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ポルシェ924S(工事中/仮営業中)

924S

'87−924S
155HPの944と同じエンジンを積んで戻ってきた924
ブレーキも4輪ベンチレーテッドになりました。

この借りた写真の924Sのナンバー「品川33 ほ・158」って広報車でしょう。
当時の雑誌やネコパブの本にも出ています。

この車には広報チューンがしてありました。
当時の雑誌を見ると、フューエルレールステーのボルトにアーシングのケーブルが共締めされていました。
もう片側はストラットタワー部にあるステーにケーブルは落とされているようです。
他の広報チューン車のアーシングは、バルクヘッドに落とされていました。

924S

本国仕様の931のようにリアスポイラーが付きました。
ホイールは前後同じ 6J-15 です。

オーバーフェンダー

本国の924Sには装着されていないオーバーフェンダー
日本仕様は認可の関係でタイヤが飛び出ないようオーバーフェンダーが必要になりました。
924はフェンダー上面までホイールアーチの切り込みが回り込むので上から見てタイヤが見えてしまうのです。

ミツワから依頼され東京都板橋区の松田技術研究所(MRD)が製作に当たりました。
オーバーフェンダーはボディーと一体になるようデザインされました。
モールなどで分離させないので、フェンダーラインに密着するよう1プライのFRPでした。
この考えからするとオーバーフェンダーではなく、リップ付きフェンダーでしょうか。
ポルシェ社のデザイナーのベーグル氏?も来たそうです。

924CSの場合、944モールなのでオーバーフェンダーに切り欠きがありません。専用パーツです。

日本仕様開発秘話

924S日本仕様開発写真

2002.04/22 取材をしてきました。
おそらく本邦初公開のネタです。世界中のポルシェ研究家でこの事を知っているのは自分くらいしかいないはずですから。

この画像は取材の際に松田技術研究所(MRD)からお借りしたポラロイドです。
ナンバーが未装着です。

924S日本仕様開発写真

車体側面にフェンダーアーチがある普通の車と違って、
924のボディーは丸みを帯びてるフェンダー上面にフェンダーアーチが入っています。
(944も側面だけです)
そのため、真上から見るとタイヤが見えてしまいます。 違法ですね。
そこでオーバーフェンダー的なフェンダーリップを装着しタイヤが出て見えないようにしたわけです。

社長独占インタビュー!

松田技術研究所で、クレイ製作(社長自ら)−雌型−デザインマスター−FRP型まで製作。
量産は”あずま”と言う都内の工場で行われ、量産用型は10個くらい作られたようです。
この量産を請け負った会社は既に廃業したようです。
(部品は既に欠品で型も無く再生産の望みはありません、FRPなので何処かでレプリカは作れるでしょうけど)

オーバーフェンダーの作りは今までの物とは違う作りでした。
フェンダーにぴったりと一体的に装着させるため薄い1プライのFRPで作られています。
薄くても凹まないようにRを付けています。追従性も高い作りです。
1プライなので焼き付け塗装は不可能なため自然乾燥の塗装を必要とします。
白ゲル、マット1枚(クロス不可?)、自然乾燥、裏側にはオレンジのブチルゴム。
装着はモールに合わせて下側からバチッと一発で張り付けます。

ちなみにフェンダーが左右対称になっておらず、かなり形が違うため大変だったそうです。

松田技術研究所とは

オートバイのエアロパーツなどを手がけていました。
1980年代、ヤマハFZR250、ホンダCBR400などのカウルなど。
昭和60年代、ピザの宅配が流行し始めたときには広告効果もある屋根付きバイクの開発販売を行ったシェアNo.1企業です。
ホンダのジャイロXベースのNEAT、そば丸、ジャイロUPベースのPOPUなど。
その後、郵便バイクのリアに積む赤い樹脂製BOXを開発など、バイク関係では有名です。
MATSUDA R&D CO., LTD

写真色々

D車リア

座布団

他に944などと同じく日本仕様にはリアシート座面の規定をクリアするための座布団がありました。
これもたぶん日本製なんでしょう?
PETに日本専用部品として部品番号載っています。477.885.041/042

画像は浜松氏の'88-924Sです、924CSは黒い座布団らしいです。

リアスピーカーカバー

'88年式は四角いプラ製のカバーが付きますが、'87年式は2000ccと同じと思いきや、
なんと、'80年式は PORSCHE とシールが貼ってあるのに対し、'87年式は Car stereo 凸文字。

広報チューン

SCRAMBLE CAR MAGAZINE No.086 (1987-01) P.72 の画像を引用します。
当時の雑誌を見ると、フューエルレールステーのボルトにアーシングのケーブルが共締めされていました。
赤い924Sとは違って、アーシングは、バルクヘッドの車台番号刻印下のネジに落とされていました。
ケーブルの太さは14スケア位でしょうか?
同じアーシングは、'86-951、'87-951 にも行われていました。
この号に載っている924Sは2台共フロントリップ未装着でした。場所は谷田部。

924S Club Sport

'88年に、限定スペシャルモデルが発売されました。
詳しくは924CS

歴史と年式別の改良点

1986年 ヨーロッパでは924が924Sにモデルチェンジ。ヨーロッパでもエンジンは無鉛ガソリン仕様の155HP版。マニュアルトランスミッションはヨーロッパ仕様。

1987年 日本にも924が復活。エンジンは944無鉛ガス仕様と同じ2.5LSOHCになり、ブレーキも4輪ベンチレーテッドディスクになった。名称も924Sになりました。
日本仕様はフロントにオーバーフェンダーみたいのが付く、これはFRP製でプロトタイプはピザ屋の屋根付き三輪バイクを作っていたMRD社製でした。
ホイールオフセットは944と同じです。リアのサスペンションアームがアルミ製になりましたがフロントは鉄のままです。
924S、944共にオイル容量増加とポンプの改良がされてオーバーヒートしにくくなりました。
この年のモデルは944ターボ以外の各車リアスタビライザーが無く、スポーツショックとのセットオプション扱いです。
ノーマルのフロントスタビは20mmの太さです。

1988年 924最終モデル。924S/944はエンジンの圧縮比が10.2:1になって155HPから160HPになりましたが、FQSを調整しないと140HPしか出ません。
マニュアルトランスミッションがヨーロッパ仕様に統一されました。日本/USA仕様は5速ギヤが低められました。
リアスタビが標準装備になりました。スタビの太さはフロント23mm、リア14mmです。
ウォッシャータンクが変更され、ステアリング、シフトノブが本革巻きになりました。カセットケースが標準装備になりました。

924Sクラブスポーツ登場。ボディーカラーは5速MT(625万円)がブラック、3速AT(640万円)がアルペンホワイトの2色のみです。 日本での仕様はスポーツシャシー、スポーツシート、リムーバブルトップ、そして4座でACも付いています。 世界限定1000台の内、日本への割り当てはMTが12台、ATが8台です。世界限定ってのは[Le mans]と言う名称だと思います。 6J/7J-15ホイールはテレフォンの5つの穴の縁が別色に塗られています。
車高調やスポーツショック、スタビもリアが20mmの太さになります。
詳しくは924CS924S:(535万、550万)