外ストラットバーより安いがセンサーの移設が必要です。
LSDはTRDのAW003をワンウェイで入れました。92用ですがいけます。すばらしいトラクションですが交差点曲がる時でさえハンドルを取られます(等長シャフトでないから直線も)。92用のクラッチディスクとカバーで純正強化は重くていい感じです。
92の弱点はエンジンマウントがヤワくてエンジン本体が動いてしまうことです。TRDの強化品に変えたいところですが91後期には合わないようです。
TRDの92用クイックシフトはコキコキでいいです。
フォグライトの無いFXにも配線は準備されています。ラジエターの上のサポートの裏にコネクターがあります。スイッチはスプリンターシエロのを使います。
シート [KB] 一番のおすすめはレビン/トレノ用のシートに交換することです。座面が低くGT-APEXのならホールド感もいいです。ローポジションになると別物のようにスポーティーになります!
ハンドル、シフト、シートみたいな操作系の交換はけっこう満足しますヨ。マイナー車で流用パーツが無い場合でもここら辺は出来るはずです、そしてだんだんとステップアップすればいいのです(乗り換えもあり)。

上の画像のにある、カジュアルスポーツと言うハーフカバーの3倍もの値段のするシートカバーを2セットも購入し、 レビンの物は運転席以外は使わず元袋のまま保管していました。廃車後かなり経ってから個人売買で高値で売れました。レアでしょうからね。

FX

スープラみたいで気に入っていた社外アルミホイール

プラモデル

 FX・プラモ[14KB] TAMIYA社 トヨタ・カローラ・FX 1/24 SPORTS CAR SERIES No.73 プラモデル
AE92前期型GTで、サイド&リアスポ付きです。