購入心構え

はじめてポルシェを買うのに注意すべき点は?

同じようなレスになるので代わりに簡単なページを作りました。
オフ会の時にオーナーの車を拝見したい場合、参加表明して見学するのは歓迎いたします。
オフ会で仲良くなれれば車の購入の時一緒に見に行ってもらえるようになれるかもしれません。

心構え

外車に対し間違った先入観を持っている方が多いので、心構えから切り替えてください。
外車は壊れるのではなく、定期交換部品のサイクルが短い部品が色々あると考えてください。
国産車と比べればメンテナンス費用は大抵高く付きます。
ポルシェは、ボクスター登場前のモデルはメンテナンスフリー箇所が少なく、メカニックを必要とします。
しかし、本物のスポーツカーとしては維持費が安いとも考えられます。
国産スポーツもチューンすれば出費はでかいです。イタリアンスーパーカーの維持だって。
ようは心構え、考え方次第です。好きならば悔いはないでしょう。

モデルの特徴

ちょうど真ん中に重量物を集めたミッドシップの逆で、前後の車軸上に重量物を配置したFRです。
低速コーナーより高速コーナーの方が素晴らしさを堪能出来ます。
FFや4WDからドリフトのためにFRというのなら向いていません。

944ターボはドッカンターボで特徴があるマシンですが維持費は少し高くなります。
944S2や968は都市部で乗るのにも良く、気付くと結構スピードが出ています。
924Sは1.2tちょいありますがそれでも他の924系より軽く、身軽さを感じます。
車高調やスポーツショックを装備したスポーツオプション装着車やCSが存在します。

調整して初めて実力を発揮する

ポルシェについて、世間で言われている事、雑誌で書かれている事の多くは間違いです。
正規ディーラーのカタログでさえ944のギヤ比が間違っていたりしています。
'86〜'87年の広報車にはアーシングの広報チューンがしてあります。そしてFQS位置も市販車と異なるはずです。

'83〜'91年の924S、944のNA車は、市販時のままでは本来の性能が出ていません。
特に、ハイオク仕様となっているはずの'88〜'90年式はFQS調整によりレスポンスが各段に向上します。
世間の評判とは異なり、実際にはもっと速いのです。
街乗りでは、924S、944A/Bの1速は低く過ぎます。S2のミッションと換装させると乗りやすくなります。

サスペンションのバネレートは意外と低く、それがポルシェの思想なのかもしれませんが、一般には最低でもスポーツショックが欲しくなるかもしれません。

中古車の選び方

良い中古車や事故車を見るポイントは中古車雑誌を読んで勉強してください。

968でさえ20年前のモデルです。中古車と言うよりネオクラシックと思って探してください。
比較できるほど商品は豊富ではありません。何時までに欲しいのか? それによって妥協することも。
妥協によっては、整備歴重視、内外装重視、など、予算と程度で比べることになります。

年式毎の変更点やモデルの違いを歴史のページで勉強してください。
944は87年モデルで、ホイールオフセットや冷却系が変わるのでこれ以降がお勧め。
おまけとしては標準車載装備品のチェックです。純正新車時付属品を参考にして下さい。

かなり値段も下がってきた代わりに、程度も玉石混合です。失敗しない買い物は難しい状況です。
1台だけを探して買うのではなく、2台になっちゃうかもと始めから考えて行動すれば楽です。
1台目のポルシェは勉強だと思って乗り回し、乗りながら極上のもう1台を探すのです。
ポルシェに乗っていると、ポルシェの情報が入ってくるようになります。乗っていないと入ってきません。
1台目にお金が掛かりすぎるようでしたら固執せずに2台目を探しましょう。そして1台目を部品取り車に残しても良いでしょう。
多くのオーナーが1000万円以上ポルシェにお金を使っていますし、部品取り車入れて3台程度所有してるのは全然普通です。

ポイント

924系おきまりの修理(メンテ)がやってあるかということです。
中古車は各所が交換時期を迎えている車を買ってしまうとすぐメンテナンス費がかかってしまいます!
記録簿付きならば、次の出費の予想が付きます。

買い方

Yahoo!オークションで業者や個人ブローカーの出品している車は見てから買った方が無難です。
店頭販売や業者間で売れないレベルの物が出ている事があるからです。
特に自宅ではなく会社の住所で連絡先を知らせてくる個人は要注意です。

メンテナンスを任せる工場を決めてから、そこに車を探してもらう方法が一番安心だと思います。

維持は大変か

ちょっと大変。貧乏だと良い状態を保てません。定期的に入庫させる必要もあります。
普段街乗りなどにも使っていても突然走りたくなれば走れる信頼性と実用性があるので1台で済ませられるののも特徴。

ディーラーやミツワや専門工場でフルメンテナンスが理想なのですけど・・・
2004年現在、部品代が信じられないくらい高い、メルセデスのSクラスより高いくらいらしい。
ディーラーの作業工賃はへたな工場より安い場合もあるくらいなのですが、純正部品代の高さと交換範囲の広さがきついです。

顔が利けば、専門工場にアメリカの海外通販で購入した部品を持ち込んで組み込むことでかなり維持費を圧縮できます。

燃費は924S〜968までNAモデルはそんなに大差ありません。FQS調整すると多少更に良くなります。
都内街中:6〜7km/L 、 ツーリング:10〜11km/L 、S2は回さない事が多いので気持ち燃費が良いかも。  

コストパフォーマンスでは近年の国産車に性能(中速までと短時間)、維持費共に負けでしょう。しかし、
1980年代前後のポルシェを知る方々にとって、当時のあのマシンがこの値段で買えて今でも部品供給されて維持できるってのは凄いことですよ。
ネオクラシックカーの中でポルシェ以上に信頼性があって部品が手に入る車なんて国産を含めて他にどれだけあるのでしょう?
ネオクラシックやスーパーカーの中で比較すれば維持は楽な方だと思いますよ。
それと、2名乗車でタイヤ4本を積める積載量はかなり便利ですよ。

ただし、CS等のM030スポーツシャシー車やターボSのパーツは年々値上がりを続けスーパーカー的な金額になっているので注意です。
最終モデルでさえ15年以上前の車です。新車時はポルシェのエントリーモデルでしたが今は違います。マニアの車と言って良いでしょう。
ポルシェ初心者は996やボクスターの中古車の方が維持が楽ですよ。下取りまで考えれば996や993の中古車の方が一般人でも乗れる車です。
逆に言うとスポーツシャシーをレストアして乗るには金持ちである必要がありますが、このサイトも参考にして勉強すれば維持出来るようになれるでしょう。

その他

良い工場を見つけておきましょう。
精神衛生上からも定期部品交換を。
掲示板を上手く利用したり、オフ会に参加してみましょう。沢山同型車を見ると目が肥えます!

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