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クラッチ交換

ポルシェ専門工場メッツスピードさんで作業 

2004年10月20日、クラッチ交換作業の見学をしました。トランスアクスルレイアウトの神髄です!

968だったらクラッチハウジングの蓋を開けてクラッチが取り出せるので簡単ですが944はこんなに大変。
工賃だって3倍です。ターボはもっと工賃高くなります。
細かいノウハウまでは紹介しませんが、おおまかに作業の全貌がわかってもらえた事でしょう。
これはノウハウがないと時間ばかりかかり大変な作業なのです。ここはやはり専門店に任せたい整備です。
メッツスピードHPへ 場所は東京都西多摩郡


センサーなどを切り離す

バッテリーを切ります。
排気温センサー、O2センサー、
リバース検出、パルス検出、
クランク角センサー(ハウジングの丸穴を貫通しているため)を外します。

シフトレバー

も、外します。

排気系

マフラー、触媒、遮熱板などを外します。

スターターモーター

も、外します。

準備

トルクチューブを後方へずらすためブラケットも緩めます。

MT切り離し準備

ドライブシャフトを外します。
ミッションを外すためシャフトを分離します。

回す

シャフトを外すのに工具を入れやすいようにクランクを回しながら作業です。

外した部品

ミッションを釣っていたトランスミッションキャリアーです。
S2の場合、フューエルフィルターも外します。

クライマックス

クラッチ交換なのに、ミッション降ろすんですよね。
専用?のジャッキで受けながら降ろします。

トルクチューブ

も、外します。

こつ

ヘインズのマニュアルには出ていないらしい。
ワークショップマニュアルはどうだかわかりませんが。

右へ90度回してやらないと後方に下げれないのです。
回したら後方にずらします。

クラッチハウジング

を外します。

やっと見えた

プレッシャープレートが見えました。
プレッシャープレート側にスターターのリングがあるの?
だから国産車のクラッチカバーに比べてごついのですかね。

砕けている

これがゴム製のトーションダンパーです。
砕けています。
まだカンカンッとストッパーの音までは出ていなかったのですが駄目でした。

プレッシャープレートはダイヤフラムの爪もあまり削れておらず再利用できそうです。
ディスクの当たり面も歪んでいないし。

こんなかんじ

フライホイールと、パイロットベアリングです。
綺麗な状態でしたがパイロットベアリングだけ交換しました。
フライホイールは綺麗なのでそのまま使います。

レリーズレバー

ここが削れてくると段になりますがまだ平気でした。
ベアリング2個も平気?そうなので交換せず。
ハウジングやプレッシャープレートも洗浄します。

グリース

レリーズベアリングの部品にグリースを塗ります。
ハウジングに付いている Rel.Brg.Guide にも塗ります。

レリーズベアリングにはシム的な部品があり、通常2枚使います(今回もそう)。
プレッシャープレートの爪が削れている場合3枚使って合わせる事が出来るらしい。

スプリング式に!

SACHS製のダンパーがスプリングになったタイプです。
純正も今はスプリング式です。

組み直して行く

スターターモーターの穴から新品のプレッシャープレートボルトが見えます。

レリーズシリンダー

インナーキットというかO/Hするリペアキットが純正で出ます。

スレーブシリンダー合体

レリーズレバーはスレーブシリンダーの棒が押すんですね。

ミッション

そしてミッションとかを逆の順序で付けて行きます。
ついでなのでドライブシャフトのグリスも詰めました。

クラッチのホースも新品にしました。


クラッチマスターシリンダー

931〜'89年式と、'90年式〜968の2タイプがあります。
なんか短い1本は間違いです。

続いて、Aアームなど交換